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座学3・4木材コーディネート基礎講座(平成28年度)

2016年10月19日
木材コーディネート基礎講座の第2回目が開催されました。今回もインターンシップ生の鈴木が担当させて頂きます。

第2回講座の概要はこちらの通りです。

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【講義概要】
 
日時 :平成28年9月24日(土)10:00~16:30
講師 :能口秀一(木材コーディネーター)
事務局:安田、桜木(司会進行)
インターンシップ生:鈴木(受付・レポート・撮影)
場所   :近畿中国森林管理局
内容   :メディア活用講座1 写真活用講座   (10:00~12:00)
    座学3 森林の計量・木材の計量  (13:00~14:15)
    座学4 木材のグレーディング        (14:30~15:45)
            考査2                                    (16:00~16:30)
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メディア活用講座1 写真活用講座

写真活用講座では、文章と並んで人に何かを感じさせる写真とはどういうものか、
そこに込めるメッセージやそれを的確に伝える為の構図や配置などの基礎を学ん
で頂きました。

講師は木材コーディネーター兼フォトグラファーでもある能口秀一が務めます。

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デジタルカメラの普及により、構図や露出だけでなくシャッターチャンスさえも
理想通りに近いものが実現できる今の時代と、そうではなかった時代に人が
どのようなプロセスで写真を撮っていたかを比較して考えます。

利便性ゆえ、考えて撮影する事が少なくなったのでは?という問いには確か
に頷ける所があります。そこで参加者には、講義で学んだ事を踏まえてあら
かじめ構図を想定した撮影に各自挑んでもらう事になりました。

共通テーマは「動きのある写真」。また、広告に使う事を前提とした構図を考
えるというお題も与えられ、なおかつシャッターを押せるのは一回のみという
制限が加えられました。

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皆さん、思い思いの場所で自分なりにメッセージを伝える被写体を探しに
出かけます。この日は天気が良かったので外で撮影する人も多く見られ
ました。

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撮影の後には、全員の写真の講評を行いました。撮影者の写真に込めた意図を
述べてもらうと共に、配置や構図のバランス、光の具合、ピントの合わせ方など、
よりメッセージが伝わりやすい撮影方法についてのアドバイスが加えられました。

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「撮影者は一瞬一瞬をどう撮るか先を読んで考える事が大切。自分と対象物と
の位置関係が構図を決定づける。立ち位置によっては撮れない構図の写真も
ある」

「撮る時間帯で露出を変える事が重要。写真家によっては、この時間帯にしか
撮影しないというこだわりを持っている人さえいる」

「止まっている被写体にはピントを合わせやすいが、動いている被写体には意
図的な撮影が必要。例えば、対象に動きを合わせてカメラを動かしながらシャ
ッターを切ると、回りの景色が流れるように写す事ができる」



座学3 森林の計量・木材の計量

座学3では、森林・立木・原木・製材品の各過程における測定方法や、測定に
利用する機器やシステム、規格について学びました。
講師は引き続き、能口秀一が務めます。

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森林データの取得方法の解説では、規制もありますが、今後活用が期待される
ドローンによる新たな森林の測定方法などが紹介されました。

「所有者が分からない森林の境界を決めるのは困難である。それを解決するた
めには、所有者同士の合意形成を行う事が重要。また、合意形成をスムーズに
行うために第三者を介入させて所有を確定する必要性が高まっているのが現
状である」

 「木材の高付加価値利用の可能性を高めるために行われる立木品質調査であ
るが、レーザー測定などでは、立木の中に曲り材を探し出すところまでは出来る。
ただし曲り材でも使い方次第で価値を落とさなくて済む情報もそこに盛り込まれ
るべきである。そしてそれを現場に伝える事も今後の課題である」



座学4 木材のグレーディング

座学4では、木材の品質を測定するための各項目や測定方法、流通の際に
品質証明となる制度について学びました。


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「木材の流通において、品質を証明する制度の1つとしてJAS制度があるが、
製材分野においてはJAS認定工場が未だ少なく浸透していない地域が多い」


「木材の乾燥による収縮率は季節によっても変化するが、樹種によっての数
値が出ているので、ある程度読む事が出来る。ただし、その木材の使用条件
が想定外の環境であった場合、計算以上に縮んでしまい問題になる場合が
ある。事前によく確認する事が必要」

「全国的に人工乾燥材のニーズが高まる中で、乾燥方法も多様化し、品質
を維持する工夫も進んでいる。その一方で、乾燥機やプレカットに頼らずに
自然乾燥で木の本来の成分が抜けていない材を自らきざむ大工さんも増
えてきている。ただしそれにはそれだけのストックが出来る仕組みも必要に
なる」

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次回は、これまでの講義を通して学んだ知識を実際の現場で実践
します。講師をお招きしたマーケティング実習やワークショップ
もあり、盛り沢山の予定となっています。

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【次回の講義】
日 時:10月22日(土)10:00〜21:00
          10月23日(日) 9:00〜16:00
講 師:山崎春人(野遊び研究家)
            能口秀一(木材コーディネーター)
事務局:安田
インターンシップ生:鈴木(受付・撮影・レポート)
場 所:兵庫県丹波市各地
内 容:マーケティング実習     :森の教室1・森の体験実習1
            ワークショップ
            技術習得のための実習 :演習1~4
            演習レポート1・2
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レポート:鈴木守門(インターンシップ生)