座学5・6木材コーディネート基礎講座(平成29年度)

2017年11月28日
木材コーディネート基礎講座の第5回目が開催されました。
今回は、インターンシップ生の秋田、若林の順でレポートしていきます。

第5回の講座は以下のとおりです。

【講座概要】

日時 :平成29年11月18日(土) 13:00 ~ 16:30
講師 :能口秀一 (木材コーディネーター)
事務局:安田哲也
インターンシップ生:秋田麻菜香、若林知伸
場所 :近畿中国森林管理局
内容 : 座学5 木材の活用・カスケード利用 (13:00~14:30)
座学6 森林の計量・木材の計量 (14:30~15:40)
考査3(16:00~16:30)

【講座内容】

<講座レポート1 作成者:秋田麻菜香>

座学5 木材の活用・カスケード利用

基礎講座第5回は、能口秀一が講師を務める座学から始まりました。
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カスケード利用とは一本の木を建築材から合板、木質エネルギーまで質に応じて段階的に木材を利用することです。

「適材適所」、この言葉は家づくりの場面で、木をそれぞれの特性に応じて使用するということからきています。
ここでは求められている品質と供給する側のコストを釣り合わせるという意味で使用し、求められる材に適した製材方法を見極めることが大事だということを受講生の皆様に知っていただきました。


座学6 森林の計量・木材の計量

座学6では、はじめに製材品等級の種類について学んでいただきました。
「中にはあいまいな基準なものもあり、人によって感覚が違うために取引上で問題が起こることもある。」と能口氏。

次は木材の流通段階毎にかかるコストを、テキストに習い自分達で計算しながら木材の見積もりを出すことで、理解を深めました。

山主に求めている単価、その流通過程で必要となる作業などを、実際に手を使って過程を辿っていくことで林業界が抱えている課題解決の重要性に、より実感が持てたのではないでしょうか。

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受講生の方々はこの作業を通して、複雑な条件によって変動する流通構造を知り、驚いていた印象です。


<講座レポート2 作成者:若林知伸>

座学5 木材の活用・カスケード利用

第5回は、木材の活用・カスケード利用から講義が始まりました。
講師は、木材コーディネーターの能口氏です。

資源としての森林の利用について学びました。
空間活用以外に、森林資源の利用としてどのようなものがあるのか、その付加価値の高さも意識しながら考えなければなりません。

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「山林の作業において邪魔だから廃棄してしまうということがあるかもしれないが、実はそちらのほうに価値があるということも気をつけなければならない。」
また能口氏から、受講生に
「植物として、葉、枝、皮などの資源で、うまく製品として活用されている事例を挙げてください。」と質問が投げかけられ、それぞれ事例を出し合いました。

各用途における木材価格リストも配布され、建築用材や土木用材、梱包用材などにおける用途、価格も確認しました。

「原材料費の高い・安いという製品と、加工度の高い・安い製品があり、木材利用を推進する上で、山元が"価格が安いままでいいですよ"と言ってしまうと、どんどん安い材での発注が続いてしまう。現状がそうなっているので、気をつけなければならない。」
「最大価値を計算しても現場では判断できないことが多い。計算方法と現物を見る目を持ち合わせている必要がある。」という木材コーディネーターの重要性が説かれました。


座学6 森林の計量・木材の計量

引き続き、木材の価値と価格についての講義です。

木材価値の表記基準や、どの段階でどのようなコストがかかり、価格が決まるか、そしてそれが適正であるかを学びました。

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まず、どのような製材品の等級の種類があるのか解説がありました。
「JASの等級によって、値段が決まってくるわけではない。需要や製材・流通コストなどが関連してくる。」

そして、造作材の節の計測方法などの解説後、木材価格試算シートを用いて、製品寸法を決め、素材生産、原木市場、製材でかかるコスト項目を試算し、最終的にどの段階で、どれだけのコストがかかっているか、明らかにしました。

一般的な価格帯で試算をしていくと、最終的な価格に対する山主への還元率がとても低くなることに、受講生みなさん衝撃を受けていたようでした。

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「素材生産、市場、製材などの各段階がどれくらいかかるかきっちりわかり、売り先もしっかりと決めていれば、値段もきちんと決められる。現状では各段階がアバウトで、しっかりとできていない。」というまとめがあり、今回の講座は終了しました。


【次回の講座】

日時 :第6回 11月19日(日) (10:00 ~ 16:30)
講師 :二階堂薫(コピーライター)
    能口秀一(木材コーディネーター)
場所 :近畿中国森林管理局
内容 : メディア活用講座(コピーライティング講座2) (10:00~12:00)
座学7 木取りと木材価値 (13:00~14:15)
座学8 木材の乾燥(14:30~15:45)
考査4(16:00~16:30)