平成30年度木材コーディネート基礎講座が始まりました

2018年10月05日
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今年で9年目になる
木材コーディネート基礎講座がいよいよ始まりました。

全国の、森林や木材に関わる各分野から2名の方が集まりました。
これから約半年をかけて、木材コーディネートの基礎を学んできます。

【講座概要】

日時 :平成30年9月22日(土)10:00~16:30
講師 :能口秀一(木材コーディネーター)
事務局:安田哲也、井上淳治
インターンシップ生:井上峻太郎、福田花梨
内容 :オリエンテーション(10:00~12:00)
座学1 木材コーディネート概論 (13:00~14:15)
座学2 原木の特性(14:30~15:45)
考査1(16:00~16:30)

【講座内容】

今年度もインターンシップ生それぞれのレポートを掲載いたします。

<講座レポート1  作成者:井上峻太郎>

オリエンテーション

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講師、スタッフ、受講者の自己紹介をした後、
まずは個々の話題に入る前の下準備としてワークショップを行いました。
3つのグループに分かれて、
「この基礎講座で身に付けたいこと」と「学んだことを基にして取り組みたいこと」
を各自書き出していきます。
それをグループ内で模造紙にまとめて整理し、
最後にグループごとに発表します。
木材コーディネーターとして目指す方向は同じでも、
具体的な取り組み方は人それぞれ。
様々な考えが見られます。

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私のグループでは、例えば
「ニーズに合った木材の生産を学びたい」
「国産材流通を効率化するICTの仕組みを構築したい」
「木材の流通段階での品質管理や価格の決定要因を知りたい」といった意見が出ました。

グループごとの発表の段階でも、受講者の方々がそれぞれ強い問題意識を持って、
それらを解決すべく参加されていることがうかがえました。


座学1:木材コーディネート概論

ここからの講義は木材コーディネーターの能口秀一氏が務めます。

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この概論では、改めて木材コーディネーターの役割を確認し、
人工林や地域産木材流通現状、問題点について学びました。
木材コーディネーターの役割には
「森林と消費者をつなぐ」、
「木材の高付加価値化を目指す」、
「持続可能な森林資源の活用を啓発する」
などが挙げられます。

そこでいくつか問いかけがされます。
「人工林を見たときに何と言いますか?森林?山林?山?」
「そもそも消費者とは誰なのでしょうか?木製品を求める人?」

これに正解があるわけではありません。
木材コーディネーターの役割といっても答えがあるわけではなく、
各人の立場、専門分野によって
さまざまな捉え方が可能であることが分かります。

人工林の現状については、
森林蓄積や高齢級林の増加といったデータや
木材利用の需要の変化について解説していただきました。
そして地域産材の流通を考える際に、
この森林を活かすには、どのような木材利用が最適なのかを
常に念頭に置くことが必要とした上で、
「利用した後の森林をどうしていくのかが重要」
であるとのことでした。


座学2:原木の特性

ここでは木材の品質の見方を学びました。
最初に林業・林産業の業界用語をどれだけ知っているかチェックします。
梢殺?杢?ハチカミ?モメ?何のことだか分かりますか?

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木材は立木の段階、原木の段階、製材の段階で
それぞれ品質を読む必要があります。
品質を適正に評価し、
木材の価値を高めるにはどうすれば良いのでしょうか。

「曲がっているか、真っすぐかといった形状だけが品質の基準ではない。
様々な評価基準を持つことが大切」

「木材の目利きをできる人がいないと良い木にも値が付かず、
山の価値が下がる」う点が印象的でした。

原木に見られる欠点についても、
例えば風倒被害によるものは、
原木段階での被害の程度が分かりにくく判断が難しいそうです。


<講座レポート2  作成者:福田花梨>

オリエンテーション

まず、受講にあたっての説明やスタッフの紹介があった後に、
受講生がそれぞれ自己紹介をしました。
様々な分野から受講生が集まっていることがわかり、
楽しい半年間になりそうです。

その後、3つのグループに分かれて「講座を通して身につけたいこと」
「身につけたことで取り組みたいこと」をグループで話し合い、
グループごとに模造紙にまとめて発表しました。

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私のグループでは、木育の促進や事業の海外進出、環境保護などがでました。
皆さんがそれぞれ想いをもって参加されているということがとてもよく伝わるオリエンテーションでした。
また、グループ作業の合間には、自己紹介や談笑をして、交流を深めることができました。


座学1:木材コーディネート概論

木材コーディネーターである能口秀一が講師となり、座学がスタートしました。
木材コーディネーターの役割の説明のほか、人工林の現状など、半年間、学ぶに当たってベースとなる講座でした。

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今の林業の問題点やこれからについて、
その分野では専門出ない方にも理解しやすい内容でした。
専門分野の方にとっては基本的な内容だそうですが、
木材コーディネーターは取り扱う立木・製材品または需要側のニーズについて
専門的ではない相手方に説明することもあります。
普段その分野で専門的に仕事をされている方も、
その分野のことをあまり知らない方に「伝える」ことを意識して、
真剣に受講されていました。


座学2:原木の特性

まず業界用語の紹介があり、講義の中でその用語の説明がされました。

木材の品質を読むための目利きや、
原木の品質をコントロールするための立木育成環境と人為的要因、
品質を左右する原木の特徴など学びました。

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用途によって木材に求められる品質や特徴は異なるため、
適切な木材を選ぶことも、良い木材を安すぎず適正価格で売ることも、
木材コーディネーターに求められることだと学びました。


【次回の講座概要】

日時 :9月23日(日) 10:00~16:30
講師 :二階堂薫(コピーライター)
能口秀一(木材コーディネーター)
事務局:安田哲也、井上淳治
インターンシップ生:井上峻太郎、福田花梨
場所 :近畿中国森林管理局
内容 : メディア活用講座(コピーライティング講座1) (10:00~12:00)
座学3 森林の計量・木材の計量 (13:00~14:15)
座学4 木材のグレーディング(14:30~15:45)
考査2(16:00~16:30)