実習5・6木材コーディネート基礎講座(平成30年度)

2019年3月01日
平成30年度木材コーディネート基礎講座も早いもので、最終回になります。
第10回は、受講生各自がビジネスプランのプレゼンテーションを行い、
翌日の第11回は、プレゼンテーションについての意見交換会やループワークを行いました。
今回は、インターンシップ生の井上がレポートします。

第10回、第11回の講座は以下の通りです。
【講座概要】
日時 : 第10回 2月 9日(土) 13:00~18:00
第11回 2月10日(日) 09:00~16:30
講師 : 田中淳夫(森林ジャーナリスト)
能口秀一(有限会社ウッズ・木材コーディネーター)
井上淳治(きまま工房木楽里・准木材コーディネーター)
事務局: 安田哲也
インターンシップ生:井上峻太郎
場所 : 近畿中国森林管理局
内容 :
 第10回 ビジネスプランプレゼンテーション(13:00~18:00)
 第11回 ワークショップ(09:00~16:30)

【講座内容】

<講座レポート 作成者:井上峻太郎>

第10回実習「ビジネスプラン・プレゼンテーション」

約半年間にわたった木材コーディネート基礎講座も遂にこの2日間で終わりを迎えます。
本日は受講生それぞれのビジネスプラン・プレゼンテーションです。

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講座の締めくくりとして、自身にとっての木材コーディネーターの仕事とはどのようなものか、各々がビジネスプランとしてまとめ発表しました。
プレゼン時間が8分と短いため、その中で伝えたいことをどのようにまとめて話すかという能力も問われました。

ゲスト講師として森林ジャーナリストの田中淳夫氏をお招きし、基礎講座の講師であり木材コーディネーターの能口秀一氏、准木材コーディネーターの井上淳治氏を加え、様々な視点から講評をいただきました。

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講師からさまざまな意見をいただきます。

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プレゼンにも熱が入ります。

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「地域全体でやろうとしているのか、一つの会社でやろうとしているのか、それによってしくみが変わってくる」
「プレゼンのやり方が良くない。誰に聞いてもらうのか、相手に何を伝えたいのか、もっと意識して発表するべき」
「木材コーディネーターとして、自身がどの立場にいるのかが見えにくい」
「現状での課題をどのように克服するかが聞きたい。そこをいかにクリアするかを考えないと決意表明で終わってしまう」
「地域材を使ったことで(値段が)高くなった分はどのように説明して売るのか」

など、鋭いご指摘をたくさんいただき、受講生それぞれが今後実現に移していく上での参考になったようでした。
また、受講生同士も評価シートにコメントを記入し、お互いのプレゼンを評価し合いました。
最後にインターンの私も発表する機会をいただき、今後実行していく際のヒントを得ることができました。

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講師の方に全体講評をいただき、本日の講座は終了となりました。


第11回実習「ワークショップ」

■ビジネスプラン・ワークショップ

昨日のビジネスプラン・プレゼンテーションで、より詳細に内容を検討したいプランが、講師により2つ選ばれ、それらについての質疑応答や意見交換が行われました。

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昨日は講師陣によるコメントが中心でしたが、今回は受講生間で疑問点や実現に向けたアドバイスが交わされました。

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講師賞の発表があり、3人の講師がそれぞれ応援したい方に対して推薦する本を贈りました。

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■講師の講評と最近の事例紹介

続いて、田中講師に"なぜ「林業振興」をめざすのか、何が「林業振興」なのか"と題して講演をしていただきました。

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「なぜ林業を振興したいか、環境のため、森が好き、など様々な理由があるだろうが、やはり地域を活性化するためなのでは」
「地域の活性化と言も、人口の増加、若者が多くなる、住民が楽しく暮らすなど様々なことが言えるが結局は地域にお金が落ちて経済的に豊かになるところから始まる」

と林業振興と地域活性化の切り離せない関係や、そのための木材利用だけに頼らない森林全体からの収益に注目する重要性を具体的に説明していただきました。

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その上で、
「森林から十分な純益を上げ、各者に利益が適正配分され、経営が持続的でなければならない。そこに木材コーディネーターの存在意義がある」
とのことでした。


■グループワークショップ

昼食を挟み、午後は「大径原木を活かした商品企画の提案」というテーマのワークショップを行いました。
3つのグループに分かれて、100年生のスギ1haを皆伐したと想定し、立木価値を最大限に高めて販売するにはどうすれば良いか商品企画を考えました。

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まずは個人でアイデアを書き出し、それをグループで共有して企画としてまとめ、商品広告を作るという内容でした。
各グループには講師が一人ずつ入り、アドバイスをもらうことができました。

「大径材だからこそできるアイデアを。小径木でもできることをわざわざこの材でやる必要はないのでは」
「アイデアを出した時点では突拍子もないことでも、それを否定せずに煮詰めていると思いもよらず良い案になることがある」
などとご意見をいただきながら企画をまとめ、最後にグループごとに発表しました。

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特に価格や山元への還元効果がどの程度なのかについては質問や意見がたくさん出ました。
講師からもご意見をいただき、今後考えていく参考になりました。

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■修了式

講座の全課程を修了した受講生に修了証が授与されました。

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■さいごに

この半年間、山林や木材の品質評価、その効果的な利用の仕方など様々な観点から、どうすれば木の価値を最大限に高めて山元へ利益が還元できるか、という問題について考えてきました。
今回プレゼンしたプランについても、まだまだ実践となると課題がたくさんありますが、講座で学んだことを活かして少しずつ実現させていくつもりです。

講師、事務局の皆さん、一緒に学んだ受講生の皆さん、本当にお世話になりました。
それぞれが木材コーディネーターとして活躍し、一緒に林業と地域を盛り上げていけたらいいなと思っています。