FOREST LOUNGEアーカイブ

実習5・6木材コーディネート基礎講座(平成27年度)

2016年2月12日
2月6、7日の2日間に渡って行われた木材コーディネート基礎講座
最終回のレポートをお送りします。

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【講義概要】

日時   :2月6日(土)10:00〜18:00 
    2月7日(日)09:30~16:30
講師   :赤堀楠雄(林材ライター)
    能口秀一(木材コーディネーター)
          島崎淳二(准木材コーディネーター)
事務局:安田、桜木、山内(司会進行)
インターンシップ生:徳永(受付)、森田(受付)
場所   :近畿中国森林管理局
内容   :プレゼンテーション(2/6 10:00〜18:00)
            ワークショップ       (2/7   9:30〜16:30)
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1日目
ビジネスプラン・プレゼンテーション

1日目は、「あなた独自の木材コーディネーター像を生み出す」というテーマ
のもと、受講生が今後、木材コーディネーターとしてどのようなビジネスを
展開していくのかを発表いただきました。

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森林・林業、木材製造・流通、木材利用と、それぞれの専門分野を活かした
ビジネスプランが発表されました。

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(左奥より)講師として木材コーディネーターの能口秀一、林材ライターの
赤堀楠雄先生、准木材コーディネーターの島崎淳二先生をお呼びし、各
発表に対して質疑応答やコメントを頂きました。

各発表の後は、講師との質疑応答の時間です。

講師からは、ビジネスプランに対する具体的な内容やコストについて、従来
のビジネスモデルとの優位性は何かといった鋭い質問が投げかけられました。

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受講生も各発表に真剣に聴き入ります。受講生それぞれの専門分野から
見える疑問点やアドバイス、感想をシートに記入していただきました。

すべての発表が終わった後は、講師お一人ずつから講評をいただきました。

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「ビジネスモデルということはお金をもらい、経営を黒字で成り立たせると
いうこと。補助金に頼らずにビジネスを成り立たせる手法はないのかという
観点は外せない。この講座で学んだコストの計算方法や培った人間関係
などを活かして、よりビジネスとして成り立つプランを構築してほしい」
(能口講師)

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「木材コーディネーターは、流通機能を担うという側面を持つ。その役割
部分にさらに踏み込んだビジネスを推進していってほしい。木材コーディネ
ーターは、生産と消費の間の何をつなぐのかという意識をもつことが大事」
(赤堀講師)

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「今回のプレゼンテーションでは、受講生同士がどのような考えを持っている
かを知る良い機会になったのではないかと思う。それらを活かして、木材コー
ディネーターとして求められているものは何かを探求し続けてほしい」
(島崎講師)


2日目
■選抜プレゼンテーションについての意見交換

2日目は、1日目のプレゼンテーションの中から、受講生を交えた全員での
議論に発展させられる3点をピックアップし、再度じっくり議論する時間を
設けました。

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プランの内容を共有し、全員で課題提起や情報交換を行うことで、プランの
さらなる展開が図れました。

また、1人1人では、木材コーディネーターとしての知識や技術が足りない
場合も、お互いがそれらを補い合える関係であることを認識出来たかと
思います。

プレゼンテーション審査結果の発表

プレゼンテーションの議論を終えた後は、
講師の先生からそれぞれ講師賞を4名選んでいただきました。

講師賞は、プランの具体性やユニークさ、ITなど新しい技術を使用している
ことへの期待、木材コーディネーターとして活動することに対する熱い想い
など様々な視点から選定いただきました。

選定された4名には、講師から推薦図書が贈呈されました。

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■講演
続いては赤堀楠雄講師による講演です。

「木の価値を高める木材コーディネート 」という題目にてお話いただき
ました。

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「現在は、木材の国内自給率は上がっているものの、需要は合板や集成材、
バイオマスでの利用における低質材が多数を占めている。それによって山
での選木技術は低下し、山林管理も粗放化され、いざ良質材が必要となった
時に供給が難しいという状況になっている」

「木材流通全体でコストダウンばかりが叫ばれている。抑えられるコストの
抑制は必要だが、併せて木材の価値を向上させる足し算の視点も必要。
そして、価値を高めるためには、各流通段階でのソーティング(選別)と
良材のマーケット開発に力を入れるべきである」

■ワークショップ

次は、ビジネスプランプレゼンテーション・赤堀講師の講評・講演を踏まえて、
木材価値を高める木材利用法を考えるワークショップを行いました。

テーマは「大径原木を活かした商品企画の提案」です。

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今回は、実習1・2にて森林調査を行った山林の大径木を利用した商品の提案を
していただきました。

まずは、地域の原木流通事情に詳しい森林・林業および流通分野の受講生4名
を中心に、静岡、滋賀、奈良、徳島の4チームに分かれ、各地域での大径木の
流通事情についての共有を行います。

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次に、大径木にどのような利用方法があるのかのアイデアを出し合います。

アイデアが出揃った後は、その中からどの商品を販売するかを選びます。
誰に、どこで、いくらで、そして山元にどのくらいの利益を還元出来るのかを
還元額を実際に計算しながら商品を企画していきます。

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商品の詳細が決まった後は、販売のためのチラシを作成します。

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最後は、チームごとに発表です。
商品の詳細やキャッチフレーズ、商品のアピールポイント、山元への還元額
などを説明していただきました。

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今回の商品企画では、個人向けのものから、企業のCSR対策向けのものまで、
同じ条件の原木を利用しながらも、ターゲットや売り方がまったく違うユニ
ークな商品が発表されました。

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最後に、講師の先生方から、これから木材コーディネーターとして
活躍するにあたってのメッセージをいただきました。

「異業種との交流がこの講座の一番の魅力。ぜひ色々なコラボレーションを
実践していって欲しい」(能口講師)

「自分が取材をして魅力的だと思える人たちは、まさに木材のコーディネート
を行っている人たち。ぜひ、その人たちのような魅力ある木材コーディネータ
ーになってほしい」(赤堀講師)

「木材コーディネーターとしては、ここからがスタート。これからも、研修会
やイベントなどを通じて、木材コーディネーターとして共に頑張っていきま
しょう」(島崎講師)

■修了式

講座終了後は、修了者への修了証授与が行われました。
今回は、平成27年度受講生11名が修了です。

この中から、来月実施される准木材コーディネーター認定試験で
定められた一定基準をクリアされた方が、NPO法人サウンドウッズ
より、准木材コーディネーターに認定されます。

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最後に、講師・受講生とスタッフで記念撮影を行いました。
皆さん、半年間お疲れ様でした。

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