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平成24年度の木材コーディネーター養成基礎講座 実習5・6

2013年1月29日
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木材コーディネーター養成基礎講座も残すところあと2回。
1月26日・27日に渡り行われた実習5・6の模様をレポートいたします。

全体概要はこちら。
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【講座概要】
日時  :1月26日(土)10:00-21:00
            1月27日(日)  9:00-16:00
講師   :[薪割講師] 平沼 昌英、東條 隆(ランバージャックス加古川)所属
            [活動事例報告講師 ] 住吉 豊(京都・薪ストーブ友の会)代表
            田中 淳夫 (森林ジャーナリスト
            能口秀一(木材コーディネーター)
            島崎 淳二 (准木材コーディネーター)
事務局:安田(司会進行)、桜木(受付)
場所   :兵庫県丹波市各地
            サウンドウッズ丹波事務所
            多可町立青年の家
内容   :マーケティング実習     :1/26 10:00-16:00
            ワークショップ          :1/26 17:30-19:00
            ビジネスプランワークショップ・プレゼンテーション    :1/27 09:00-16:30
       
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■1月26日(土)

◆第一部 :薪割講師 
ランバージャックス加古川平沼 晶英さん東條 隆さん
お招きし、薪割実習を行いました。
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斧の使い方に関するレクチャーを受け、まずは一人ずつ端材の薪割り体験。
スギなどは繊維が縦に入っているので割りやすいです。
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続いて、割りやすくない木、つまり節やコブのある木についての割り方
レクチャー。写真のように枝が生えているような部分は割る方向を考えないと
上手く割れません。
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第二ステップとして、割る方向も自分で考えて薪割り開始。
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クスノキやマツはコブや節があると人力では割れないため、このような自動
薪割り機があります。
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総勢22名22名程度で割った薪は1時間ほどでトラック一杯に。
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積み込んだ薪を今度は薪棚に組みます。
こちらも倒れないように組むにガ技術がいります。
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割った薪を燃料にして、昼食の準備。
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釜焚きご飯と猪肉汁をいただきました。
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第二部:活動事例報告講師

昼食の後は、場所を丹波市立幸世交流施設に移して
京都・薪ストーブ友の会」代表の住吉 豊 さんとランバージャックス加古川の
お二人に活動事例のご報告をいただきました。

こちらが京都・薪ストーブ友の会住吉さん。
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住吉さんは、7年前自宅を改装時に薪ストーブを導入されたことをきっかけに、
薪の調達に関心を持たれ、以後「薪ストーブの普及・確保」を目的として
京都・薪ストーブ友の会を発足されました。

個人所有の山や庭での薪集めや、京都の吉田山をフィールドとして京都大学の
専門家を交えての吉田山の樹種や今後の整備のための勉強会の開催を実施して
います。
また、集めた薪については、共通紙幣「ドス」を使って分配を行っておられます

続いて、ランバージャックス加古川のお二人からの活動のご報告。
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同団体は、主に次の3つの活動を行っておられます。
1.薪を焚く生活のサポート
2.アウトドアサポート
3.コミュニケーションを楽しむ

薪割り自体は楽しい活動ですが、木を切り倒し、運搬する労力と時間の方が
薪割りに対して圧倒的にかかるため、いかに効率的に薪の運搬作業を行う
かという点に注力をされています。

また、同団体でも共通紙幣「キコリ」を導入されています。
こちらの紙幣は、薪割り作業の対価としての使用目的だけでなく、例えば、
薪割りをしていて腰を痛めた人に、整体師のメンバーが治療を施すと、
「キコリ」を使って対価を支払うなどと使用範囲が幅広いことが特徴です。
これにより、メンバーそれぞれの専門知識やノウハウをフルに活かすことがで
るそうです。

最後は、参加者との意見交換会。
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薪は燃料となるため、できるだけ燃料コストを抑えたいと考える薪ストーブ
ユーザーに対し、山元への還元のために薪を購入してほしいと山側の方から
意見が出るなど限られた時間の中では1つの方向性が導き出せない課題も
ありましたが、まずはお互いの意見を直接聞くことのスタート地点についた
場となりました。


◆第三部 :基調講演

場所を多可町立青年の家に移し、森林ジャーナリスト田中淳夫先生による
ご講演と木材コーディネーター能口秀一や受講生を交えての意見交換を行いました。
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ご講演では、林業の現状と今後の可能性を吉野林業とスイスの取り組みを
事例として取り上げつつお話しいただきました。

「林業は、低コスト・大量供給の政策により機械化が進み、端材はチップへ
活用されているが、歴史を紐解くと吉野林業をはじめ日本では、これまで
広葉樹を含む様々な樹種、部材を菓子箱や建材などに幅広く利用すること
により商品価値を高めてきた。
林業先進国とよばれているスイスでも、日本より急斜面にある林業地帯で
は、19種類もの樹種が育林されており、そのうち18種類が様々な用途で利用
されている。
これからの林業は、量の林業を行いつつも、多様な材料から多様な商品アイテム
を揃える等を行い、質の林業を考えるべきである」

続いては、受講生の皆さんとの意見交換会。
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受講生の皆さんからは、
「今後、木材コーディネーターとしてどうあるべきか」
「地域の人に山へ関心を持ってもらうには」
「今後の林業政策の行く末」
「行政の立場としての木材コーディネーターのあり方」など
活発で真摯な疑問・意見が寄せられました。



■1月27日(日)
今回は、木材コーディネーター養成基礎講座の締めくくりのプログラム、
修了課題の発表会を1日かけて行いました。

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修了課題のテーマは、「あなたにとって木材コーディネーターの仕事とは
どのようなものか」です。
受講生の皆さんお一人ずつが木材コーディネーターの素養を持った専門家
として活躍できる場面を想定して、具体的な仕事内容を事前に作っていただいた
資料を基に説明していただきました。

こちらは講評いただいた三名。
手前から、能口秀一、田中淳夫先生、准木材コーディネーターの島崎淳二先生。
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皆さんそれぞれの想いを10分間という限られた時間を使って伝えていただき
ました。
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なかには、プレゼンに登場するカホンという楽器の実物を持参いただいたり
と創意工夫もされていました。
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聞く側も真剣そのもの。
講評では、内容はもちろんのこと、プレゼンについても評価いただきました。
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今回発表いただいた17名のうち、2名を田中淳夫賞と副賞が授与されました。

こちらは、木材コーディネーターと馬搬をテーマにプレゼンいただいた方。
田中先生の著書、「森と近代日本を動かした男~山林王 土倉正三郎の生涯」
が授与されました。
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続いて、副賞は、「ふつうの日常の中に、近くで育った木の感触を」を
テーマに、地域産材のおかたづけばこづくりについてプレゼンいただいた方。
吉野杉の割り箸が授与されました。
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そして、今回また新たな木材コーディネーターが誕生しました。
おめでとうございます。
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次回は木材コーディネーター養成基礎講座の最終課程です。
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【次回講義】
 
日時:2月9日(土)13:30〜16:30
講師   :能口秀一(木材コーディネーター)
事務局:安田(司会進行)、桜木(受付)
場所   :レンタルスペース「トーチカ」
内容   :座学11 関係業者ネットワークとリスクヘッジ  (13:30〜14:30)
            座学12  森林と木材流通の各種制度       (14:45〜15:45)
            修了式                          (16:00〜16:30)
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平成24年度の木材コーディネーター養成基礎講座 座学9・10

2013年1月22日

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本年もよろしくお願いいたします。

新年最初の養成基礎講座のレポートをお届けいたします!



講座の初めに、 前回の丹波での実習講座 で行った製材についてのおさらいです。
皆さんが行った木取り・製材結果から、材積、歩留まり㎥単価を導き出し、
そこに本単価を掛け合わせることで、製材時の利益が求められます。
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どのような木取りをするともっと利益が高まったかなどについて
木材コーディネーター能口秀一による講評をいたしました。

おさらいの後は、座学9・10に進みました。
今回の講義の本題はこちら
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【講義概要】
 
日時:1月12日(土)13:30〜16:30
講師   :能口秀一(木材コーディネーター)
事務局:安田(司会進行)、桜木(受付)
場所   :レンタルスペース「トーチカ」
内容   :座学9 一般建築例 (13:30〜14:30)
            座学10 公共建築例         (14:45〜15:45)
            考査5                          (16:00〜16:30)
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それでは、どのような内容だったか講座の模様を少しだけお伝えいたします。

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座学9 木材コーディネート事例 A 一般建築例

一般建築での木材コーディネーターの役割や価値について
整理をした上で、実際に木材コーディネートをする際の流れに
ついて学びました。

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「木材コーディネーターが提供できる価値の中にはエンドユーザーへの
木材の解説がある。
何十年も前に建てられた木造のお寺や家屋が外部にさらされることで
木材は年々変化する。
このような光景を目にしたことはあるであろうが、一般にエンドユーザー
はそれが自分の建てた家にも当てはまるとイメージできていない方が多い。
木材には特性があり、経年変化が生じること。
また、メンテナンスを怠ると材質が悪くなっていくことをエンドユーザー
にわかりやすく解説することも木材オーディネーターの役割の1つである」

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座学10 木材コーディネート事例 B 公共建築例

一般建築に続いて、公共建築物を扱う際の留意点を整理し、事例を見ながら
木材コーディネーターの役割について学びました。

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「公共建築では、材工分離発注を提案している。
この提案をすることにより地域の森林資源を活用することができる。
ただ、分離発注を行うためには品質やコスト等の地域木材の供給体制整備が
欠かせない。
製材所によよって品質の基準は様々であるので木材コーディネーターは
製材品の品質を安定させるために、「今求めている製材品はこのような作り方
をして、このような品質管理をしたものである」というような具体的な
指示をする必要がある」


次回は最後の丹波実習です。
2日目には皆さんの修了課題をお一人ずつプレゼンテーションしていただきます。
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【次回の講義】
日時  :1月26日(土)10:00-21:00
            1月27日(日)  9:00-16:00
講師   :[薪割講師] 平沼 昌英、東條 隆(ランバージャックス加古川)所属
            [活動事例報告講師 ] 住吉 豊(京都・薪ストーブ友の会)代表
            田中 淳夫 (森林ジャーナリスト
            能口秀一(木材コーディネーター)
            島崎 淳二 (准木材コーディネーター)
事務局:安田(司会進行)、桜木(受付)
場所   :兵庫県丹波市各地
            サウンドウッズ丹波事務所
            多可町立青年の家
内容   :マーケティング実習     :1/26 10:00-16:00
            ワークショップ          :1/26 17:30-19:00
            ビジネスプランワークショップ・プレゼンテーション    :1/27 09:00-16:30
       
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                                                                          他の講座内容を確認する