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実習3・4木材コーディネート基礎講座(平成27年度)

2015年12月18日
第6回目の木材コーディネート基礎講座のレポートです。

今回は過去2回の座学講座で学んだ内容(木材の価格や木取り)の
内容を踏まえて、実習を行いました。

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今回の概要は以下の通りです。
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【今回の講義】
日 時:12月12日(土)10:00〜18:00
          12月13日(日)  9:00〜16:00
講 師:清水宏志(日本森林ボランティア協会)
            細見英志
            宮川五十雄(生物多様性かんさい代表世話人)
            中島彩(有限会社ウッズ)
            能口秀一(木材コーディネーター)
事務局:安田(司会進行)、山内
インターンシップ生:徳永、森田
場 所:兵庫県篠山市桑原
            有限会社ウッズ
内 容:マーケティング実習     :森の教室2・森の体験実習2
            ワークショップ
            技術習得のための実習 :演習5~8
            演習レポート3・4
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[1日目]マーケティング実習・ワークショップ

1日目のプログラムは、山の健全度を調査する実習を行いました。
これは、木の曲がりや混み具合、樹高などの指標から森林の健全度
を客観的に評価し、その結果を森林所有者と共有することにより、
所有林の将来設計を森林所有者に描いていただくことを目的とした
プログラムです。

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今回は篠山市内の森林所有者が所有されている山を調査地として
利用させていただきました。

午前中は、健全度を計算するために必要なデータを収集しました。
講師は細見さんと日本森林ボランティア協会の清水さんです。

講師の細見英志さん
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講師の清水宏志さん
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調査は、2班に分かれて行われ、調査地として設定したエリア内に
ある立木の混み具合、樹種、人工林以外の植生、低木の被覆率や
種類数などを計測器具を使って調べていきます。

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午後は、午前中に採取した植物を、生物多様性かんさいの代表世話人を
務める宮川先生に調べていただき、生物種名などを教えていただきまし
た(同定作業)。

講師の宮川五十雄さん
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その後、再び森林調査地に出向いて、さらなるデータ収集を行いました。

ここからのプログラムは、有限会社ウッズの中島彩と木材コーディネー
ター能口秀一が講師を務めました。

講師の中島彩
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講師の能口秀一
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まずは、調査地にある立木の曲がりや腐れ、キズの有無を調査します。

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続いて、試験伐採する木を選定し、伐採された木の断面から得られる
情報を収集します。

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これらの収集データを基に、今度はデータを分析し、森林の価値を
評価していきました。

まずは、本日調べた調査地の情報から、現在の森林所有林内における
総利用材積と材価を算出しました。

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次に、10年後の所有林内における価値について、10年後の成長予測
や未間伐の場合など5つの設定に基づき算出しました。

そして、算出結果と、算出結果をもとに、森林所有者が今後どのような
森林管理を行えば良いかを各グループより提案してもらいました。

・ 間伐を行うことで山の価値は上がるが、間伐で得られる価値よりも
間伐コストが回るようであれば、ひとまず間伐を行わずに様子を見る
ことも選択肢の1つ(A班)

・ 今後、間伐をしなかった場合は、現状よりも山の状況の悪化(日照
時間や範囲の低下)が招かれるため、間伐を行うことが望ましい(B班)

最後は、各講師から1日のまとめをコメントいただきました。

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「今回の山の健全度調査は、一般の人が簡単に手に入れられるものを使って
行える。森林所有者だけでなく、一般の人も日本の森林の状況に触れ、今後
を考える機会を提供できる」(清水氏)

「山の健全度調査だけでなく、さらに健全度を上げる・価値を高めるために
はどうするべきかを考えることは大変だが重要」(細見氏)

「今回は人工林として木材のみの価値を調査したが、森林には生物多様性の
面での価値も存在する。森林所有者や一般の方がこれらも同時に考えていけ
ると良い」(宮川氏)

「親の代から受け継いだ山をどうすればよいかを悩んでいる森林所有者は
多い。このような人たちに、現在の山の価値や今後の有効活用について木材
コーディネーターとして提案を行って欲しい」(中島氏)

「山の価値の算出は、専門的であり難しい。しかし、より簡単に算出する
方法を提供出来れば、自分の山の経営に関心や意欲を持つ森林所有者が増
えるだろう」(能口氏)

[2日目]技術習得のための実習

木造の小屋の図面を題材とし、図面の情報から必要な部材と寸法を読み取り
(木拾い)、その部材を製材所にある原木の中から選び、製材(木取り)
するという一連の流れを一日かけて行いました。

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まずは、事前に課題として出されていた木拾いの結果をグループごとに
答え合わせしました。

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その後、図面から必要とされる部材を各グループで選択し、製材所に置かれて
いる原木から製材する木を選び出し、木取りを行います。

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できる限り歩留まりが良くなる木取りを考慮して製材するラインを決めます。
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製材をすると、外観では分かりづらかった丸太の特徴が現れます。
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最後に、製材された部材を調べ、歩留まりや利益率を計算し、各グループ
で発表しました。

「原木の高歩留りを目指すには、適切な木取りが不可欠」

「製材所ごとに製材機の作業量は違う。作業量の多寡にあわせて歩留り
を考えることも重要

次回は、年改まっての講座となります。

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【次回の講義】
日 時:平成28年1月9日(土)10:00〜16:30

講 師:能口秀一(木材コーディネーター)
            安田哲也(一級建築士)
事務局:安田(司会進行)、山内
インターンシップ生:徳永、森田
場 所:近畿中国森林管理局
内 容:座学9 木材コーディネート事例A 一般建築例
    座学10 木材コーディネート事例B 公共建築例
    座学11 関係業者ネットワークとリスクヘッジ
    座学12 森林と木材流通の各種制度
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座学7・8木材コーディネート基礎講座(平成27年度)

2015年12月15日
第5回目となる木材コーディネート基礎講座の模様を
レポートします。
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【講義概要】
 
日時   :12月05日(土)10:00〜16:30
講師   :二階堂薫(コピーライター)
            能口秀一(木材コーディネーター)
事務局:安田、山内(司会進行)
インターンシップ生:徳永(受付)、森田(受付)
場所   :近畿中国森林管理局
内容   :メディア活用講座3 コピーライティング講座2 (10:00~12:00)
            座学7 木どりと木材価値       (13:00〜14:15)
            座学8 木材の乾燥              (14:30〜15:45)
            考査4                              (16:00〜16:30)
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メディア活用講座3 コピーライティング講座2

10月のコピーライティング講座(前編)につづき、今回は後編の
実施です。今回は、言葉を伝えるための表現について学んで
いただきました。

講師は、コピーライターの二階堂薫先生です。

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初めに、二階堂先生から前回のおさらいと、言葉を伝える
際の注意ポイントを教えていただきました。

「言葉を伝える際は、最初の言葉が大切。文章の出だしや行の左端
など、はじめに目に入る『ファーストビュー』を意識すること」

おさらいと注意ポイントの後は、受講生に事前に取り組んできて
いただいた課題の講評です。各々の課題をテーブルに並べ、
二階堂先生と受講生の全員で共有しました。

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今回の課題は、
・あなたが木材コーディネーターになったことを知らせるための
  案内ハガキ
・あなたが木材コーディネーターとして取り組む商品・サービス・
  イベントの案内チラシ
のどちらかを事前に選択・作成したものをお持ちいただきました。

まずは、受講生同士による講評です。それぞれの課題に対して、
どの点がよいか、伝わりづらい点はないか、どうしたら改善できる
かのコメントを、付箋紙に書き出してもらいました

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受講生のコメントが出揃った後は、二階堂先生から講評を
いただきました。

「大切なのは『受け手』の視点を意識すること。『受け手』に
チラシの内容を自分ごととして捉えて貰えるか、共感して
貰えるか、人に教えたくなって貰えるかが重要」

座学7:木取りと木材価値

座学7では、原木の持つ可能性を見極め、適材適所に活かすことで
木材の価値を高めるための木取りについて学んでいただきました。

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「木取りに適した原木を選択するには、形状(曲がりや細り)・
樹皮(枝打ち跡やキズ)・木口(年輪幅の変化)など外観から中身
を推測することが重要である」

「小丸太のような比較的小さな径のものは、単一製品の適寸木取り
が行われる。しかし、尺上丸太のような大きな径のものは、様々な
建築用材の組み合わせが可能となり、木取りも複雑になる」


座学8:木材の乾燥

座学8では、木材の乾燥について、その必要性や乾燥方法の違いに
よる木材品質の特性について学んでいただきました。

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「木材を乾燥することによる効果には、1.強度の向上、2.収縮の抑制、
3.重量の軽減・加工性の向上、4.接着性能の向上、5.腐食菌や変色菌
による劣化防止が挙げられる」

「乾燥方法の選択には、乾燥する木材の用途や品質、乾燥機の仕様や
乾燥にかかるサイクル・コスト等を併せて考慮する必要がある」

次回は、丹波会場にて木拾いから木取り、製材までの一連の流れを
実践します。

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【次回の講義】
日 時:12月12日(土)10:00〜18:00
          12月13日(日)  9:00〜16:00
講 師:清水宏志(日本森林ボランティア協会)
            細見英志
            宮川五十雄(生物多様性かんさい代表世話人)
            中島彩(有限会社ウッズ)
            能口秀一(木材コーディネーター)
事務局:安田(司会進行)、山内
インターンシップ生:徳永、森田
場 所:兵庫県篠山市桑原
            有限会社ウッズ
内 容:マーケティング実習     :森の教室2・森の体験実習2
            ワークショップ
            技術習得のための実習 :演習5~8
            演習レポート3・4
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