木材コーディネート研修会2
2014年9月22日
今年度より、木材コーディネーター養成基礎講座を修了された方を
対象としたレベルアップ講座を開催いたします。
レベルアップ講座には様々なコンテンツを用意してあり、自身の
知識レベルや方向性に合わせて受講するコンテンツを選択して
いただく仕組みです。
今年度は、第一弾として木材コーディネート研修会(3回シリーズ)
を実施します。
今回は、泉谷木材の泉谷繁樹先生をお迎えしての、第2回研修会を
開催いたしました。
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第2回の概要
日時:平成26年9月20日(土)13:00-17:30
会場:近畿中国森林管理局
講師:泉谷木材
泉谷 繁樹氏
泉谷 繁樹氏
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第一部:講義 森とまちを結ぶ架け橋としての製材工場
泉谷先生には、現在の国内製材業者が置かれている状況、それに対応
した泉谷製材における経営戦略、日本の森を元気にするための企画
ツアーや商品づくりについてお話いただきました。
「日本の山の現状を嘆いて、同情で木材を買ってもらえる時代ではない」
と泉谷先生。
需要に対する最低限の安定供給の大切さと、消費者へ訴え掛ける
デザインやストーリーを持つ商品づくりの重要性を教えていただきました。
第二部:ワークショップ
第二部は次の内容で行いました。
参加者を泉谷先生と同じ専門分野である木材製造流通分野グループA
と他の分野であるグループBに分け、第一部の内容についてのグループ
Bからの質問を、グループAが回答するというものです。
泉谷先生と同じグループAに属する参加者は、専門的な用語や仕組み
をわかりやすく「翻訳」する技術が身に付き、
一方、グループBは、グループAに「翻訳」してもらうことで、より
第一部の内容の理解が進みます。
グループB(木材製造流通以外の分野の方)からは、グループA
(木材製造流通分野の方)に対して、次の質問が出ていました。
・木材利用の分野では、国産材は外材よりも高いというイメージが
多く持たれている。何故だろうか。
・地域ブランドの木材は他地域でも販売できるのか。
他分野からは見えにくい製造流通の仕組みについての質問に、多くの
関連する要素を「翻訳」しながら説明するのは難しかったようです。
しかし、今後木材コーディネーターとして活躍するためのスキルアップ
になったのではないでしょうか。
第三部:全体討論
第3部では、「木材のブランド化」について、参加者各々の地域での取り
組み、何をブランドの判断基準とするのかなどを議論しました。
議論では、ブランドは売り手の為のものではなく、買い手のものと
考えなければいけない。
地域ブランド・個人ブランドなど多くのブランドが存在するが、一番
大切なのは信頼される品質の上に成り立つブランドでなければなら
ない、ということを学びました。
また、第三部からはスペシャルゲストとして、森林ジャーナリストの
田中淳夫氏にもご参加いただき、議論に加わっていただきました。
田中先生からは、産地ブランドと製材段階でのブランドとの違いについて
事例を交えてお話下さいました。
質と量の両立や、利用側における国産材の評価など、今回のテーマ
である「木材のブランド化」を越えた幅広い議論が展開されました。
次回は3/14(土)の実施です。
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