座学7・8木材コーディネート基礎講座(平成29年度)

2017年11月28日
木材コーディネート基礎講座第6回目が開催されました。
今年は、前日に第5回を開催しているので、連日になりました。
今回は、インターンシップ生の若林、秋田順でレポートしていきます。

第6回の講座は以下のとおりです。

【講座概要】

日時 :平成29年11月19日(日) 10:00~16:30
講師 :二階堂薫(コピーライター)
    能口秀一(木材コーディネーター)
事務局:安田哲也
インターンシップ生:秋田麻菜香、若林知伸
場所 :近畿中国森林管理局
内容 : メディア活用講座2(コピーライティング講座2) (10:00~12:00)
座学7 木取りと木材価値 (13:00~14:15)
座学8 木材の乾燥(14:30~15:45)
考査4(16:00~16:30)

【講座内容】

<講座レポート1 作成者:若林知伸>

メディア活用講座2 コピーライティング講座2

2回目のメディア活用講座、前回に続き、コピーライターの二階堂さんを講師にお招きし実施しました。

まず、前回の振り返りから。
伝わるということはどういうことか、「伝える」と「伝わる」との違いという基本的認識を再確認しました。
そして、受け手の視点に立つという姿勢を持った状態で、伝わる言葉に重要な四つの特徴を押さえておく必要があることを振り返りました。

その後、早速前回課題の講評会が始まりました。
受講生が作ってきた制作物を並べ、まずはお互いに共有します。
この時、良い点と改善点をそれぞれ付箋に記入し、貼っていきます。
お互いの制作物を前に、受講生の皆さんは熱心に書き込みをしておりました。

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その後、それぞれの制作物を前に、受講生がどのような狙いで作成したか、プレゼンテーションが行われました。
そして二階堂さんからそれぞれの受講生にアドバイスをいただきました。

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「デザインは動線を気にしながら作る。ストレスなく読めるように、文章の端を揃えるなど整理が必要。」
「書体も実は情報。意味のある言葉に書体が情報として加わるので、書体がうるさく見えないように。」
「相手にとっては、"何をしてくれるか"、"自分にとってどんな価値をもたらしてくれるか"が重要。そこを伝える工夫を。」

最後に、前回の講義で出された質問に、二階堂さんが答えていただき、コピーライティング講座は終了しました。


座学7 木取りと木材価値

午後は、木材コーディネーターの能口より座学7の講義がありました。
製材の実習に向けてどのような木取りをなぜするのかということを学びました。

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「原木の中身を想像しながら製材できるように、目利きが必要となる。
特に素性のわからない原木に対しては重要になる。」
「良いものを作れる可能性があっても、それを活かさず、それぞれの流通の各段階の都合で木材が流れていくと、利用者や山側に適正な価格を提供できない。
そのような問題が良く起こっている。」

一般的な木材の用途と木材の径級についても、どのような製材の仕方があるか、ホワイトボードに図説しながら、説明がありました。
「現状では、山側、建築側とも、直径と本数だけ合わせればよいという認識で、製材の品質が入っておらず、上手く木材の活用ができていない。
その間をつなぐ役割が重要となってくる。」

またいろいろな製材方法がある中で、どのような木目が出てくるのか、講座で使われているテーブルの木目を参考にして、解説がありました。

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木材コーディネーターとして、製材時に必要な原木の情報は何かを学ぶ講義でした。


座学8 木材の乾燥

引き続き木材コーディネーターの能口より、木材の乾燥についての講義でした。
乾燥によって、木材は変形するため、その変化具合を読めないと製材の木取りが決まりません。

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乾燥が必要な理由から、その種類や設備、方法、品質特性について学びました。
「昔は大工が乾燥していたため、製材所はそれを考慮する必要が無かった。最近は乾燥したものを出荷することが求められている。」
「実際使われる場所にあった含水率にできればよいが、最近の住宅は過乾燥気味で、条件が厳しくなってきている。昔の方法では対応できなくなっている。」

乾燥の種類については、天然乾燥、人工乾燥のそれぞれについて、手法や形式を交えて説明がありました。
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「人工乾燥では、材の状態をそろえて炉にいれないと、過乾燥などがおき、品質が劣化する。
材質や材寸などはそろえて乾燥することが必要。」
「乾燥によって、収縮や変形が起きるため、その分を考慮して分増しをしておかなければならない。」
「乾燥機があるのに技術的な蓄積ができておらず、使えていないというところがまだある。
乾燥スケジュールの管理・計画もしっかりする必要がある。」


<講座レポート2 作成者:秋田麻菜香>

メディア活用講座2 コピーライティング講座2

以前にも来ていただいたコピーライター二階堂薫氏が講師です。
テーマは「伝わる言葉、受け手の視線」
伝わる言葉とは何か前回を振り返りながら、二階堂流の要点を確認していきました。

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今回は、受講生が制作したチラシかはがきを持参して発表し、その発表と課題に対する講評を行います。
まずそれぞれの課題を机に並べ、受講生それぞれに課題の良い点、悪い点を付箋に記入していただきました。
「何がどういいのか具体的に」というアドバイスを受け、机には付箋がびっしり。

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次に課題に込めた思いを一人ひとり発表していきました。
私も受講者の一人として発表しましたが、周りの反応を見ると、自分の思っていたことがまだまだ伝わっていないということが大変理解できました。

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「時間がないからといって良いものができないわけでもない」
「どこに置くのかも想定して作成するべき」
など、非常に為になる講評を受け、制作物作成の際の要点がつかめたのではないでしょうか。

二階堂氏による講義は毎回得るものが多く、また開催して欲しいという声がたくさんあがりました。


座学7 木取りと木材価値

午後からは、木材コーディネーター能口が講師を務めます。

なぜ木取りをするのか、何に重点を置いてどんな方法で木を挽いているのか、深く理解を進めていきます。

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その過程の中で木材コーディネーターに求められる役割を確認していきます。

「材にこだわる人(施主や大工)がいると、キレイに揃うように製材することを心がける。
しかし、こだわらない人は最低限の質を満たしていれば、どんな木を持っていったとしても問題ない。
こだわる人がどんどん減っているのが現状。」
「製材はノコを入れる向きを変えることで木目をコントロールできる。」

といった能口氏の言葉からは、昔と現在ではニーズが変化しており、製材の立場で材の質を上げる、コントロールの幅が広いことが理解できます。


座学8 木材の乾燥

引き続き、木材コーディネーター能口による講義です。

木材乾燥の必要性、乾燥方法の種類や考慮すべき点など、実際の業務を交えて具体的な説明を受けました。
木材流通の中でも、乾燥による収縮や損傷への理解はしっかりとしておかなければならない項目の一つです。

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「昔の大工はそこまで乾燥させずに木を買い、ゆっくりと時間をかけて家を建てていた。
だが短期間の工期が求められる中、確立した乾燥技術は最近の出来事であるために、大工によって基準が曖昧になっていることもある。」
「自然乾燥は数値が出ない為やりにくい。最近は高温乾燥が主流。」と能口氏。

木材乾燥も製材と同様、求められている品質に対してどの方法をとるべきなのか、現代に対応した釣り合いを見極めるのが重要だということが理解できました。


【次回の講座】
日時 : 第7回 12月2日(土)(10:00~16:30)
第8回 12月3日(日)(08:30~16:30)
講師 : 能口秀一 (有限会社ウッズ・木材コーディネーター)
中島彩  (有限会社ウッズ)
場所 : 第7回 12月2日(土)前山(さきやま)コミュニティーセンター
第8回 12月3日(日)丹波市立幸世交流施設
有限会社ウッズ製材所
内容 : 第7回 12月2日(土)
 山の棚卸し(10:00~16:30)
第8回 12月3日(日)
 演習講座5・6(09:00~12:00)
 演習講座7・8(13:00~16:30)