FOREST LOUNGEアーカイブ

座学9・10・11・12木材コーディネート基礎講座(平成27年度)

2016年1月14日
今年度最後の座学講座となりました
1月9日の模様をレポートします。

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【講義概要】
 
日時   :1月9日(土)10:00〜16:00
講師   :安田哲也(一級建築士)
            能口秀一(木材コーディネーター)
事務局:安田、山内(司会進行)
インターンシップ生:徳永(受付)、森田(受付)
場所   :近畿中国森林管理局
内容   :座学9・10 木材コーディネート事例 (10:00~12:00) 
            座学11 関係業者ネットワークとリスクヘッジ (13:00〜14:15)
            座学12 木材流通の各種制度       (14:30〜15:45)
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座学9・10:木材コーディネート事例(民間事業・公共事業)

座学9・10では、これまでNPO法人サウンドウッズが木材コーディ
ネートを行った案件から、民間事業と公共事業それぞれを例とし
て取り上げ、木材コーディネーターの役割や木材コーディネートを
行う際の業務の流れについて学んでいただきました。

講師は、一級建築士の安田哲也です。

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「木材コーディネーターの役割は3つある。1つ目は、今既にある
森林資源の中から、需要者のニーズにあった良質な木材を提供
すること。2つ目は、木材の流通を見える化し、トレーサビリティを
確保すること。3つ目が、消費者への木材の解説である」

「公共建築物の木造木質化では、限られた工期内で安定した品
質の木材を、安定的に供給することが難しいことが課題である。
この課題に関しては、施設の建設事業と森林の整備事業との両
立が必要であるが、その場合には、材工一式発注ではなく、材
工分離発注方式が有効である」

座学11:関係業者ネットワークとリスクヘッジ

座学11では、プロジェクトの実現に向けて、木材コーディネーター
して重要な役割である関係業者のネットワーク構築の方法と、
材料製造におけるリスクヘッジについて学んでいただきました。

講師は、木材コーディネーターの能口秀一です。

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「地域のプロジェクトでは、地域木材の流通を把握している『地域
のキーパーソン』が誰かを把握し、その人と協働すること
が必要である。また、分野ごとのキーマンが集まる場をつくるとよい」

「材料製造の計画段階におけるリスクヘッジの検討項目には、
資源調査とスケジュールの2つがあげられる。森林資源調査
関しては、立木の品質や原木調達の難易度から、森林資源利用
率の設定や有効利用方法の検討が必要である」

「スケジュールに関しては、計画の最後まで具体的にどんな材
要か分からない場合が多い。そのため、未確定事項の整理
確定のタイミングの確認や、半製品の状態で止めるなど製造
程の調整が必要である」


座学12:木材流通の各種制度

座学12では、森林に関する認証制度と、木材利用に関する補助
制度について学んでいただきました。

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「FSCなどの森林認証は、森林が持続可能な森林経営をしている
かどうかを基準としており、品質について言及しているものではな
い。なお、このような生物多様性・種の保存のために木材生産を
制限する視点は今までの林業にはなかった」

「木材コーディネーター像は1つではなく、市民活動やボランティア
活動も含め、いろんな分野で木材コーディネーターは活動が可能
だろう。地域に根差した小規模な業が生まれ、それらが連携しな
がら取り組んでいくことが、今後も森林を持続していく上で重要な
ことである」


今回は、講座終了後に木材コーディネーターが一同に会する活動
報告会と懇親会が行われました。

その模様はこちらから。


次回は、大阪会場にてビジネスプランワークショップとプレゼンテ
ーションを行います。
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【講義概要】

日時   :2月6日(土)10:0018:00 
            2月7日(日) 09:00~16:30
講師   :赤堀楠雄(林材ライター)
            能口秀一(木材コーディネーター)
            島崎淳二(准木材コーディネーター)
事務局:安田、桜木、山内
インターンシップ生:徳永、森田
場所   :近畿中国森林管理局
内容   :プレゼンテーション(2/6 10:00〜18:00)
            ワークショップ       (2/7   9:00〜16:30)
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木材コーディネート交流会

2016年1月13日
木材コーディネート交流会が1/9に実施されました。
この会は、毎年年始に行われており、木材コーディネーターが
一堂に会し、交流を図る会です。

毎年、木材コーディネート基礎講座を受講中の現役生と
過年度生が初めて顔を合わせる場でもあります。

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木材コーディネート交流会

活動報告会
日時:平成28年1月9日(土)16:30-17:45
会場:近畿中国森林管理局

懇親会
日時:平成28年1月9日(土)18:00-20:30
会場:ハンプトンコート
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活動報告
今回は、平成25年度木材コーディネート基礎講座を受講された
内田圭介氏と、平成26年度に受講された砂山亜紀子氏のお二人
に取り組んでおられる事業の報告をしていただきました。


活動報告1:内田圭介氏 旅する大地
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内田さんは、ランドスケープ(造園)デザイナーのノウハウを活かして、森と街を
「土づくり」を通してつなげる事業、「旅する大地」という活動を平成27年度
より取り組んでおられます。

森での生産物というと、木材に目が向きがちですが、内田さんは「土」に着目
し、「土」を媒介とした地域の魅力づくりや森への関心喚起をされています。

既に「森育ち」という名前で商品化しておられ、同じく準木材コーディネーター
として活動されている池尻さんも供給先の一人として関わっておられます。

活動報告では、「森育ち」のビジネスモデルや、今後の取り組み・課題について
ご紹介いただきました。


活動報告2:砂山亜紀子氏 つなぐ「コト」づくり
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砂山さんは、石川県を拠点としておられ、お仕事の傍ら、もりラバー林業女子@石川
の代表も務めておられます。

一般消費者に森について関心を持ってもらうための取り組みとして、間伐体験や
森に関する出前授業(環境教育)などが一般的によく実施されていますが、もり
ラバー林業女子@石川では、より訴求効果の高いクリエイティブな取り組みをさ
れています。
その取り組みの一つであるキ☆コレについてご紹介いただきました。

キ☆コレでは、石川県の繁華街にて、木こりたち林業従事者がモデルとして普段
着ておられる作業着を着用して登場し、ファッションショーを行うという内容です。

お二人とも、柔軟な発想で、これまでにない森と街のつなぎ方を具現化されていました。

他の木材コーディネーターたちも良い刺激になりました。



懇親会
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活動報告会後は、会場を変え、懇親会を実施しました。
普段は全国各地で活動されている木材コーディネーター同士、様々な情報交換が
できたようです。

一日お疲れさまでした。




木材コーディネート研修会1

2016年1月13日

昨年3回シリーズで行った木材コーディネート研修会を今年も3回シリーズで

実施します。

今年は、木材コーディネーターが集い、互いのスキルアップを図る場である

木材コーディネート研究会が主催します。


初回となる第1回木材コーディネート研修会は1/9に実施されました。

 平成27年度木材コーディネート研修会

回数
分野 講師
第1回
木材利用分野
木構造振興株式会社
原田 浩司 氏
第2回
木材製造流通分野
株式会社丸七ヒダ川ウッド
神戸 友弘 氏
第3回
森林林業分野
有限会社安田林業
安田 孝 氏



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木材コーディネート研究会では、今年度は「森を育てる木造建築」というテーマで

活動をしています。

このテーマに基づいた知見を得ることのできる講師選びや研修会のプログラムに

ついて、今年度の秋口より、研究会リーダー5名が集まって話し合われてきました。


第1回目は、地域材を活用した木造の公共建築物について多くの事例に関わ

っておられる原田講師をお招きしました。

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第1回の概要

日時:平成28年1月9日(土)12:30-16:15
会場:近畿中国森林管理局
講師:木構造振興株式会社

        原田 浩司 氏

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第1部:講義

木造建築を設計する際の課題や、エンジニアードウッドの概要について

解説いただきました。


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講義内では、これまで関わってこられた事例を紹介いただきながら、地域材

利用における課題や、公共建築物等木材利用促進法が施行されている

にも関わらず、なかなか中大規模木造が進まない理由、エンジニアードウッド

等について詳しく解説いただきました。


第2部:グループワーク

第1部の講義では分からなかった用語や考え方について、まずはグループで

共有し、グループ内での解決を図りました。

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グループ内で解決の図れなかった内容については、全体で原田講師に

質問をしました。

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エンジニアードウッドが推進されることによる、丸太価格への影響や、

木造建築の現場に求められている人材とは。など、幅広い観点からの

質問が飛び交いました。


次回は2月27日の実施です。