座学3・4木材コーディネート基礎講座(平成30年度)

2018年10月10日
木材コーディネート基礎講座の第2回目が開催されました。
日付をよくよく見ると、第1回目の翌日です。
受講生のみなさんの緊張がほぐれたところで次の講座です。

今回は、インターンシップ生の福田、井上の順でレポートしていきます。
第2回の講座は以下のとおりです。

【講座概要】

日時 :平成30年9月23日 (日) 10:00~16:30
講師 :二階堂薫 (コピーライター)
            能口秀一(木材コーディネーター)
事務局:安田哲也、井上淳治
インターンシップ生:井上峻太郎、福田花梨
場所 :近畿中国森林管理局
内容 : メディア活用講座(コピーライティング講座1) (10:00~12:00)
座学3 森林の計量・木材の計量 (13:00~14:40)
座学4 木材のグレーディング(14:55~15:50)
考査2(16:00~16:30)


【講座内容】

<講座レポート1 作成者:福田花梨>

メディア活用講座1 コピーライティング講座1

コピーライターとして活躍する二階堂薫氏を迎えて
メディア活用講座が始まりました。

受講者の方が先生、
と呼ぶと「集まっている方皆さんプロの方なのにわたしだけ先生と言われるのはおかしい」とおっしゃる素敵な方でした。

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人に伝わる言葉と伝わらない言葉の違いは何なのか、
という内容をメインにレクチャーが始まりました。
自分は伝えた気になっていても実は伝わっていないかもしれない。
という言葉が心に響きました。

講義はレクチャーとワークを交互に進んでいきます。
最初は普段私たちが目にする広告を広げ、どの広告が伝わりやすいか伝わりにくいか、
なぜそう思うのかをグループで話し合い、最後は出た意見を皆さんで共有していただきました。

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次に自己紹介を書いてみるというワークを行いました。
伝わる自己紹介を書くために丁寧に手順を追って説明を受け、
皆さん悩みながらも真剣に書き進めていきました。
言葉の受け手になる時は広告を見て情報量が多すぎる、
と感じましたが自分が伝える側になると多くの情報を伝えたくなるということを実感することができました。
最後にはそれぞれがユニークで印象深いよく伝わる自己紹介文を完成させることができました。

座学3:森林の計量・木材の計量

ここからは能口秀一が講義を担当します。
森林に関する法律や森林を測定する方法、データを活用する方法、
実際にJASの規格にのっとった測定の方法やルールについて学びました。

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丸太の計量や木材の計量の計算式について解説がありましたが、
客観的に数字で判断するためにも、知っておかなければならない内容ばかりでした。
森林のデータを取得するためのGIS地図データは森林の状態を地図上で確認することができます。
森林データ活用事例などの紹介もあり、
これからの技術発展に伴って活用する力もつけていかなければならないと感じました。


座学4:木材のグレーディング

木材JAS規格の区分や強度の等級、木材の含水率について学びました。
木材が乾燥するときに縮むことを考慮して少し長めに裁断しますが、
その寸法まで細かく規格されていたり、
強度の等級や含水率も木材の用途ごとに細かく区分されているのを知りました。
建材にもなる木材なので、強度に関する規格はやはりしっかりしているべきなのだと納得しました。

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また、含水率を求められる機械も実際に触ることができました。
次回のスクーリングの際には本格的に使うことになるそうなので楽しみです。

講義の終盤には、「ニーズに応えることが大切。
強度がある木材、意匠的に美しい木材をニーズに合った部分に届けることが理想」
とありました。

現状では、建築現場ではその正確な使い分けが徹底されていないそうです。
受講者の皆さんとその点について意見を交換しながら講義がすすめられました。




<講座レポート2 作成者:井上峻太郎>

メディア活用講座1 コピーライティング講座1

コピーライターの二階堂薫氏によりメディア活用講座が始まりました。
「伝える」と「伝わる」の違いって?情報の受け手の心に響き、実際の行動を促すような言葉とは?
今後木材コーディネーターとして必要になる相手に「伝わる」ための技術を学びました。

まず、3つのグループに分かれ、
それぞれに様々な種類の広告やポスターが配られます。
これらの中から言葉が「伝わる」ものと「伝わらない」ものを選んで、
それぞれなぜ「伝わる(伝わらない)」のかを書き出していきます。
そして最後にグループごとに発表して意見を共有します。
「伝わる」ものには「伝えたいことが端的な言葉でシンプルに表現されている」、
「伝える対象者を意識している」、「強調する言葉が的確ではっきりしている」といった意見が挙がる一方、
「伝わらない」ものは「タイトルが専門的で目を引かない」、
「紙面構成が悪い」、「文字が多くて伝えたいポイントが強調できていない」と批判されました。

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様々な具体例を見ることで、受け手の立場ではどのような言葉が伝わるのか、徐々に分かってきました。

次に行ったのは、「伝わる」ことを意識して自己紹介を書くというものでした。
最初はとにかくたくさん書き出し、優先順位を決めて徐々に絞り、最終的にはたった20文字。
いざ自分が書くとなると、先ほどは受け手として批評したことが自分に降りかかります。

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木材コーディネーターとして、どのような言葉で発信したら良いのか。
ただひたすら詳しく説明すれば良いというわけではないのです。
頭をひねって「伝える」言葉を考える、疲れるけれど楽しい講座でした。

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座学3:森林の計量・木材の計量

木材コーディネーターの能口秀一氏により講座が進められました。
森林や木材、製材品の計量の仕方について学びました。
森林の計測にはGPSやドローンの活用、レーザー測量など新たな手法が出てきています。
その際、どのようなデータが必要なのか、
また集めたデータをどのように活用していくのかを事例も交えて解説していただきました。


また日本農林規格(JAS)の用語の定義とそれに基づく原木採寸のルールを教わり、
丸太の直径に応じた材積の計算方法を学びました。
余尺を取引の材積に含むか含まないか、という話題では、
受講者の出身地域によって含むかどうかが異なっており、取引の仕方にも地域差があるようでした。


座学4:木材のグレーディング

木材の価値を高める品質区分とは?ここではJAS規格の等級区分について学びました。

構造用製材には目視等級区分と機械等級区分があります。
目視等級区分は節や丸身など材の欠点を目視により測定して区分するもので、
一方機械等級区分は機械によりヤング係数を測定して区分するものです。
ヤング係数は樹種によって異なるのはもちろん、同じ樹種でも地域差があるとのことでした。

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また木材の含水率についても、その計算方法やなぜ乾燥させる必要があるのかを教わりました。
人工乾燥と天然乾燥では含水率基準が異なることや、
繊維の方向による収縮率の差などもデータを基に解説していただきました。

「データを理解するだけでなく品質を見る目を養い、
それぞれの用途に応じて材を活かせるようにしなければならない」とのことでした。


【次回の講座内容】

日時 : 第3回 10月13日(土)(10:00~21:00)
第4回 10月14日(日)(08:30~16:30)
講師 : 能口秀一(有限会社ウッズ・木材コーディネーター)
中島彩(有限会社ウッズ)
宮川五十雄(NPO法人森の都研究所)
場所 : 第3回 10月13日(土)
 前山(さきやま)コミュニティーセンター
 丹波市立休養施設やすら樹
第4回 10月14日(日)
 丹波市立休養施設やすら樹
 サウンドウッズの森
 有限会社ウッズ製材所
内容 : 第3回 10月13日(土)
 森の健康診断(10:00~16:30)
 ワークショップ(19:00~21:00)
第4回 10月14日(日)
 演習講座1・2(08:30~12:00)
 演習講座3・4(13:00~16:30)