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座学3・4木材コーディネート基礎講座(平成29年度)

2017年10月13日
木材コーディネート基礎講座の第2回目が開催されました。
今回は、インターンシップ生の秋田、若林の順でレポートしていきます。

第2回の講座は以下のとおりです。

【講座概要】

日時 :平成29年10月7日 (土) 10:00~16:30
講師 :二階堂薫 (コピーライター)
            能口秀一(木材コーディネーター)
事務局:安田哲也、藤田良子
インターンシップ生:秋田麻菜香、若林知伸
場所 :近畿中国森林管理局
内容 : メディア活用講座(コピーライティング講座1) (10:00~12:00)
座学3 森林の計量・木材の計量 (13:00~14:40)
座学4 木材のグレーディング(14:55~15:50)
考査2(16:00~16:30)


【講座内容】

<講座レポート1 作成者:秋田麻菜香>

メディア活用講座1 コピーライティング講座1


コピーライターとして活躍する二階堂薫氏を迎えてメディア活用講座が始まりました。

この日のテーマは「伝わる言葉、受け手の視点」
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冒頭から「人は分かり合えない」という二階堂氏の原体験から得た言葉に衝撃を受ける受講生たち。
分かり合いづらい多様な人が存在する中で、それでも伝えたい人に確実に想いを届けてきたスキルをじっくりと伝授していただきました。

ワークショップでは3チームに分かれて、各チームに配られた大量の広告から「伝わる広告」と「伝わらない広告」を選び、発表しました。
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広告主がどんなに熱い思いを持っていても、「こんなものは見もしない!」「全然興味ない」など、受け手は身勝手なものです。
そこをいかに読んでもらえるようにするかが大切です。
実際に受け手の視点になって意見を出し合うことで、好きな人に届きそうなビジュアルや伝える順番が大切だとこの時間を通して学びました。

次のワークショップは、受け手を意識した自己紹介文づくり。
まずはたくさん書き出した文章から、徐々に文字数を減らしていきます。
どんどん、どんどん削っていき、最終的に許された文字数は20文字。
最初は短さに戸惑いながらも最終的に自分のキャッチコピーを20文字以内に仕上げ、発表していきました。
発表するたびに「なるほど!その手があったか」「分かりやすい!」といった反応があり、その人らしさが出る、楽しい時間になりました。


座学3 森林の計量・木材の計量

午後からは、木材コーディネーターの能口秀一が講師を務めます。

森の計量では森林がどういった形で管理・計測されているのか、法律から測定方法までを、
木材の計量では木の体積(材積)の計算方法から規格までを学びました。
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「森林の情報を共有するシステムの技術向上により、様々なことができるようになってきた。そのシステムを現場にいる人がいかに正確にさばけるのかが重要になってくる。」と能口氏。
そのためには木材利用のために何が必要なのか、樹種、大きさ、太さなど、日頃からニーズを把握しておかなければなりません。

「今では昔と違って1間=900mmモジュールではなく、1mモジュールの住宅が増えてきた。そのことを頭に入れておかなければ、原木から数本の丸太を切る際に規格ギリギリの寸法になってしまうので、製材をする際の余白の見積もりが重要である。」と能口氏。
ただ長く切ってしまうとその分ロスが生じてしまう。余尺は取引の際に材積に含まれないことも多いので注意が必要だということでした。


座学4 木材のグレーディング

含水率など、製材規格の品質面での区分分けを通して学びました。

一般的なJAS規格と言っても幅広い範囲の材を取り扱っています。なんとなくイメージで材の品質を指定しても、実際に運ばれてきたものを見て「びっくり!」ということもあります。
データを正しく理解し、現物を見る目を養うことが重要だと気づかされました。
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「区分ができるということは弱い部分ももちろんある。それを知った上でうまく使わないと、ただただ強ければいいというものになってしまう。」と能口氏。
木には適材適所という言葉がよく使われる。必要以上に高品質なものはコストアップにもつながってしまう。「木を余すところなく使う」この視点は木材コーディネーターになくてはならない視点です。

「以前、地域産材は高いと言っていた建築士。蓋を開けてみると構造材はすべて規定値の厳しい一級を指定していた。製材所も対応できないほどだった。
建築士本人はいいものにしたら間違いないと思っていたが、建築士は本当に必要か見極められるようになる必要がある。
そして、なぜそのようなギャップが生まれるのか、疑問を持つことが大切。」
これは、木材コーディネーターに求められることでもあります。



<講座レポート2 作成者:若林知伸>

メディア活用講座1 コピーライティング講座1

本日の午前はコピーライターの二階堂薫氏を講師として迎え、メディア活用講座が始まりました。

まず、コピーライターとはどのような職業か説明のあと、「伝わる言葉」「伝わらない言葉」についてのレクチャーがありました。
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キーポイントは、「伝えること」と、「伝わること」の違い。情報過多な今の時代において、受け手に読んでもらえ、行動を起こしてもらうにはどうしたらよいかということを、図解付きで解説していただきました。

ワークショップでは、グループに分かれて、実際のチラシやフリーペーパー十数枚の中より最も伝わるチラシ、伝わらないチラシを、その理由とともに選び出しました。
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実例を前にして、受講生同士が活発に話し合うことで、受け手側の考えていることがよりはっきりとしたのではないかと感じられるワークショップでした。

最後のワークショップでは、それまでに教わったことを意識し、「伝わる」自己紹介を作りました。
これまでとは異なる自己紹介の作成方法に頭を抱えつつも、何とか全員が作成し、発表することができました。

受け手を意識した情報の伝え方の難しさ、大変さを実感するとともに、どうやっていけば解決できるのかという手法を学ぶことができたと感じました。


座学3 森林の計量・木材の計量

午後は、木材コーディネーターの能口秀一より講義がありました。

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森林に関わる際に押えておきたい(法令に関する)基本情報、森林の計量における必要な測定項目とその手法、立木の計量における測定項目と測定機器やデータの扱いなどが解説されました。
また、素材の日本農林規格に記載されている材の定義や計算方法など、重要な項目についても解説がありました。

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森林の測定においては、GPSや、レーザー距離計など、最新の測定手法についての解説や、最近では、スマートフォンのような専門機器以外の機器の使用についてもアドバイスがありました。

現在でも森林の地籍調査が完了していない地域や、逆に森林情報共有システムなどの情報共有基盤が整っている地域があるそうです。

そして、それらの情報基盤が整っている際に、木材コーディネーターとしてどんなデータを活用しなければならないかということも解説いただきました。

さらに、原木玉切り時の余尺についても、現場では取り扱いが難しいそうです。
余尺をつけなければクレームとなり、つけすぎると損失になるというバランスについて、受講生の実例も交えながらお話をいただきました。


座学4 木材のグレーディング

JASにおける構造用製材については、目視等級区分、機会等級区分という基本的な区分があり、乾燥処理の定義や、含水率、寸法の許容差や、ヤング係数などについて解説されました。

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しかし、JAS規格については目視等級区分の下方の等級区分の材については実用できるのか、JAS規格を用いた品質保証と実情には、注意をしなければならないことのことです。

続けて、機械等級区分を決定するための測定項目となるヤング係数について、どのように取得され係数が決まっているかを解説いただきました。
樹種により等級決定事情が異なることがわかり、そういった目利きができるようになることの重要性を意識できました。

さらに、木材の含水率の計算方法や、含水率による木材の繊維方向や接線方向などの収縮の違いについても解説いただき、木材収縮を考えながら製材しなければならないことの重要性を学びました。


【次回の講座】

日時 : 第3回 10月28日(土)(10:00~21:00)
第4回 10月29日(日)(08:30~16:30)
講師 : 能口秀一 (有限会社ウッズ・木材コーディネーター)
中島彩  (有限会社ウッズ)
宮川五十雄 (NPO法人森の都研究所)
場所 : 第3回 10月28日(土)
 前山(さきやま)コミュニティーセンター
 多可町立青年の家(エコミール加美)
第4回 10月29日(日)
 多可町立青年の家(エコミール加美)
 サウンドウッズの森
 有限会社ウッズ製材所
内容 : 第3回 10月28日(土)
 森の健康診断(10:00~16:30)
 ワークショップ(19:00~21:00)
第4回 10月29日(日)
 演習講座1・2(08:30~12:00)
 演習講座3・4(13:00~16:30)