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京都府立林業大学校「木材コーディネート学」

2013年5月29日
昨年度より木材コーディネーター能口秀一が客員教授を務める京都府立林業
大学校の講義が丹波で行われました。


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京都府立業大学校は、2012年に西日本で唯一の林業大学校として開校され、
これまでの森林・林業教育に加えて、時代に沿った新たな分野も取り込んだ
新しい森林林業の担い手育成や資格取得のための講座が用意されています。

大きな特色の1つとして、
森づくりだけでなく、木造建築などの木材利用までの技術・知識を習得する
カリキュラムを導入されており、サウンドウッズの木材コーディネーター養
成講座で講師を務める能口秀一は、客員教授として講義「木材コーディネート」
を担当しています。

「木材コーディネート」は、林業の基礎知識を踏まえ、森林資源を最終消費者
に届けるまで木材流通全般をに精通した「木材コーディネーター」の基礎的な
能力を身につけるカリキュラムです。


今回は、2年生の学生が「木取り実習」のために
サウンドウッズ丹波事務所に併設する、
有限会社ウッズ製材工場に集まりました。
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【講義概要】
  日      時:5月7日 10:00-16:00
  講      義:木取り演習
                  木材の特性と製材方法/木取り実習/製材実習/品質評価
  参加人数:16名(2年生)
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今回の木取り実習は、図面から必要な部材とその量を計算。
部材を取るために必要な丸太の直径を割り出し、製材所でその部材が取れ
る丸太を選び、製材。
最後に製造コストの集計を行うまでの一連の流れを習得しました。

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木材の特性と製材方法

まずは図面の解説からスタートします。
図面には、建築物の立面図やその寸法等が描かれています。
専門用語も多用されているので、用語や図面の見方等が解説されました。

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木取り実習

次に木拾いを行います。
木拾いとは、図面から必要部材とその量を拾い出すことです。

この木拾いで各部位の樹種、等級、寸法、個数を整理することで、部位ごと
の数量や金額が明らかになるのです。

木拾いが終わると、次はチームごとに指定された部位について、
それを丸太から取り出すにはどのくらいの直径が必要なのかを計算します。

ここで重要なことは寸法に鋸の厚みを計算に入れるということです。
使用する鋸によって考慮すべき寸法も異なるので注意が必要です。


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製材実習

必要な丸太の直径が算出できれば、今度は実際の丸太から適切な丸太を選び
出し、寸法を丸太に描きます。

整然と並んでいる丸太の山から条件に見合った一本を見つけるには、直径や
節の有無はもちろんのこと、曲がりの確認が必要です。

丸太が積み上げられていると曲がりは意外と見つけにくいものなので、その
場合は丸太を転がして一周させ、曲がりの有無を判断します。
一見真っ直ぐな丸太でも、回転させてみると大きく曲がっていることもあり
ます。
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訓練を積むと、丸太を一回転させるあいだに節の位置や曲がり、重心位置を
瞬時に把握し、製材後の丸太の模様をイメージできるようになります。

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品質評価

木取り実習で製造された木材から原木寸法と製品寸法、歩留まりを計算し、
コストをチームごとに導き出します。

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原木をいかに無駄なく使い木取りをするかによって原木の付加価値が大きく
変わるため、木取りの実習は非常に重要な科目です。

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重要な項目を一日に凝縮した内容の濃い講義でしたが、生徒の皆さんは熱心
に知識や技術を吸収されていました。
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木材コーディネート学の授業はまだまだ続きます。
今後も知見を広げて、これからの林産業を担う人材へと成長されることを期
待しています。