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第2回商品企画プログラム

2017年2月27日
1/21に行われた木材コーディネート研究会主催の商品企画プログラム
第2回が行われました。
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今回は、1回目に情報収集した内容を基に、各自宿題で
商品企画書を考えてきてもらい、その案を基にグループ
毎で案を1つに練り上げる内容でした。

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第2回商品企画プログラム

実施日:平成29年2月25日(土)13:00-17:00
会 場:近畿中国森林管理局
講 師:融点株式会社 代表取締役 秋松太地氏
主 催:木材コーディネート研究会
事務局:NPO法人サウンドウッズ
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第1回目の様子はこちら
第3回目の様子はこちら


オリエンテーション

今回も、司会は基礎講座の受講年度から一人ずつ選出された世話役
の方が担当されました。

今回は、先日全過程を修了された今年度の基礎講座修了生
も7名参加くださったので、まずは、前回の振り返りをし、その後
今回の進め方や進捗目標についてブリーフィングがありました。

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ワークショップ1

オリエンテーションが終わると、さっそく、考えてきた商品企画案をグループ
のメンバーに共有していきます。

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ワークショップ2

ワークの初めには、前回に引き続き今回も参加いただいている秋松先生
により、ワークショップを仕掛ける側からの視点でアドバイスをいただき
ました。
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「ファシリテーターとは、促進する人という意味がある。場にある良いものを
加速させるためのサポート役である」

「ワークショップで何かを議論する際、声の大きな人や、熱意のある人の意見
に流されがちになる。ファシリテーターは、発言していない人の意見に
も耳を傾ける役割がある。誰のアイデアかではなく、良いアイデアかどうかに
注目すべきである」

木材コーデネーターは、人と人とをコーディネーションする、いわばファシリテー
ターの役割も期待されているため、仕掛ける側の視点はとても重要な素養です。


秋松さんのアドバイスをうけ、いよいよグループで1つの案を練り上げる作業に
移っていきます。

練り上げ作業は、専門分野の異なる木材コーディネーターならではの腕の見せ所です。
それぞれの専門分野を発揮し、どうすれば山元への利益を確保
しつつ、売れる商品に仕立てていくかを議論していきます。

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途中で、講師の秋松先生がお仕事でワークショップをされる際に
取り入れておられる「アイデアトレード」を行いました。

アイデアトレードとは、グループのホスト役以外は、他のグループ
のテーブルへ移動し、どんなアイデアを交換する仕組みです。

ホスト役は、他のグループのトレーダーにアイデアを説明し、
その代わりに、アドバイスを受けることで、グループのアイデアを
ブラッシュアップすることができます。

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グループで出たアイデアをメンバー内だけで閉じたものにせず、あえて
オープンにすることにより、グループを飛び越えて、その会場にいる様々
な人の発想を取り入れることができます。

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各グループともに、商品のブラッシュアップにつながったようです。

次回は、完成させたグループ案を基に講評会を行います。

実習5・6木材コーディネート基礎講座(平成28年度)

2017年2月27日
今年度の最終回となりました、木材コーディネート基礎講座が
二日間にわたって開催されました。そちらの様子を、インターン
の鈴木がレポートさせていただきます。

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講義内容はこちらの通りです。

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【講義概要】

日時   :2月11日(土)10:00〜18:00 
    2月12日(日)09:30~16:30
講師   :田中淳夫(森林ジャーナリスト)
    能口秀一(木材コーディネーター)
          島﨑淳二(准木材コーディネーター)
事務局:桜木(司会進行)
インターンシップ生:鈴木(受付・撮影)
場所   :近畿中国森林管理局
内容   :プレゼンテーション(2/11 10:00〜18:00)
            ワークショップ       (2/12   9:30〜16:30)
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1日目
ビジネスプラン・プレゼンテーション

1日目は、これまで半年にわたって学んでこられた基礎講座
の集大成として、受講生の皆さんが今後、木材コーディネー
ターとしてどのようなビジネスを展開していかれるのかを発
表していただきました。


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川上の林業から川下の木材利用に至るまで、受講生の皆
さんがご活躍されている専門分野ならではのバラエティに
富んだビジネスプランが発表されました。

8分間という限られた時間でしたが、発表から伝わってくるの
は、それぞれの思いだけではありません。
コピーライティング講座でも学ばれた「ひとに伝える工夫」を
発揮することで、とてもまとまっていると感じる発表が多く、
私も非常に参考になりました。

各発表の終わりには、講師との質疑応答の時間も設けられ
ました。

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講師として、木材コーディネーターの能口秀一、森林ジャー
ナリストの田中淳夫先生、准木材コーディネーターの島﨑
淳二先生をお招きし、発表に対するコメントや質問、アドバ
イスをして頂きました。

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また、受講生同士ではシートに記入してもらう方法によって、

それぞれの専門分野からのアドバイス、感想などを発表者に

伝えられていました。


すべての発表の終わりには、講師による講評が行われました。



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「こういった発表は人柄が出て、その人が何を考えているのか
を知れるいい機会である。
発表者それぞれに熱い気持ちはあるが、それをなかなか上手
に表現できないという難しさも推測された」(島﨑講師)



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「自分の思いなり、計画なりを伝える力を鍛えて欲しい。プレゼ
ンにはテクニックも必要だが、熱意があればかなりの部分をカ
バーできる」(田中講師)

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「実現したい事業があってそれを伝えようとする際に、読めば
分かるところ以外の、聞いて伝わる部分をどう高めるか、また
こういった内部での評価を得ることで聞かせる対象がどういう
ところを聞くポイントにしているか、それらの要素を把握して構
成するとプレゼンとしては成功する可能性が高い。
そのためには、考えをまとめる訓練も必要」(能口講師)


2日目
選抜プレゼンテーションについての意見交換

2日目は、前日のプレゼンテーションの中から、受講生を交えた
全員での議論に発展させられる2つの発表を選抜し、再度じっく
りと議論する時間が設けられました。


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前日の発表では時間も限られていたことから、全員での情報交
換ができませんでした。
改めて選抜された発表者から説明が加えられ、受講者からの質
問や意見を出し合うことで、プランのさらなる展開が見込めそうな
議論に発展しました。

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今回が今年度の最終講座となりますが、様々な分野が集い意見
を出しあってお互いにサポートできる、そんな関係がすでに生ま
れているようでとてもうらやましく思えました。


プレゼンテーション審査結果の発表

プレゼンテーションの議論を終えた後に行われたのは、講師の
先生がそれぞれ選ぶ講師賞の発表です。

講師賞に選ばれた基準として、発想のユニークさ、リーダーシップ
への期待、プランの具体性、活動への熱い想いなど、さまざまな
視点からの選定となりました。

選定された3名には、講師が選ぶ推薦図書が贈呈されました。

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講演

続いて、田中敦夫講師に講演をして頂きました。

「木材コーディネーターとして、何をすべきか」というテーマで、起業
とそれに必要となるイノベーションの重要性について、さまざまな
事例とともにお話いただきました。

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「今後の林業においては、新しいことをやる人が必要。今までと同
じことをやっていては正直厳しい。
起業に求められる方向性としては、イノベーションを起こして潜在
的に求められている未知の分野を発見しビジネス化する事が重要」

「木材コーディネーターとはいえ、木材のことばかり考えるのではな
く、異業種分野への進出とマッチングも考えなくてはならない。
そのためには情報交換と営業力が必要となる」

「木材においては、欠点を補うのではなく長所を生かした使い道を考
えなければならない。腐らないようにとか、燃えないように、などの対
策をしても結局は違う素材と肩を並べるだけである」

「木材コーディネーターが持つべき目線として、鳥瞰、猿瞰、虫瞰の3
つをうまく組み合わせる必要がある。全体を見る眼と、小さく執する
眼の両方を養うべきである」


ワークショップ

次に、ネットワークで解決する「日本の森を救う木材利用」と題され
たグループワークを行いました。
テーマは「大径原木を活かした商品企画の提案」です。


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講座内の実習にて実際に森林調査を行った山林の大径木の林分
を、皆伐し木材利用をするという前提に基づいた商品の提案を、グ
ループごとに行いました。グループは林業から木材利用までの各
分野の受講生がバランスよく振り分けられ、私も参加させて頂きま
した。

大径木という設定において、なおかつ250本という量をどのように
木材利用していくべきか、ますは個人でアイデアをひねり出します。
限られた時間の中で、思いのままに書いていく受講生もいれば、な
かなか出てこない方もいらっしゃったようです。

そして今度は、その中からどのアイデアを採用し商品にしていくかを
選んでいきます。
誰に、どこで、いくらで、また山元に還元できる利益を計算しながら、
選んだ企画の商品名や、商品説明も加えていきました。


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ほかのグループの企画も気になるところ。議論に紛れこんで他グル
ープのアイデアを参考にしたり、意見交換を行うなど、グループの枠
を超えた白熱した時間が過ぎていきます。

商品の詳細が決まった後は、販売のためのチラシを作成します。


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完成後は、チームごとに発表を行いました。
商品のアピールポイントを、文字だけではなく絵もうまく取り入れな
がらその魅力を説明されていました。

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内容に関してはグループごとに全く違った発想で、個人向けから企業
向けのものまであったり、また商品が使われる場面設定においても多
種多様で、同じ条件の原木を利用しながらも、様々な可能性が感じら
れる発表だったと思います。


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そして最後に、講師の先生方から、今後木材コーディネーターとして

活躍される受講生の皆さんにメッセージが送られました。


「基礎講座を通じて、新しいつながりを築くことは皆さんそれぞれの仕

事や活動を深め、広げていける可能性があると感じてもらえたのでは

ないか。木材コーディネーターとして基礎的な部分は修了したが、過

年度生も含めての交流や連携を計りながら活動を続けて行って欲しい」

(能口講師)


「発表としてはまっとうなものが多く、もっと奇想天外なアイデアが出て

も良かった。

実現が難しいと思われるアイデアだとしても、それを実現できるように

工夫することが今後の訓練に繋がる」(田中講師)


「受講を修了した方にとっては、そこからが木材コーディネーターとして

のスタートとなる。皆さんでネットワークを組み、今後活動されることを

期待している」(島﨑講師)


修了式


講座終了後には、修了者への修了証授与式が執り行われました。

今回は平成28年度14名が修了となりました。


その中から、今月実施される准木材コーディネーター認定試験で一定

基準をクリアされた方においては、NPOサウンドウッズより准木材コー

ディネーターとして認定されることになります。

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終わりに、講師・受講生とスタッフで記念撮影を行いました。


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最後に

わたしも学生という立場でありながら、ビジネスとして木材に関わって

いる皆さんと交流できたこと、また木材コーディネーターとはどんな存

在であるべきなのか、今後自分に何ができるのか、そういったことを

考えるきっかけを頂いた貴重な半年間だったと思います。

皆さん、本当にお疲れ様でした。


そして、本当にありがとうございました。


レポート:鈴木守門(インターンシップ生)