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実習3・4木材コーディネート基礎講座(平成30年度)

2018年12月25日
実習講座の第2回目が、初冬の丹波で合宿形式で行われました。
今回は、インターンシップ生の福田、井上の順でレポートいたします。

今回の内容は次の通りです。

【講座概要】
第7回
日時 :12月15日(土) 10:00~17:00
講師 : 能口秀一(有限会社ウッズ・木材コーディネーター)
中島彩(有限会社ウッズ)
事務局: 安田哲也、井上淳治
インターンシップ生:井上峻太郎、福田花梨
場所 : 前山(さきやま)地区
前山(さきやま)コミュニティーセンター
内容 : 山の棚卸し10:00~16:00
ワークショップ16:00~17:00
第8回
日時 :12月16日(日) 08:30~16:30
講師 : 能口秀一(有限会社ウッズ・木材コーディネーター)
事務局: 安田哲也、井上淳治
インターンシップ生:井上峻太郎、福田花梨
場所 : 丹波市幸世交流施設
有限会社ウッズ製材所
内容 : 演習講座5・608:30~12:00
演習講座7・813:00~16:30

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【講座内容】

<講座レポート1 作成者:福田花梨>

第7回マーケティング実習「山の棚卸し」

講師は中島彩氏と能口秀一氏が務めました。
最初に、前回の丹波スクーリングで森の健康診断を行った山へ向かい、山の棚おろしを行いました。
調査地に到着すると、1人1本、好きな木を選び、その木を原木にした時の値段を予想しました。
そして調査地にある木全ての値段の合計がいくらぐらいなのかも予想しました。

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そして、調査地内の木の特徴を、曲がりや傷があるかという点で観察し、記録しました。
そして、講師が木を1本切り倒しました。
実は、私は、この山の棚卸しで実際に立木を伐採するところを初めて見ました。
座学だけではわからない、間伐の大変さとかかるコストを身にしみて感じました。

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どの長さを何本取ると最も利益が出るのかを考え、皆さんで決めたスパンで丸太を切っていきました。
玉切りした箇所を輪切りにして、直径を計測するためのサンプルとして持って山をおりました。

午後からは、持ち帰った丸太の輪切りを基準にして、伐採した立木の金額を算出します。

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4枚の丸太の輪切りがあったので、それぞれの年輪の幅や数をグループに分かれて調べました。

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先日学んだ幹材積を丸太の輪切りから得られるデータをもとに計算し、最後に単価を掛け合わせて金額を算出できました。
この金額より、計測付近の立木を伐採して玉切りすると、どれぐらいになるのかやっと想像ができるようになります。


第7回ワークショップ

続いて、山の棚卸し作業の目的である、間伐を行った場合の木材の価格と行っていない場合の価格の違いを計算しました。
その結果をもとに、間伐をした場合、10年後にどれほどの価値がつくのかを、具体的な価格で求めました。

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具体的な価格で利益がわかる、山の棚卸しがどのように活用できるのかをグループごとに話し合い、発表してワークショップは終了しました。

山の棚卸しをどのように使うかというところでは、実際にこれだけの利益が出るのかはわかりませんが、山主さんに、間伐をするメリットを知ってもらい、山の手入れに興味を持ってもらうことができるのではないかと思いました。


第8回演習5・6 価値の設定・製材コスト把握・公認評価例

前回の講座の宿題の答え合わせをグループに分かれて行いました。
宿題とは、設計図面を見て、どの大きさの木材が何本必要かまとめるものです。
これができないと、実際に木材を発注することができません。

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1グループに1人は建築に携わったことのある方がおられたので、その方を中心に進めました。
わからないことは講師に質問する時間もあり、建築の専門知識のない方にも理解していただける内容でした。

次に、サウンドウッズの製材所の原木置き場にて、これから製材する原木の決定と、その木取りを考えました。

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前回の座学でも学んだとおり、ノコを入れる位置が少しずれるだけで価値が大きく変わります。
できるだけ曲がりのない原木を選び、節の位置や傷の有無を念入りに確認し、価値のある木材が多く取れる木取りを時間をかけて考えました。


第8回演習7・8 木どり演習・木どり製材体験

午前の部で考えた木取りをもとに、実際に製材をしていきました。
能口氏よりアドバイスを受け、製材の直前まで木取りを熟考しているグループもありました。

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また、一面切ってみて、節が出そうだからと取る材料を変えたりしており、柔軟な対応が求められる作業でした。
全てのグループの製材が終わると、歩留まりの計算や、仮の価格を設定して、取れた木材の利益の計算を行いました。

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最後に能口氏から講評があり、グループごとに反省点が見つかりました。
これで丹波スクーリングが終了しました。

木取りを考える演習は、時間を忘れてしまうほど、没頭しました。
木取りは何通りもあるので、最も良い木取りを考えるのは難しかったです。

私のグループは最初に少し曲がりのある原木を選んでしまい、その分難しい製材となりましたが、専門知識をお持ちの方や講師のアドバイスもあり、歩留まりよく綺麗な木材が製材できた時はとても達成感がありました。

前回の丹波スクーリングと合わせて、普段の生活では想像できない木材流通の川上の部分を具体的に学ぶことができました。
それによって木材ができるまでの大変さも理解し、木材にもっと価値がつくにはどうすれば良いのかを考えなければならないと感じました。


<講座レポート2 作成者:井上峻太郎>

第7回マーケティング実習「山の棚卸し」

「山の棚おろし」では、10月13日に行った「森の健康診断」のデータを基にして、木材の品質についての調査・判定を加えることで、山にどのような品質の木材がどれ程の量あり、いくらの価値があるのか試算を行います。
それによって、山林所有者が山の価値を認識してくれることを目指す手法です。

前山コミュニティセンターに集合してから、以前「森の健康診断」を行ったヒノキ林まで登って調査を始めました。
講師は能口氏、中島氏です。

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まずは「森の健康診断」と同じ調査地(100㎡)を囲み、各々がその中の1本を選んでその木とエリア全体(12本)の価格がいくらになるのか予想します。
各々が実務経験や講座の内容を思い出しながら様々な観点で価格の目算を立てました。

次に腐れ、キズ、曲がり、といった欠点や枝打ちの有無を確認し記録します。
「枝打ちをしているかどうかは、枝の跡が一定のところで揃っているかどうかで分かる」
と、能口氏にポイントを教わりながら、それぞれの立木を評価していきました。

一通り立木段階での調査が終わると、平均胸高直径に一番近い木を試験伐採木として定め、それを中島氏が伐倒しました。

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試験伐採木は樹高、樹冠長、元口から1メートルごとの直径を測った後、造材しました。
できるだけ直材を取れるように吟味した上で、今回は元口から4、3、3、4mメートルの順で切り分けました。

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また、この木は根元部分が腐っていたため、腐りがどの高さ、深さまで入っているか確認しました。
ここまでで午前中の山での調査は終了しました。

午後からは前山コミュニセンターに戻り、午前中の調査で得られたデータを基に、調査地の立木の品質判定と価値の評価をしました。

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材の欠点も評価係数として考慮した上で、材積と市場の原木単価から調査地(12本)の金額を計算していくと、4万円強になりました。
ただし、この金額はあくまで市場で予想される販売価格であり、実際に伐るとなると搬出コストや人件費なども勘案しなければならない、と補足がありました。

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予め予想した金額と比べて、受講生はそれぞれどのように感じたでしょうか。
また、試験伐採木の造材について、元口から3、3、4、4mで切った方が約10%高く売れたことも分かり、造材一つを取っても意識するかしないかで価格が大きく異なってくることが分かりました。

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第7回ワークショップ

現在の価格が出たところで、今度はそこから10年間放置した場合とすぐに間伐して10年間おいた場合の材積や価値を予測して、両者を比較します。

試験伐採木を輪切りにして持ち帰ったサンプルの年輪の成長具合を観察することで、今後の肥大成長もある程度推測が可能です。
最終的な両者の価格は、間伐を行った場合(間伐材収入を含めて)6.7万円強、しなかった場合5.1万円強となり、間伐の効果が窺えました。

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「山の棚おろしは山主が主体的に山の価値を判断できる指標となるように行う。
山に価値を見出せなければ、山を手放していく」と、能口氏からお話があり、
「この山の棚おろしをどんなことに使うか?どんな風に使えるか?」という点についてグループで話し合いました。

「具体的な数字を使って山主さんが山へ興味を持ってもらうキッカケを作る」
「山主さんへいつ間伐したら、いくら返せるかを示せるようになれば」
「山主さんが山の評価をする事で次世代へ繋げられる」

など様々な意見が出ました。山の価値について、自ら体験し具体的な数字で示せることで、山主を次の行動に促すことができるツールであると感じました。


第8回演習5・6 価値の設定・製材コスト把握・公認評価例

この演習講座では今までの座学で学んだ木拾い・木取り・製材までの流れを実際に体験しました。

まず安田氏から宿題で出されていた木拾い表について解説があり、グループ毎に表を整理しました。
それぞれのグループには建築分野の受講生がいるので、その方々からも教わることができました。

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寸法を出すときには、図面長にホゾ長を入れて実長を出し、最終的に製材長を出します。
3m、4mの製材品から部材を取る際に、できるだけ端材を少なくできると良いとのことでした。

一通り木拾い表が完成すると有限会社ウッズの製材所に移動し、グループごとに製材する原木を選び、それぞれ試行錯誤しながら木取りを考えました。

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左右非対称だと製材後に酷く反ってしまう等指摘を受けて、何度もやり直しました。
また、原木は若干歪んでいたり、芯が中心でなかったりするので、それぞれの特徴を掴んで木取りを考えることが重要であると感じました。

第8回演習7・8 木どり演習・木どり製材体験

午後は、午前中に木取りをした原木を実際に製材しました。

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実際に製材をしてみると、原木の曲がりや節の影響でなかなか計算通りには行かず、途中で木取りを変更することもありました。
切ってみなければと分からないこともありますが、原木段階で製材後のイメージを持つ重要性を痛感しました。

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製材が終わると、歩留まりを計算し、さらに全ての製材品価格の合計から元の原木の価格を引いたものをグループ毎に出して、どの程度利益が出たのかを確かめました。

能口氏には、
「木取りによってはもっと高く売ることができた。
歩留まりをよくすることも重要だが、ただ歩留まりだけにこだわるのではなく、どこで切れば節が出ないのか、どの長さの製品にするべきか考えて、製材しなければならない」

と指摘を受け、結果的に歩留まりが落ちても、製品全体の価格は高くなることもあるとのことでした。
それらの具体例を実際にいくつかの部材を使って解説していただきました。

原木の持つ可能性をどれだけ引き出せるかは、木取りの上手さに掛かっていると言っても過言ではないと思いました。


第9回
日時 :1月12日(土) 10:00~17:00
講師 : 能口秀一(有限会社ウッズ・木材コーディネーター)
場所 : 近畿中国森林管理局
内容 : 座学9「木材コーディネート事例A一般建築」10:00~11:00
座学10「木材コーディネート事例B公共建築」11:00~12:00
座学11「関係者ネットワークとリスクヘッジ」13:00~14:30
座学12「森林と木材流通の各種制度」14:30~16:00
木材コーディネート事例発表会16:00~17:00

座学7・8木材コーディネート基礎講座(平成30年度)

2018年12月11日
木材コーディネート基礎講座の第6回が行われました。
今回は、インターンシップ生の井上、福田の順でレポートいたします。

【講座概要】
日時 :平成30年12月1日 (土) 10:00~16:30
講師 :二階堂薫 (コピーライター)
能口秀一(有限会社ウッズ・木材コーディネーター)
事務局:安田哲也、藤田良子
インターンシップ生:井上峻太郎、福田花梨
場所 :近畿中国森林管理局
内容 : メディア活用講座(コピーライティング講座2) (10:00~12:00)
座学7 木取りと木材価値(13:00~14:45)
座学8 木材の乾燥(14:30~15:45)
考査2(16:00~16:30)

【講座内容】

<講座レポート1 作成者:井上峻太郎>

メディア活用講座2(コピーライティング講座2)

このメディア活用講座は、9月23日の1回目に引き続きコピーライターの二階堂薫氏をお招きして「伝える」表現のための知識や技術を学びました。

はじめに前回のおさらいです。
伝わる言葉、伝わらない言葉にはどんな違いがあったでしょうか。
結論から伝えて、細かいところは後回しにすること、自分が言いたいことを言うのではなく、受け手が知りたい情報を簡潔に伝えることなどを復習しました。

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そしてメインの課題講評会です。
受講生がそれぞれ作ってきた木材コーディネーターとしてのはがき、チラシ、名刺を二階堂氏と受講生全員で講評します。

まず全員の制作物を机に並べて、言いたいことが「伝わる」かどうか、良い点、改善すべき点を付箋に書いて張っていきました。
次に自分の作品の「伝える」ために工夫した点を一人ずつ発表し、それぞれ二階堂氏にコメントをいただきました。

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「文字が多すぎたり小さかったりすると読みにくく、そもそも読んでもらえない可能性もある。」
「空白を絵で埋めたくなるのは伝えたいメッセージが明確でないから。」
「きれいに作るのではなく、あくまで伝わるかどうか。
自分にしか言えない独自の表現の方が印象に残る。」

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それぞれ指摘を受け、受講生の皆さんも木材コーディネーターとして情報を発信する際の参考になったようです。

また、昼休みの時間には二階堂氏が作成に携わったパンフレットを見せていただき、その制作過程のお話も聞くことができました。


座学7 木取りと木材価値

ここからは木材コーディネーターの能口秀一氏による講義です。
次回の丹波でのスクーリングに向けて、原木の持つ潜在価値と製材技術による商品価値や、木取りに適した原木選択について学びました。

まずは原木の持つ潜在価値を知ることが原木を無駄なく活かすことに繋がると、能口氏や受講生の実体験も踏まえて説明がありました。

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「森林所有者と最終消費者のために木を活かすには、木材コーディネーターが原木の特徴を見極めてそれを活かせる製材技術を提案する必要がある」
「適切に製材できてもその販路が分からなければ価値を最大限に高めることができない」
と解説があり、製材だけでなくその前後が見えることが大切であると感じました。

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製材技術については鋸入れによって杢目が変わる事や、製品の値段にも大きく影響することを図も交えて教わりました。
次回のスクーリングで実際に木取りを体験し、今回の講義内容を現物で確認してみたくなりました。

座学8 木材の乾燥

まず、乾燥方法にはどんな種類があるか解説がありました。
大きく天然乾燥と人工乾燥に分かれ、人工乾燥は蒸気加熱式、減圧式、高周波式などたくさんの種類があります。

乾燥方法の選択には樹種や材の用途、仕上げの含水率、ランニングコストなど様々な点を考慮する必要があるそうです。
また乾燥によって材の収縮が起こることや、割れ、曲がりといった損傷が生じることもあり、状況に応じた適切な乾燥方法を選択することがとても重要だと説明がありました。

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「乾燥のスケジュールに養生期間入れないと水分傾斜が無くならず、割れの原因となる」
「乾燥設備の能力がどの程度なのか、窯をどのように回すか(どういうサイクルでどのような材をどれだけ投入して乾燥させるのか)地域ごとに知っておく必要がある」

と説明があり、乾燥の技術的な面だけでなく、工程管理も含めた難しさが理解できました。


<講座レポート2 作成者:福田花梨>

メディア活用講座2(コピーライティング講座2)

講師は二階堂薫氏です。
最初に前回のコピーライティング講座の復習から行いました。
伝わる言葉、伝わらない言葉についてや、受け手側の気持ちになって考える事の大切さなどを再確認する時間になりました。

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そして、本日は主に、受講生が持参した課題の講評会を行いました。
受講生同士でそれぞれの制作物の良いところや改善点をポストイットに記入しました。

その後、二階堂氏からの講評を受け、受講生の皆さんは、まだまだ改善することがあり、もっと良い作品にするために改善していきたいと言っていました。
また、客観的な意見や人の講評を聞くことで、自分の制作物の改善点に気づいた方も多かったようです。

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講座が終了してから、二階堂氏の言葉をのせたパンフレットやカタログなどを見せていただきました。
とても見やすくわかり易いパンフレットで、受講生の皆さんも感心していました。

座学7 木取りと木材価値

ここからの講師は能口秀一です。
この講義では、木材コーディネーターとして木を適材適所に活かす製材技術について学びました。

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一本の木から取れる木材の価値は製材の方法によって大きく変わります。
ノコの挽き方によって変化する木目を、切る前に想像することが大切だということでした。
まっすぐ同じ太さではない木にノコを入れた時の木目を想像することは難しく、皆さん苦労しておられました。

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原木の外観から、何通りもある木取りの中から最適な木取りを選ぶことで、適材適所に木材が使われ、木材の高付加価値化につながります。
5mmノコを入れる位置をずらすだけで値段が大きく変わることもあるそうです。
製材方法によって森林への還元のためになるということがよくわかりました。

座学8 木材の乾燥

木材の製材に欠かせない行程である乾燥について学びました。
木材の乾燥は、強度を上げる、加工性の向上、接着性能の確保、腐朽菌や変色菌による劣化の防止などに必要な作業で、木材をどんな形で市場に出すとしても重要な作業行程です。

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天然乾燥と人工乾燥がありますが、人工乾燥の種類について学びました。
様々な乾燥方法があり、それぞれ乾燥するときの温度・湿度・圧力などが違います。
樹種や材質、材の用途、含水率、コストなどを総合的に考慮して方法を選択することが重要で、専門的な知識が必要です。

より自分たちの生活に近い木材の姿に変わる行程を学ぶことで木材の流通の全体を見ることができたと思います。

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最後に、事務局より次回までの宿題について解説がありました。
次回は今回学んだことを丹波へ行って実際に行います。
より理解を深めることができると思うので楽しみにしています。



【次回のお知らせ】
第7回
日時 :12月15日(土) 10:00~17:00
講師 : 能口秀一(有限会社ウッズ・木材コーディネーター)
中島彩(有限会社ウッズ)
場所 : 前山(さきやま)地区
前山(さきやま)コミュニティーセンター
内容 : 山の棚卸し10:00~16:00
ワークショップ16:00~17:00
第8回
日時 :12月16日(日) 08:30~16:30
講師 : 能口秀一(有限会社ウッズ・木材コーディネーター)
場所 : 丹波市幸世交流施設
有限会社ウッズ製材所
内容 : 演習講座5・608:30~12:00
演習講座7・813:00~16:30

座学5・6木材コーディネート基礎講座(平成30年度)

2018年11月08日
木材コーディネート基礎講座の第5回が行われました。
今回は、インターンシップ生の福田、井上の順でレポートいたします。

今年度より、修了課題のビジネスプラン・プレゼンテーションが、准木材コーディネート試験に加味されることになりました。
受講生より、ビジネスプランの作成について質問を受けたため、急遽午前中に講義を行うことになりました。

【講座概要】
日時 :11月3日(土) 10:00~17:00
講師 :安田哲也(NPO法人サウンドウッズ代表理事)
能口秀一(有限会社ウッズ・木材コーディネーター)
事務局:安田哲也
インターンシップ生:井上峻太郎、福田花梨
場所 :近畿中国森林管理局
内容 : ビジネスプレゼン資料作成説明会(10:00~12:00)
座学5 木材の利用・カスケード利用(13:00~14:15)
座学6 木材の価値と価格(14:30~15:45)
考査3(16:00~16:30)
ビジネスプレゼン資料作成説明会(予備)(16:30~17:00)

【講座内容】

<講座レポート1 作成者:福田花梨>

ビジネスプレゼン資料説明会

事務局の安田氏より、木材コーディネート基礎講座の修了課題であるプレゼンについての説明がありました。

課題内容は、自身が木材コーディネーターの素養を持った専門家として、具体的な商品、サービス等を考え、企画としてまとめるというものです。
企画作成の要領やプレゼンの目的や、企画内容に求められること等について説明がありました。

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具体例として、安田氏より昨年度の提案したプレゼン発表2例の紹介がありました。
9枚のスライドと、8分という限られた時間の中で企画を伝えることはとても難しく思われました。
メディア活用講座で学んだ、「相手に伝わる言葉」を考えながら、作成していきたいです。


座学5 木材の利用・カスケード利用

座学の講師は能口秀一氏が務めます。
木材は、高付加価値がついたものから燃料利用に向いたものまで幅広くあります。
しかし木材としてではなく樹木として考えると、建築用材だけでなく、植物資源としての可能性が多くあります。

例えば、ヒノキの樹皮は日本の伝統建築に使われる、桧皮ぶき(ひわだぶき)という屋根に使われます。
オガ粉は牧場で需要があったり、広葉樹の葉からはアロマオイルがとれるものもあります。
そのような原木以外の活用に目を向けることも大切なことです。

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また、原木には用途別にランクがつけられています。
建築用材として使われる直材から燃料材料まであり、正しく区分して効率よく木材を利用することが求められています。

CLTやLVLなど、最近よく生産されている木材加工製品の紹介もありました。
利用目的にあわせて適切に利用することが求められますが、できていないのが現状です。
山からの木材の情報と建築から求められる用材の情報を聞いて整理することや、森林をデータとして管理したりすることができれば、木材が正しく活用できるようになるかもしれません。


座学6 木材の価値と価格

引き続き、講師は能口秀一氏です。
日本農林規格(JAS規格)の製材品等級の種類について学びました。

造作用製材の品質基準は節の数や大きさが細かく規定されていますが、実際の現場では曖昧であるなど、専門分野の参加者の方が教えてくださいました。

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次に、木材価格試算シートという表を使い、木材流通段階毎にかかるコストについて学びました。
本日使った木材価格試算シートには育林費用を記入する欄はありませんが、育林から始まり、木材の伐採から販売まで様々な過程があり、多くの人が関わっているため、木材の価格設定はとても難しいと感じました。

最後に、木材の売上金のうち山主さんへ返す金額はどのくらいが妥当かという質問があり、全員が悩んでいました。
正解はないのですが、長時間参加者の皆さんで議論されていました。



<講座レポート2 作成者:井上峻太郎>

ビジネスプレゼン資料説明会

事務局の安田氏が講師となり、木材コーディネート基礎講座修了課題について説明がありました。

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木材コーディネート基礎講座では、講座の締めくくりとして受講者が各自事業企画をまとめて発表することになります。
受講者各々がそれぞれの専門分野で「木材コーディネーターの素養を持った専門家」として活躍できる場面を想定し、具体的な事業企画として説明することが求められます。

ここでは実際に安田氏自らが作成した事業企画を例に、まとめる際のポイントを教わりました。
注意点としては「発表内容は、あくまで具体的なビジネスプランでなければならず、決意表明にならないように」とのことでした。

木材コーディネート基礎講座の総決算として、受講者の皆さんがどのような企画を提案されるのか、今からとても楽しみです。


座学5 木材の利用・カスケード利用

ここからは木材コーディネーターの能口秀一氏が講師を務めます。
ここでは木材の活用方法、利用方法について学びました。

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木材は建築用材だけではなく、様々な利用の仕方があります。
葉や皮なども活用でき、新たな利用の可能性もあるそうです。
また、木材の用途による値段の違いについて原木価格と製造コストの観点から解説がありました。
単価に使われる単位m3(体積)とt(重量)の使われ方や、製品ごとの特長についても細かく説明していただきました。

木材の品質や製材方法について
「品質の基準を満たしていないのもまずいが、過剰な手間をかけてもいけない。
現状ではその選別ができていない。」
「一本の木の価値を最大限に活かすには、常に需要の変化も考えなければいけない」

とのことで、木材コーディネーターは時代の変化も考慮した適材適所ができる必要があると感じました。


座学6 木材の価値と価格

ここでは製材品の等級の種類や流通段階でかかるコストについて学びました。
JASの等級区分では製材品によって区分が異なり、例えば構造用製材では1級・2級・3級、造作用製材では無地・上小節・小節・並と分かれます。

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造作用製材では品質基準として節の大きさや数が定められている分、選別がややこしいとのことでした。
また通称として使われる等級区分の表現には地域差があることを、全国から来られている受講者の皆さんに確認して確かめました。

流通コストについては「木材価格試算シート」を使って、原木から工務店が販売するまでの間でどのようなコストがかかるのか、流通の段階ごとに見ていきました。
ここでも実務に携わっている受講者の方の実情も交えて、規模や技術レベル、流通経路によるコストの違いを確認できました。

最後に、
「(山主も含めた)木材流通の各工程における適正な対価について、どのように判断するのか」と問われました。
この問いは修了課題にも関わるもので、各流通段階での様々な要素を踏まえて木材流通全体を見渡した上で、各自が考えていかなければならないと思いました。



【次回のお知らせ】
日時 :平成30年12月1日 (土) 10:00~16:30
講師 :二階堂薫 (コピーライター)
能口秀一(有限会社ウッズ・木材コーディネーター)
事務局:安田哲也、藤田良子
インターンシップ生:井上峻太郎、福田花梨
場所 :近畿中国森林管理局
内容 : メディア活用講座2(コピーライティング講座2) (10:00~12:00)
座学7 木取りと木材価値(13:00~14:45)
座学8 木材の乾燥(14:30~15:45)
考査2(16:00~16:30)

実習1・2木材コーディネート基礎講座(平成30年度)

2018年10月15日
木材コーディネート基礎講座の第3回・第4回が丹波市で一泊二日の合宿形式で行われました。
今回は、インターンシップ生の井上、福田の順でレポートいたします。

大阪方面からの電車が遅延した影響で、予定より遅れてのスタートになりました。

第3回と第4回の講座は以下の通りです。

【講座概要】

第3回
日時 :10月13日(土) 10:00~21:00
講師 : 能口秀一(有限会社ウッズ・木材コーディネーター)
中島彩(有限会社ウッズ)
宮川五十雄(NPO法人森の都研究所)
事務局:安田哲也、井上淳治
インターンシップ生:井上峻太郎、福田花梨
場所 : 前山コミュニティセンター
前山(さきやま)地区
丹波市立休養施設やすら樹・研修室
内容 : 森の健康診断11:00~16:30
ワークショップ19:00~21:00
第4回
日時 :10月14日(日) 08:30~16:30
講師 : 能口秀一(有限会社ウッズ・木材コーディネーター)
事務局:安田哲也、井上淳治
インターンシップ生:井上峻太郎、福田花梨
場所 : 丹波市立休養施設やすら樹・研修室
サウンドウッズの森
有限会社ウッズ製材所
内容 : 演習講座1・208:30~12:00
演習講座3・413:00~16:30


【講座内容】

<講座レポート1 作成者:井上峻太郎>

第3回マーケティング実習「森の健康診断」

最初に午後の実習に向けて講師の中島氏による「森の健康診断」についての座学を受けました。
森の健康診断とは、「(林業に対する知識のない)一般の人が、人工林の健康状態を、身近な道具と、簡単にできる方法で、楽しみながら調査する」という調査方法です。
データの集積だけが目的ではなく、一般の人々が人工林に入る機会を増やすことで、人工林の現状を広く認識してもらおうという意図があるそうです。

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講義では間伐の必要性、間伐する際の判断基準などを教わり、健康な森林とはどんな状態で、その程度をどう判断すればよいかイメージできました。
ただ闇雲に間伐をすれば良い訳ではなく、現況を知って将来の目標林型を定めた上で、それに向けた間伐計画を立てることの大切さを教わりました。

昼休憩を挟んでから、調査地へ移動して実際に森の健康診断を行います。
調査地は駐車場から10分ほど山を登ったヒノキの人工林でした。

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午前の講義で習ったことを基に、斜面や土壌の状態、下層植生、植栽木の胸高直径、樹高などを調べます。
ここで驚いたのが、様々な道具類のほとんどが、100円ショップで売っている道具など身近なものを使って工夫して作られている点です。
専門的な道具ではなくても、工夫次第で森林の健全度をかなり正確に知ることができるのです。
一通り計測を終えて林分形状比と相対幹距を求めると、どうやらこの林分は過密気味であることが分かりました。

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また講師の宮川氏には下層植生の種類を判別する際の、同定のコツを教わりました。
今回調査した林分は種数は多くありませんでしたが、そのほとんどがとても小さな稚樹や草本だったので見分けるのに苦労しました。


第3回ワークショップ

夜は森林をフィールドとした市民参加のイベントを計画して、事業コンセプトの立案手法を学ぶワークショップを行いました。

まず森林の所有主体をグループごとに決めて、そこで考え得る現状の課題を洗い出します。
その森林の将来像を考えたときに、現状での課題解決のためにどのようなイベントを企画したらよいか案を出します。
私のグループでは間伐体験、ツリークライミング、ジビエ料理を組み合わせたイベントにしようというところまでは決まりましたが、参加費や定員など細かいところまで詰めるのに苦労しました。

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最後にグループごとに発表し、講師の方から講評を受けました。
「参加者と、森林の課題解決ばかりに目が行きがち。主催者は誰でどんな目的を持っているのか?」と指摘があったことが印象的でした。
参加者を満足させることと森林のことを考えていても、主催者が明確に定まっていなければ運営できません。

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実際にやってみるとなるとまだまだ検討すべきところはありそうです。



第4回演習1・2 森林の施業と原木の品質

初めに能口氏から本日の演習の流れと使う道具の紹介があり、これから見学に行く山林の所有者である山口氏からも山林の概要を説明していただきました。
その後サウンドウッズの森へ移動し、山口氏の所有林の中で演習が行われました。
ここではグループごとに森の中の木を選び、よく観察して計測することで、立木状態で把握できる品質特性について学びました。

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今回は専用の機器を使って、木の胸高直径や樹高、枝下高などを計りました。
また、機械での計測だけでなく木の曲がりや節の跡の確認方法も教わりました。

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どのあたりでどのように曲がっているのか、かつて枝がどこにあって節になっているのか、よく見ないと分からないので、受講者の皆さんはじっくりと木に向き合っていました。
立木の段階でもその品質をよく見極めることでその利用価値を予想することはできるのです。


第4回演習3・4 木材の計算・木材のグレーディング

午後は有限会社ウッズの製材所へ場所を移して、今度は原木や製材品について、品質の特性を学びました。

まず、原木を切った際の木目や節の出方を教わり、実際にたくさん並んだ丸太の曲がりや節などを確認しました。
欠点の中にはモメ、葉節といった一見分かりにくいものもあり、原木の段階でも評価は簡単ではないと感じました。

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次に、グループごとに一本原木を選んで、木取りをどうすべきか考えました。
材の状態を見ながら製品をどのように切り出せば良いか相談しながら試行錯誤を重ねます。
歩留まりを少しでも良くしようとしましたが、原木の僅かな歪みなどが相まってなかなか思い通りにはいきません。

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さらに、「ただ歩留まりを高めればよいわけではなく、それぞれの材の利点、欠点を考えて製品になった時の価値を考慮しなければならない」と能口氏に言われ、木取りの難しさが身に沁みました。

製材所の中では、製材された製品のヤング係数や含水率の測定についても実物で確認できました。
本来製材された製品には乗ってはいけないそうですが、今回は年輪幅の異なる角材のヤング係数の違いを体感するために、上に乗ってたわみ具合を確かめました。

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角材の上で軽くジャンプしてみると、確かに目の粗いものの方が歪みが大きいことを実感できました。
また含水率についても、乾燥の有無や、節の多少で値が変化することを確認できました。



<講座レポート2 作成者:福田花梨>

第3回マーケティング実習「森の健康診断」

講師は中島彩氏です。午前中は、午後から実際に行う「森の健康診断」について基本的な知識を座学によって学びました。
「森の健康診断」とは一般の人が人工林の健康状態を身近な道具を使って簡単に楽しみながら行う調査のことです。
調査方法はマニュアル化されており、誰でも簡単に行うことができます。

中島氏は、木の間伐が必要な理由や森の保水力の仕組み、森の状態によって変わる木の特徴などを、小さい子供にもわかるイラストを用いて説明してくださいました。

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木材コーディネーターは専門の知識のない方にもわかりやすく説明することが求められます。
小さな子供にも伝えられることは、とても大切なことです。
この講義では「森の健康診断」の予備知識だけでなくわかりやすく伝える方法も、学ぶことができました。

午後から調査現場の山のまえで、調査対象の森林について話があり、
不慣れな人には歩きにくい山道を進み、目的地のヒノキ林に到着しました。

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早速座学で説明のあったマニュアルに沿って調査を進めていきます。
調査は大きく分けて、調査地の設定・人工林の植栽木以外の植生調査・植栽木の混み具合調査、の3段階に分かれます。
どの段階でも、距離や立木の樹高を1人や2人では測定できないので全員で協力して調査を進めました。また、使用する道具は身近なものを使うという「森の健康診断」のコンセプト通り、ほとんどが100円ショップで揃うものでした。

植生調査では宮川五十雄氏が講師となって、まだ大きく成長していない植生の分類や特徴の見分け方など細かく説明してくださいました。

最初に採取した時は同じように見えた植生も葉の表面に生えている毛の色や葉の裏の色など、細かい部分に注目すると、全く違う植生でした。

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混み具合調査で最も難しかったのは、樹高の測定です。
立木の高さは測ることができないと思っていたので、道具を使えば測定できると知り驚きました。

まず梢が見える位置を探すのですが、林の中なので難しく、協力して探しました。
測定には尺蔵と呼ばれる道具を使います。
この操作も難しく、苦戦しましたが、何人か測定しておおよその樹高を調べることができました。
私たちが調査したヒノキ林は20m前後の樹高がありました。

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調査した結果、調査地のヒノキ林は過密状態であることがわかりました。
木を伐採して適切な密度にすることによって低木が育ち、森林の植生の多様性が出、災害に強い森林ができます。


第3回ワークショップ

能口氏、中島氏、宮川氏が講師となり、森林に関するイベントの企画を提案するワークショップが行われました。

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A、B、Cの3つのグループに分かれ、それぞれに担当の講師がついて指導を受けながら進めていきました。
最初にどのような規模の森林を対象として企画するのかグループごとに決定し、話し合いを進めていきます。
Aグループは自治体が所有する山、Bグループは40戸程の集落所有林、Cグループは5haの個人所有林を設定しました。

それぞれの森林が抱えている現状と課題を明確にし、主催者、参加者、森林の全てに利益のある企画を提案します。
最終的に、森林の課題、イベントのタイトル、キャッチコピー、プログラム、参加費の設定、定員、広告媒体などを発表しました。

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講師からの講評によって、企画したイベントを開催するにあたっての問題点や見落としを発見することができました。
今回のワークショップは、今後、参加者の皆様がそれぞれの地域で森林に関するイベントを開催するときに活かせる内容でした。



第4回演習1・2 森林の施業と原木の品質

サウンドウッズの理事である山口氏より、所有林の歴史についての説明がありました。
多可郡の林の話はとても興味深く、皆さん真剣に聞いておられました。

次に山口氏の森林に移動し、演習を行いました。講師は能口氏です。
山口氏の森林は写真にもある通り、第3回で森の健康診断を行った森林よりも人工林以外の広葉樹が多く、明るい森林でした。

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杉林に到着すると、3人1組になって木の観察を行いました。
1グループにつき1本、観察する木を決め、曲がりの特徴や樹皮の状態、節跡の状態をじっくり見て特徴を記録しました。
立木観察の演習では見られなかった木の先端部分まで見ることができました。

まっすぐに見える木も根元から真上を見ると先端が少し曲がっていたり、節跡がないように見えてもよく見るとあったり、じっくり木を観察することで、立木の段階で推測できることも多々有ることがわかりました。


第4回演習3・4 木材の計算・木材のグレーディング

午後からは有限会社ウッズの製材所にて、グループごとに原木材積の計算や歩留まりの計算をしました。

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座学で学んだ計測の方法や計算を、実際の原木の数値を使って計算することができ、より理解が深まりました。

次に、製材した2本の木材の強度を示すヤング係数を測定する様子を見学しました。
測定する機械は、木材を叩いた時の音の周波数を測ることで、ヤング係数を算出します。
強度のある木材はない木材よりも年輪の幅が狭く、時間をかけて成長したものでした。

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2本の木材の強度を機械で測った後に、木材の上に乗ってたわみの大きさの違いを体感しました。

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次に、木材の含水率を調べる機械を使い、乾燥させた木材の含水率を測りました。
機械を木材に当てるだけで簡単に測定できるもので、節跡の部分は水分量が多いことなどがひと目でわかりました。

一通り演習が終わり、グループで出した原木の材積計算の結果や歩留まり率を全員で共有し、能口氏より、全体の振り返りがあり、解散となりました。



【次回の講座】

日時 : 11月3日(土) 13:00~16:30
講師 : 能口秀一 (有限会社ウッズ・木材コーディネーター)
場所 : 近畿中国森林管理局
内容 :座学5 木材の利用・カスケード利用(13:00~14:30)
座学6 木材の価値と価格(14:30~16:00)
考査3(16:00~16:30)

座学3・4木材コーディネート基礎講座(平成30年度)

2018年10月10日
木材コーディネート基礎講座の第2回目が開催されました。
日付をよくよく見ると、第1回目の翌日です。
受講生のみなさんの緊張がほぐれたところで次の講座です。

今回は、インターンシップ生の福田、井上の順でレポートしていきます。
第2回の講座は以下のとおりです。

【講座概要】

日時 :平成30年9月23日 (日) 10:00~16:30
講師 :二階堂薫 (コピーライター)
            能口秀一(木材コーディネーター)
事務局:安田哲也、井上淳治
インターンシップ生:井上峻太郎、福田花梨
場所 :近畿中国森林管理局
内容 : メディア活用講座(コピーライティング講座1) (10:00~12:00)
座学3 森林の計量・木材の計量 (13:00~14:40)
座学4 木材のグレーディング(14:55~15:50)
考査2(16:00~16:30)


【講座内容】

<講座レポート1 作成者:福田花梨>

メディア活用講座1 コピーライティング講座1

コピーライターとして活躍する二階堂薫氏を迎えて
メディア活用講座が始まりました。

受講者の方が先生、
と呼ぶと「集まっている方皆さんプロの方なのにわたしだけ先生と言われるのはおかしい」とおっしゃる素敵な方でした。

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人に伝わる言葉と伝わらない言葉の違いは何なのか、
という内容をメインにレクチャーが始まりました。
自分は伝えた気になっていても実は伝わっていないかもしれない。
という言葉が心に響きました。

講義はレクチャーとワークを交互に進んでいきます。
最初は普段私たちが目にする広告を広げ、どの広告が伝わりやすいか伝わりにくいか、
なぜそう思うのかをグループで話し合い、最後は出た意見を皆さんで共有していただきました。

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次に自己紹介を書いてみるというワークを行いました。
伝わる自己紹介を書くために丁寧に手順を追って説明を受け、
皆さん悩みながらも真剣に書き進めていきました。
言葉の受け手になる時は広告を見て情報量が多すぎる、
と感じましたが自分が伝える側になると多くの情報を伝えたくなるということを実感することができました。
最後にはそれぞれがユニークで印象深いよく伝わる自己紹介文を完成させることができました。

座学3:森林の計量・木材の計量

ここからは能口秀一が講義を担当します。
森林に関する法律や森林を測定する方法、データを活用する方法、
実際にJASの規格にのっとった測定の方法やルールについて学びました。

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丸太の計量や木材の計量の計算式について解説がありましたが、
客観的に数字で判断するためにも、知っておかなければならない内容ばかりでした。
森林のデータを取得するためのGIS地図データは森林の状態を地図上で確認することができます。
森林データ活用事例などの紹介もあり、
これからの技術発展に伴って活用する力もつけていかなければならないと感じました。


座学4:木材のグレーディング

木材JAS規格の区分や強度の等級、木材の含水率について学びました。
木材が乾燥するときに縮むことを考慮して少し長めに裁断しますが、
その寸法まで細かく規格されていたり、
強度の等級や含水率も木材の用途ごとに細かく区分されているのを知りました。
建材にもなる木材なので、強度に関する規格はやはりしっかりしているべきなのだと納得しました。

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また、含水率を求められる機械も実際に触ることができました。
次回のスクーリングの際には本格的に使うことになるそうなので楽しみです。

講義の終盤には、「ニーズに応えることが大切。
強度がある木材、意匠的に美しい木材をニーズに合った部分に届けることが理想」
とありました。

現状では、建築現場ではその正確な使い分けが徹底されていないそうです。
受講者の皆さんとその点について意見を交換しながら講義がすすめられました。




<講座レポート2 作成者:井上峻太郎>

メディア活用講座1 コピーライティング講座1

コピーライターの二階堂薫氏によりメディア活用講座が始まりました。
「伝える」と「伝わる」の違いって?情報の受け手の心に響き、実際の行動を促すような言葉とは?
今後木材コーディネーターとして必要になる相手に「伝わる」ための技術を学びました。

まず、3つのグループに分かれ、
それぞれに様々な種類の広告やポスターが配られます。
これらの中から言葉が「伝わる」ものと「伝わらない」ものを選んで、
それぞれなぜ「伝わる(伝わらない)」のかを書き出していきます。
そして最後にグループごとに発表して意見を共有します。
「伝わる」ものには「伝えたいことが端的な言葉でシンプルに表現されている」、
「伝える対象者を意識している」、「強調する言葉が的確ではっきりしている」といった意見が挙がる一方、
「伝わらない」ものは「タイトルが専門的で目を引かない」、
「紙面構成が悪い」、「文字が多くて伝えたいポイントが強調できていない」と批判されました。

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様々な具体例を見ることで、受け手の立場ではどのような言葉が伝わるのか、徐々に分かってきました。

次に行ったのは、「伝わる」ことを意識して自己紹介を書くというものでした。
最初はとにかくたくさん書き出し、優先順位を決めて徐々に絞り、最終的にはたった20文字。
いざ自分が書くとなると、先ほどは受け手として批評したことが自分に降りかかります。

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木材コーディネーターとして、どのような言葉で発信したら良いのか。
ただひたすら詳しく説明すれば良いというわけではないのです。
頭をひねって「伝える」言葉を考える、疲れるけれど楽しい講座でした。

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座学3:森林の計量・木材の計量

木材コーディネーターの能口秀一氏により講座が進められました。
森林や木材、製材品の計量の仕方について学びました。
森林の計測にはGPSやドローンの活用、レーザー測量など新たな手法が出てきています。
その際、どのようなデータが必要なのか、
また集めたデータをどのように活用していくのかを事例も交えて解説していただきました。


また日本農林規格(JAS)の用語の定義とそれに基づく原木採寸のルールを教わり、
丸太の直径に応じた材積の計算方法を学びました。
余尺を取引の材積に含むか含まないか、という話題では、
受講者の出身地域によって含むかどうかが異なっており、取引の仕方にも地域差があるようでした。


座学4:木材のグレーディング

木材の価値を高める品質区分とは?ここではJAS規格の等級区分について学びました。

構造用製材には目視等級区分と機械等級区分があります。
目視等級区分は節や丸身など材の欠点を目視により測定して区分するもので、
一方機械等級区分は機械によりヤング係数を測定して区分するものです。
ヤング係数は樹種によって異なるのはもちろん、同じ樹種でも地域差があるとのことでした。

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また木材の含水率についても、その計算方法やなぜ乾燥させる必要があるのかを教わりました。
人工乾燥と天然乾燥では含水率基準が異なることや、
繊維の方向による収縮率の差などもデータを基に解説していただきました。

「データを理解するだけでなく品質を見る目を養い、
それぞれの用途に応じて材を活かせるようにしなければならない」とのことでした。


【次回の講座内容】

日時 : 第3回 10月13日(土)(10:00~21:00)
第4回 10月14日(日)(08:30~16:30)
講師 : 能口秀一(有限会社ウッズ・木材コーディネーター)
中島彩(有限会社ウッズ)
宮川五十雄(NPO法人森の都研究所)
場所 : 第3回 10月13日(土)
 前山(さきやま)コミュニティーセンター
 丹波市立休養施設やすら樹
第4回 10月14日(日)
 丹波市立休養施設やすら樹
 サウンドウッズの森
 有限会社ウッズ製材所
内容 : 第3回 10月13日(土)
 森の健康診断(10:00~16:30)
 ワークショップ(19:00~21:00)
第4回 10月14日(日)
 演習講座1・2(08:30~12:00)
 演習講座3・4(13:00~16:30)