FOREST LOUNGEアーカイブ

座学5・6木材コーディネート基礎講座(平成28年度)

2016年11月24日
木材コーディネート基礎講座第4回講座のポートをお送りします。
今回は事務局の桜木がお届けします。

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今回の講義はこちらの通りです。
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【講義概要】
 
日 時:11月19日(土)10:00〜16:30
講 師:二階堂薫(コピーライター)
    能口秀一(木材コーディネーター)
事務局:安田、桜木(司会進行)
場 所:近畿中国森林管理局
内 容:メディア活用講座2 コピーライティング講座    (10:00~12:00)
    座学5  木材の活用・カスケード利用  (13:00~14:15)
    座学6  木材の価値と価格                 (14:30~15:45)
    考査3                                          (16:00~16:30)
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メディア活用講座2 コピーライティング講座

コピーライティング講座は、毎年コピーライターの二階堂さんに講師
としてお越し
いただいています。
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初めに、二階堂さんの普段のお仕事をご紹介いただきました。
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二階堂さんが関わったチラシをいくつか見せていただき、関わる前
と後でチラシがどのように変わったのか解説をしてもらいました。
普段あまり接する機会のない「コピーライター」という職業を何となく
理解することができました。

続いては、巷にあるイベントなどのチラシについて、伝わりにく
いチラシと伝わるチラシを仕分けし、それぞれどのように伝わら
ないのか、もしくは伝わるのかを考えていただきました。

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ひとグループ30枚近く渡されたチラシの束から、一枚一枚グループ
で議論を重ねていきます。
一通り仕分ができたら、グループごとにナンバーワンとワーストワン
のチラシを発表します。

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お金をかけ、デザインに凝ったチラシでも、何のイベントなのか
伝わらないチラシがあること。
受け取り手に何を伝えたいのか整理ができているものは、とて
も伝わりやすいこと。などの意見が発表されました。

受け取り手としての視点を養ったところで、今度は、情報伝達側
に立って言葉を伝える練習をしました。

自分の取組み内容を一行(30文字程度)で端的に言葉で表すと
いうワークです。
前半のワークで、受け取り手としてシビアに「伝えること」を学んだ
だけに、情報の伝達側に回っていざ言葉を紡ぎ出そうとすると
なかなか筆が進みません。

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皆さんだいぶ苦労をして仕上げられました。
最後に一人ずつ発表していきました。森林やそれに関わる仕事の
ことについて知識のない人にどのような言葉で伝えると伝わるのか。
簡単なようで難しい問いに向き合った2時間でした。

二階堂さんには次回も講師としてお越しいただきます。


座学5 木材の活用・カスケード利用

座学5では、木材の用途による区分と、各用途における木材の値段
および求められる品質について学んでいただきました。

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「適材適所とは、求められる品質な何かを見極めることである。
一本の木で、小節のみがとれるわけではない。並や上小節等、
様々な品質が混じっている。
したがって、小節だけを求められると製材所は対応が難しくて困る。
発注側が、適材適所の意識を持つことにより、木材の価値を無駄
なく使い切ることができる」


座学6 木材の価値と価格

座学6では、木材価格の根拠となる製材品等級の種類と、流通段階
毎にかかるコストについて学んでいただきました。

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ここでは、素材コストから工務店販売額に至るまで、各流通段階
でどれほどのコストがかかるのかを計算しました。

この木材価格試算シートを活用することにより、適正な価格を設定
する根拠を示すことができ、価格を自分で決めることができます。

今回の試算では、山主には、売値の約2%が返る計算になりました。
山主への還元額を上げるためには、各流通コストとその根拠を把握し、
無駄なコストを削減する努力が必要です。

次回は下記の内容です。
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【講義概要】
 
日時   :12月3日(土)10:00〜16:30
講師   :二階堂薫(コピーライター)
    能口秀一(木材コーディネーター)
事務局:桜木
インターンシップ生:鈴木
場所   :近畿中国森林管理局
内容   :コピーライティング講座2  (10:00~12:00)
    座学7   木どりと木材価値  (13:00〜14:15)
    座学8   木材の乾燥             (14:30〜15:45)
    考査4                               (16:00〜16:30)
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実習1・2木材コーディネート基礎講座(平成28年度)

2016年11月01日
木材コーディネート基礎講座の第3回目は、開催場所を兵庫県丹波市に移し、
一泊二日のスケジュールで行われました。
今回もインターンシップ生の鈴木が報告させて頂きます。

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第3回講座の全体概要はこちらの通りです。

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【講義概要】

日時   :10月22日(土)10:00〜21:00
            10月23日(日)08:30〜16:00
講師   :山崎春人(野遊び研究家)
            能口秀一(木材コーディネーター)
事務局:安田
インターン生:鈴木
場所   :青垣いきものふれあいの里
            多可町立青年の家 (エコミール加美)
            サウンドウッズの森
            サウンドウッズ丹波事務所 
            有限会社ウッズ製材所
内容   :マーケティング実習(10/22 10:00〜16:00)
            ワークショップ      (10/22 19:00〜21:00)
            演習講座1            (10/23 09:00〜12:00)
            演習講座 2            (10/23 13:00〜16:00)
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[1日目]マーケティング実習

1日目は、青垣いきものふれあいの里にてフィールド散策を行いました。
受講者の皆さんと一緒に山を歩き、見つけたお宝をひとつひとつ丁寧に
解説して頂いたのは、講師の山崎春人先生です。(通称マリオ先生です)

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野遊びの達人である山崎先生から植物やきのこについての知識を沢山教え
て頂く中で、先生がおっしゃった「花や木の実を採取する時は、多くてもそこに
ある3分の1だけを頂くようにしよう」という言葉が印象的でした。

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受講者の皆さんがそれぞれに持つ山の風景やイメージがあったと思います
が、さて、このフィールドにはどんな特徴を感じたのでしょうか。 

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時には足下に珍客を招き入れながら、恵みを探しに出かけます。お昼ごはん
には山崎先生から提供頂いた香茸と椎茸のきのこ汁を堪能しました。味や見
た目も全く異なる二種類のきのこ汁に受講者の皆さんも驚かれていました。
そして午後になると、今度は各人に分かれてフィールド内を散策です。
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皆さんそれの思いで採取してきた恵みをテーブルに並べていきます。
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あっという間にテーブルが一杯になりました。見慣れないきのこや植物
にも山崎先生から丁寧な解説が加えられ、より知識が深まります。きの
こ1つとっても、食べられるor食べられないという区別だけで無く、その
生態やどんな場所に生えているかも含めて覚えておく事が重要だと感
じました。
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[1日目]ワークショップ

夜は、会場を宿泊地である多可町立青年の家に移動し、昼間に散策
した青垣いきものふれあいの里をフィールドとしたイベントを企画する
というグループ形式でのワークショップを行いました。

講師は引き続き、山崎先生と木材コーディネーターの能口秀一が務めます。

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今回与えられたテーマは「日帰り森遊びのファンを増やし、木づかい予備軍
を育てる」です。

新規開拓と、青垣いきものふれあいの里というフィールドを最大限に活かす
為のイベント内容を日程、募集人数、参加費、講師などの詳細設定も含めて
細かく企画して頂きました。

限られた時間の中で、事前に考えて来て頂いた青垣に関する場所の情報
や、午前中にフィールドで実際に感じた各自の気づきを元に4つに分かれ
た各グループで話し合います。

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「登るだけじゃない山登り」「先生のための森林教室」など、狙いや切り口が
鋭い企画が各グループから発表されました。

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講師の先生からは、それぞれの企画に対する講評をアドバイスと共にして
頂きました。

「イベントを企画する上で主催者自身も一緒に楽しむために、どこに目を
付けるかがポイント」

「イベントを行う季節感と、アクティビティは一致していかないと楽しく
ならない」

「参加者に対して、イベントを行う地域がどうやったら美しく魅力的に映る
か。体験を通してきちんと見せる用意を、企画側も想像しながら行う事が
大切」


[2日目] 技術習得のための実習

2日目は前日に引き続き、木材コーディネーターの能口秀一が講師を務めました。
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座学1~4で学んだ立木や製品の測定を実際に行う事で、測定方法や測定結果の
見方を身につけます。

午前中は、サウンドウッズの森にて立木の測定を行いました。ここは120年生が
残る、ヒノキ人工林です。グループごとに1本選んだ立木を評価するために、胸高
直径や樹高、枝下高の測定、曲がりや節・虫害の有無などの品質を確かめ、原木
としての価値を高めるためにはどう造材すべきかを話し合いました。
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その後、有限会社ウッズの製材所に移動し、原木の材積計算や、ヤング係数・
含水率の測定、JAS目視測定を行いました。また、虫害や風倒害などの欠点
が製材するとどのように現れるか、実際の製材品を見て確認しました。
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「スギの黒芯材は色で欠点とされる場合が多いが、中には三年ほど放置する
事で色が少し抜けるものがあるので、集めておけば同じサイクルで商品にする
事ができる」

「含水率を計る計測器は、製材品の節や割れの上では正しい数字が出ない。
材の上を滑らせて計測した際、数字が異なる部分は内側に見えない節や割れ
がある可能性がある」
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次回は、大阪会場に開場を戻しての座学講義となっております。

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【次回の講義】

日時   :11月19日(土)10:00〜16:30
講師   :能口秀一(木材コーディネーター)
事務局:安田、桜木
場所   :近畿中国森林管理局
内容   :コピーライティング講座1            (10:00〜12:00)
            座学5 木材の活用・カスケード利用(13:00〜14:15)
            座学6 木材の価値と価格       (14:30〜15:45)
            考査3                     (16:00〜16:30)
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レポート:鈴木守門(インターンシップ生)