お知らせアーカイブ

木材コーディネート基礎講座2018説明会・大阪会場レポート

2018年8月08日
西日本豪雨のため、7月7日開催予定の木材コーディネート基礎講座説明会は
7月21日順延いたしました。
7月21日に開催いたしました説明会の様子をレポートいたします。
20180721photo000.JPG

【説明会の概要】

日時  :平成30年7月21日(土)14:30~16:30 (14:00受付開始)
場所  :大阪木材仲買会館 大会議室
プログラム:
   開会の挨拶
   第1部 木材コーディネーターの解説、講座紹介
   第2部 基礎講座修了生のパネルディスカッション
   募集要項の説明
   閉会 (個別相談対応あり)
登壇者 :
   山田真弓(平成27年度受講生)
   田中良平(平成25年度受講生)
   宮村 太(平成27年度受講生)
第2部ディスカッション司会:
   能口秀一(基礎講座講師)


【説明会の詳細】

説明会の前に、会場の大阪木材仲買会館について、
大阪木材仲買会館の事務局長であり、平成28年度修了生の大町さんが
ご案内くださいました。

木材がふんだんに使われた会館を隅々まで拝見することができました。
木材が醸し出す上品な仕上がりが、思わず参加者のため息を誘います。


<第1部 木材コーディネーターの解説、講座紹介>

20180721photo01.JPG

代表の安田より、サウンドウッズの概要と、木材コーディネートの必要性や、
木材コーディネーターの仕事について、説明がありました。

「価値ある森の資源を」「街で暮らしに役立て」「収益を森に還元し」
「次世代に森を継承する」「"仕組み"をつくる」

このサウンドウッズの理念を行動に移すと、

「森を育てる」「利用先を開拓する」「木材コーディネート」
「持続的経営」「事業プロデュース」

だとサウンドウッズは考えている、と解説。

そして「森を育てる」ために必要な意欲を高める仕組みを
木材コーディネートで実現していくことができると説明がありました。

つまり、木材コーディネーターは日本の木の文化と林業を
未来につなぐ仕事である、と締めくくりました。


20180721photo02.JPG

次に事務局より、木材コーディネート基礎講座の概要と、
木材コーディネーター認定制度について説明がありました。

基礎講座で目指すところは、森林から街まで木材を届けるために必要な
各分野の知識を習得し、ご自身の立場で得た知識を活用すること。

そのために、知識をどのように活用するかプレゼンテーションを最後に行い、
習熟度をはかるとのことでした。

テキストベースの座学、計測・製材など実技を含む演習、
ワークショップやプレゼンテーションとバラエティに富んだ講座の紹介があり、
日本全国から様々な業種の方が集まり、フラットなネットワークができる、と
さらなる魅力について紹介がありました。

基礎知識を習得していることを示す「准木材コーディネーター」、
プロジェクトを主導できる実力を持つ上級資格「認定木材コーディネーター」
いずれも基礎講座を修了することが、資格取得への入り口になると、
説明がありました。

20180721photo03.JPG

最後に、受講後に任意で所属することになる木材コーディネート研究会について
平成29年度代表の野間氏より、説明がありました。

受講することで受講生とネットワークができるが、所属することで
別の年度の受講生とも知り合うことができ、ネットワークがさらに広がること、
さらに、毎年企画してワークショップや視察研修など開催していること、など
自主的な活動について説明がありました。

ご自身も、基礎講座での知識が業務で役に立っているとのこと。
基礎講座の受講が、すべての入り口になることがよくわかります。


<第2部 基礎講座修了生のパネルディスカッション>

20180721photo04.JPG

まずパネラーの自己紹介です。

宮村氏:11年前に設計事務所を独立。地域の林業家に巡りあう機会があり、
    林業家や地元の製材所と「安曇川流域森と家づくりの会」を設立。
    木造住宅設計の仕事と家づくりの会で木とかかわる仕事に
    携わっています。(滋賀県)
田中氏:木材流通に携わっていて主な顧客は工務店、デザイナー、施主。
    山側はどのような木を育て、町側は何を欲しているのか、きちんと
    橋渡しができればと思い、基礎講座を受講。
    本業のほかにはカホンプロジェクトで木材で打楽器を製作する
    ワークショップを全国で実施しています。(大阪府)
山田氏:フリーのフォレスター。教職、青年海外協力隊を経て、森林組合
    民間の林業事業体でプランナーを経験し、昨年度独立。
    林業学校で教師をし、モクイク事業も行っています。(静岡県)

能口氏:本業と、それ以外の仕事として木材と人をつなぐ活動されています。
    専門性を習得すると広い視野が必要になってくるので、
    視野を広げるうえで大変有効だと考えます。
    基礎講座は、同じような課題を持つ受講生と、その課題に向き合って
    ディスカッションしながら解決策を練っていく授業形態になっています。

20180721photo004.JPG

次に、受講後の変化について聞きました。

宮村氏:木材コーディネート基礎講座を受講したのは、
    「木材コーディネーター」という勉強したという肩書きがあれば、
    山主さんとより深い話ができるのではないかと思ったため。
    実際に、受講したことで自信がついたし、肩書きを期待されて
    木材の有効利用方法について相談を受けるようになしました。
    立木の取引値段について値段の仕組みが分かるようになったので
    標準価格と比較して、山主に良い値で提案できるようになりました。
能口氏:取引の間でどのような状況なのか把握することは難しいが、
    さらに飛び越えてその先の状況を把握することはもっと難しい。
    講座を受講して、各分野での言葉を持つと理解して聞き取れる
    ようになります。情報の聞き取り能力があがります。

田中氏:木材コーディネート基礎講座を受講してからは、
    お客のニーズをヒアリングして情報を整理して適材を提案できる
    ようになりました。これまでだと、安直に使いやすい材を提供してきた
    が、出回る情報を整理することができるようになり、提案に結び
    つけられるようになりました。
能口氏:流通している木材はすべて地域材ではないし、製材もそうではない。
    一般には、販売側の人はみな同じ情報を持っていて、自分にあった
    木材を提案してもらっていると思いがちです。実は、情報は分断
    されていることが多いです。
    基礎講座では、実際に具体事例をもとに勉強します。
    一般消費者に情報を提供することで仕事に幅が生じてきます。

山田氏:木材コーディネート基礎講座を受講して、各業界、特に木材関係者と
    木育関係に信頼感が増しました。
    受講前は、丸太の価格が四分の1や五分の1にまで下がっている
    状況について誰が儲けているのか、懐疑心でいっぱいだったが、
    受講して、価格の成り立ちについて納得し、各業者を信頼できる
    ようになりました。木材の販売までかかわったほうがおもしろいことに
    気づき、プランナーの資格を取得しました。
    また受講することで、同期ができ、山に収益を還元すべきだと
    考えている人はこんなにいるんだと刺激を受けました。
能口氏:木材の価格は、利益率や加工費など積み上げで成り立っていますが、
    山主に収益を還元できているのか、意欲を持っていただいているの
    でしょうか。
    基礎講座では、生産コストを下げるべきか、高く販売するのか、
    製材実習で取り組んでもらい、細かく計算し、結果をもとに検討を
    していきます。

20180721photo06.JPG

さらに、木材コーディネーターの視点がどのように役立っているのか
話していただきました。

宮村氏:山の木を活かすことを念頭に置いて設計や部材の調達をするように
    なりました。「山側に軸足を置いた活動」ですね。値段や木材の
    使い方をちゃんと説明できるようになりました。
    お客さまに対しても、値段についてきちんと説明しています。       
田中氏:お客さまである工務店に、国産材を使う理由について正しい情報を
    提供できるようになりました。材木屋の仕入れ先は市場や問屋
    ですが、実はどこの材木かわからないことが多いです。
    そこで産地を追跡できる国産材を製品にしたいことについて
    山側に理解していただき、その山から出した立木を製材して
    お客さまにすすめられるようになりました。
山田氏:山側と町側の通訳でしょうか。
    以前、山側の方と工務店の間の取引に立ち会ったのですが、
    山側は丸太の材積について販売価格を提示し、工務店は製材の
    立米単価について買取希望価格を提示し、まったくかみ合わず
    取引が成立しませんでした。今では双方が希望することが何か
    理解できているので、値段交渉に役立てています。

能口氏:基礎講座を受講すると、具体的な話ができるようになります。
    また、他の地域の例にであい、取り入れることで新しい組み合わせ
    を発見することができます。

20180721photo005.jpg

最後に今後の活動について話していただきました。

宮村氏:山の森林経営計画を作っていきたい。知識が足りていないところも
    あるので、能口さんや山田さんや木材コーディネート研究会の
    ネットワークの中のよく知った人に相談して作り上げていきたいです。
    そして、「安曇川流域森と家づくりの会」で林業・木材生産を一貫した
    本格的な木材流通を作り上げていきたいです。
    個人的には、「認定木材コーディネーター」資格を取得したいです。
田中氏:木材の流通についてエンドユーザーにきちんと説明していきたいです。
    近頃は、「どこで木材が調達できるかわからん」「木材の使い方が
    わからん」「木材のメンテナンス方法がわからん」とわからん尽くし
    ですが、これを解消することによって山の材がスムーズに流れれば
    木材コーディネーターとして役割を果たすことになると考えています。
山田氏:地元天竜の自伐林家の木を付加価値をつけて販売していきたい
    です。高級材は見合った金額で販売していきたいです。
    どのように販売するか提案しているのですが、一方で建築向けでは
    なく家具やおもちゃの用途で木材を使うワークショップを開催し、
    一般の方に天竜の木に触れてもらう機会を持っと作っていきたいです。

能口氏:木材コーディネーターはいろんな形でいろんな分野で活躍のし方が
    変わってくる。長期計画で木を育てていく中で、常に新たな需要を
    見出し、木資源の使い方についてこれでいいのか確認していく必要が
    あります。それは、私たちの「未来への責任」であります。
    未来へ順送りしていく資源なので、流通を俯瞰してこの先を俯瞰して、
    次に取り組んで、いろんな木材コーディネートの活動をしていきながら
    認知度を上げることで次の木づかい・森づくりへつながっていく。 

20180721photo05.JPG

会場より質問がありました。

1.(田中さんへ)製材所で流通に携わっている中で、山に目覚めたのはいつですか?
  製材業を営んでいるが、山側に関与しようとしたときに門前払いだったことがあり
  山側と流通の間に溝があるのでは?と感じたことがあった。

田中氏:カホンプロジェクトを始めるようになって森林組合に木材利用の相談を
    いただいたことがあって、山を意識するようになりました。

能口氏:業者間で連携が必要な時代に入ってきている。
    製材所がもうかっている時代ではなく、小規模の製材所は特に高い付加
    価値をもたないと生き残れない。
    地域ごとの課題は地域の資源を使いながら森林をどうしていくのか
    木材コーディネーターが直面している。関われるのは地元の人なので
    みなさんの意識が変わるような活動につなげていく必要がある。

2.基礎講座の最後にビジネスプレゼンをすると説明がありましたが、パネラーの方は
  プレゼンの内容と現在の活動はつながっているものなのでしょうか?

宮村氏:プレゼンでは柱を作ることを提案しました。成果は、目標年間700本のところ
    2‐3割になっていて、量産できない原因を探ると、結局、森林経営計画を
    きちんと立てて、供給できる体制をつくることが必要だとわかりました。
    そこで、目下の目標は森林経営計画をつくることなのですが、当時のプレゼン
    に由来していることになります。
田中氏:プレゼンではカホンプロジェクトのワークショップを通して環境教育を提案しま
    した。ここ最近、大阪かわち材を使った保育所の提案に関わることになり
    そうで、直接ではないですが、志した教育関連に関与できているかと考えて
    います。
山田氏:プレゼンでは森林教育と自伐林家の支援について提案しました。森林教育に
    ついて学校の出前授業のほか教員向けの授業を企画しています。自伐林家
    の販売支援については販売にまでこぎつけていないですが、地道に活動中
    です。


20180721photo07.JPG

最後は、次のように締めくくりました。

能口氏:基礎講座では、自分の専門知識と比較しながら、異業種においてどの程度
    基礎レベルを学習しているのか測りながら臨んでいただきたい。
    まさに、横の知識を拡げていく講座となる。

    知識を横へ広げた結果、どうするのか?
    森林を50年後どの形にしていくのか?
    所有者がどういう思いを抱いているのか?
    木材利用という形のメンテナンスをどのように関わり、考えていくか?
    自分がかかわる地域の方との情報共有を図るための基礎知識を学ぶ。
    
    全然予備知識がない人にどのように伝えればいいのか、
    情報を拡げていくためには全体を視野に入れながら、
    どういうポイントを聞けばいいのか探りながら、
    わからないこともその場で確認しながら前進して習得する、
    基礎講座ではそのような訓練もできる。

    その次に、理念を持って価値に見合った材木利用を考え、
    目先のことにとらわれず、
    次のビジョンをもってビジネスをどのように作っていくか。
    「業」としてつながりをもって次の担い手を育て、
    役割を再構築していく上で、木材コーディネーターが求められている。


<募集要項の説明>

最後に、事務局より募集要項のパンフレットについて説明がありました。
募集期間は、7月31日から8月20日
申し込み用紙は、ホームページよりダウンロードしていただきたいとのことです。

募集要項と申込用紙はこちら(募集ページへリンクします)


<閉会>

時間いっぱいで、閉会いたしました。
個別相談については、スタッフや登壇者の周りに参加者が集まり、
おのおの質問していました。


本日は大変お暑い中、お集まりいただきありがとうございました。
悪天候のため、急遽日程変更になったにもかかわらず、
足をはこんでいただき、本当にありがとうございました。

ぜひとも木材コーディネート基礎講座にお申込みください!
ご応募お待ちしております。

【募集情報】木材コーディネート基礎講座2018
こちら↓



【開催中止のお知らせ】7/29東京会場木材コーディネート基礎講座説明会

2018年7月27日
【開催中止のお知らせ
木材コーディネート基礎講座2018説明会東京会場(7/29日曜日)は
台風12号の接近に伴い、交通機関の乱れが予測されることから、
残念ながら開催中止 といたします。

詳しくは、以下にて詳報しています。


NPO法人サウンドウッズ 安田


平成30年度木材コーディネーター基礎講座の募集要項公開のお知らせ

2018年7月03日

平成30年度木材コーディネート基礎講座
募集要項・スケジュール公開のお知らせ

20180703更新

IMG_2248.JPG

平成22年から開始し、今年で9年目を迎える木材コーディネート基礎講座を
今年度も以下の日程で実施することが決定いたしましたのでお知らせいたします。

■平成30年度木材コーディネート基礎講座募集要項


募集要項とスケジュールは以下からダウンロードください。

平成30年度木材コーディネート基礎講座の募集要項とスケジュールは こちら(1.2MB)
申込用紙はこちらから

昨年度までの講座レポートは こちらから



木材コーディネート基礎講座の応募方法
以下の日程から配布される所定の申込書に必要事項をご記入の上、
事務局までメールでお送り下さい。
※詳細は要項をご確認下さい。


講座の要項及び申込書の配布: 平成30年7月3日より
講座のお申込期間: 平成30年7月30日~8月20日17時まで

【7/29東京会場中止のご案内】木材コーディネート基礎講座2018説明会

2018年6月08日
【開催中止のお知らせ 20180727
木材コーディネート基礎講座2018説明会東京会場(7/29日曜日)は
台風12号の接近に伴い、交通機関の乱れが予測されることから、
残念ながら開催中止 といたします。

たくさんの皆様に関心を持っていただき、
多くのお申し込みをいただいておりましたが、
遠方からご参加の方もいらっしゃる中、
たいへん残念ですが中止とさせていただきました。

当日参加をご予約いただいた皆様には、
配布資料一式を郵送で送らせていただく手配としております。
また、ご予約いただいた皆様には、別途詳しい説明をメールで送信させていただいております。
ご確認願いますよう宜しくお願いいたします。

説明会においてお尋ねいただくご準備をいただいたご質問は、
事務局にメール・telにてお問い合わせいただきました、
事務局が回答させていただきます。

お気軽にお問い合わせください。

NPO法人サウンドウッズ 代表理事 安田哲也

----------------------

木材コーディネート基礎講座2018説明会開催
大阪会場 荒天順延 7/21土  東京会場 7/29日

re-banner+sign-outline20180706.jpg

「木材コーディネートはなぜ必要?」
「木材コーディネーターってどんな仕事?」
「基礎講座の内容は?」

講座受講して、何が変わったか、
受講修了生をパネラーに招き
経験談と、今の仕事についてお話をうかがいます。

説明会へは事前予約が必要です!

多数のお申し込みありがとうございました。
ご応募締切ました。
チラシのダウンロードは こちら→

今年度の基礎講座スケジュールは こちら→

【大阪会場】 

日時  :平成30年7月7日 21日(土)14:30~16:30 (受付開始14:00)
場所  :大阪木材仲買会館 大会議室
     (大阪市西区南堀江4丁目18-10
      最寄り駅:大阪Metoro千日前線「西長堀」(徒歩4分))
募集人数:40名
申込期限:平成30年7月19日(木)12時まで


【東京会場】 

(荒天予報のため中止いたします)

日時  :平成30年7月29日(日)14:00~16:00 (受付開始13:30)
     (東京都渋谷区代々木神園町3-1
      最寄り駅:小田急線「参宮橋」駅(徒歩7分))
募集人数:40名
申込期限:平成30年7月20日(金)12時まで

説明会へは事前予約が必要です!
申し込みは終了しました。

主催  : NPO法人サウンドウッズ
後援  : 公益財団法人国土緑化推進機構
     木材コーディネート研究会
     近畿中国森林管理局
     一般財団法人セブン-イレブン記念財団



プログラム詳細

【大阪会場】

日時  :平成30年7月21日(土)14:30~16:30 (受付開始14:00)
場所  :大阪木材仲買会館 大会議室
     (大阪市西区南堀江4丁目18-10
      最寄り駅:大阪Metoro千日前線「西長堀」(徒歩4分))

プログラム:
  14:00 受付開始
  14:30 開会の挨拶
  14:40 第1部 木材コーディネーターの解説、講座紹介
  15:30 第2部 基礎講座受講者との対話
  16:10 募集要項の説明など
  16:30 閉会 (個別相談は16:50まで)

登壇者のご紹介:
第2部パネラー
山田 真弓

YAMADA Mayumi
森林林業分野
平成27年度受講生
MORI-IKU代表(静岡)
大学卒業後、農業高校に就職。在職中に海外青年協力隊に参加し南米ボリビアへ。復職後林業を志し森林組合に就職。天竜の民間林業事業体にてプランナーとして修業し、MORI-IKUを設立。



田中 良平

TANAKA Ryohei
木材流通分野
平成25年度受講生
有限会社田中製材所(大阪)
勤務先のリンクはこちら
Facebookのリンクはこちら



宮村 太

MIYAMURA Futoshi
木材利用分野
平成27年度受講生
宮村太設計工房
一般社団法人安曇川流域・森と家づくりの会代表
(滋賀)
大学卒業後、建築士事務所に就職。在籍中に安曇川流域・森と家づくりの会を設立。2007年宮村太設計工房を設立。一級建築士。

第2部ディスカッション司会
能口 秀一

NOGUCHI Shuichi
木材コーディネート基礎講座講師
有限会社ウッズ代表取締役(兵庫)
大学卒業後、フォトグラファーや製材会社を経て、2004年に有限会社ウッズを兵庫県丹波市内で共同設立し、代表理事に就任。
NPO法人サウンドウッズ副代表理事、京都府立林業大学校客員成就、高知県立林業大学校特別教授。

【東京会場】

日時  :平成30年7月29日(日)14:00~16:00 (受付開始13:30)
     (東京都渋谷区代々木神園町3-1
      最寄り駅:小田急線「参宮橋」駅(徒歩7分))

プログラム:
  13:30 受付開始
  14:00 開会の挨拶
  14:10 第1部 木材コーディネーターの解説、講座紹介
  15:00 第2部 基礎講座受講者との対話
  15:40 募集要項の説明など
  16:00 閉会 (個別相談は16:20まで)


登壇者のご紹介:
第2部パネラー
熊田 洋子

KUMATA Yoko
森林林業分野
平成25年度受講生
大栄環境グループ株式会社総合農林(東京)
勤務先のリンクはこちら



樋口 真明

HIGUCHI Masaaki
木材流通分野
平成25年度受講生

一般社団法人ウッディーラー豊田代表(愛知)
高校卒業後向井木材に大工として就職、独立後大工グループの棟梁を経て、向井木材企画室を担当。人と木をつなげるプロジェクトを設立。豊田市地域材利用拡大プロジェクト「ウッディーラー」を展開。2017年一般社団法人化し代表に就任。
阿部 紀人

ABE Norihito
木材利用分野
平成29年度受講生
山笑園 代表
株式会社森のエネルギー研究所主任研究員
(埼玉)
勤務先のリンクはこちら

第2部ディスカッション司会
井上 淳治

INOUE Junji
森林林業分野
平成27年度受講生
NPO法人西川・森の市場代表理事(埼玉)
西川林業地の林業経営者10代目。奈良県の製材工場での製材見習いを経て、1984年から家業の林業に従事。
1997年きまま工房「木楽里」を開設。

平成29年度木材コーディネート研修会第3回

2018年5月01日
2018-04-21 16.05.23.jpg


平成29年度木材コーディネート研修会第3回目が開催されましたのでレポートいたします。

【研修会概要】

<第一日目>
日時  :2018年4月21日(土) 12:55 ~18:00
会場  :静岡県浜松市天竜区
運営  :木材コーディネート研究会平成29年度世話役
受入  :天竜林業研究会(ファシリテーター:山田真弓)
案内  :鈴木将之氏、鈴木健太氏、熊平智司氏、森下広樹氏
テーマ :具体的な森林管理および木材販売事例に学ぶ~静岡県天竜地域編~
内容  :
   12:40 西鹿島駅集合・受付
   12:55 第3回研修会はじめに(船明運動公園駐車場)
   13:30 視察地1「鈴木耕治様所有林」見学
   15:55 道の駅「くんま水車の里」休憩
   15:20 視察地2「熊平智司様所有林」見学
   17:00 視察地3「すずくま磨き丸太工場」見学
   18:00 第1日目おわりに

<第二日目>
日時  :2018年4月22日(日) 9:00 ~12:00
会場  :静岡県立自然の森公園森の家・大会議室
運営  :木材コーディネート研究会平成29年度世話役
受入  :天竜林業研究会(ファシリテーター:山田真弓)
アドバイザ:鈴木耕治氏、太田誠氏、森下広樹氏
テーマ :木材販売戦略を立案
内容  :
     9:00 第2日目はじめに
     9:15 ワークショップ「天竜の森と材の強みとは」
   10:30 ワークショップ「強みを活かした商品・サービスを想定ターゲットへ」
   11:25 ワークショップ「発表:指名買いしていただけるようなファンを育てる
            製品・サービス」
   11:50 天竜林業研究会による講評
   12:00 第3回研修会おわりに


【研修会内容】

研修会が最終回になり、今年度研修会で得たことを元に、どのように森林経営を支援していくのか
実際に林業地域に出向いて、現行の施業より得られる材を念頭に考えていきます。

第1日目

大変良い天気に恵まれました。
まず船明(ふなぎら)運動公園駐車場に、天竜林業研究会の本日ご案内いただく方と
受講生全員が集合しました。

20180422photo02.JPG

開会式として、案内してくださる方のご紹介や本日の流れと目的について説明がありました。
ここより、天竜林業研究会にも所属している木材コーディネーターの山田さんが
ファシリテーターを担当します。


視察地1:鈴木耕治様所有林

駐車できる道沿いからアクセスできる、入りやすい山をご紹介いただきました。
下層植生が多く、「林立」ということばしか浮かばないほどまっすぐで立派な針葉樹。
大変良い天気だったこともあり、日差し輝く明るい森に、受講生は思わず息をのみました。

20180422photo03.JPG

施行についての説明は、所有者のご子息の鈴木健太さんが担当されました。
「いりやまき」13代目に当たるそうです。
もともと林業地ではなかったが、西川林業地へ修行にいかれて「二代木」施業をはじめられたとのこと。
背の低い細い木は30年生、背が高く太い木は80年生として育てておられるそうです。
太い木のそばで植林すると初期成長が抑えられるなど、なるほどとお話を伺いました。


植林については、鹿との闘いらしく、対策として柵を講じると搬出が難しくなるので
苗策を設置せずに下層植生によって鹿を寄せ付けないようにしているとのこと。
現地へ行くと、試行錯誤されているのがよく伝わってきます。


視察地2:熊平智司様所有林

道の駅「くんま水車の里」で、「やましち」12代目の熊平智司さんが合流されました。
休憩をしたのち、清流沿いを進んだところの森をご紹介いただきました。
少し太陽が傾く中、おだやかな風が抜ける森で作業道が広めに敷いてありました。

20180422photo05.JPG

土壌によりスギとヒノキの植生地が分かれているとのこと。
枝打ちがされている箇所とされていない箇所がはっきりとわかるのですが、
枝打ち材として有望な立木のみ施業されているとのこと。
ある程度の高さからは枝が伸び放題になっているので、よくわかります。



磨き丸太や鯉のぼりの竿向けになる丸太材を販売されている他、
シキミやサカキも手掛けていらっしゃって、針葉樹だけではなく山全体を通して
林産物を出荷されていることも伺いました。
また、設計図面から必要な材を見出す製材所と協力して川下への販売にも
取り組んでいると説明いただきました。

20180422photo07.JPG

視察地3:磨き丸太工場

鈴木将之氏と熊平智司氏が共同で「すずくま」ブランドとして
生産している磨き丸太工場に伺いました。

艶やかな木の肌を見せている磨き丸太が壁に立てかけてありました。
屋内に入るとさらに立派な磨き丸太が並んでいて圧巻です。

20180422photo08.JPG

別棟では、磨き丸太をスライスして家具向けに仕立ててあったり、
枝付のまま木の皮が剥かれて、ユニークな表情をみせている磨き丸太材もありました。

保育所などの施設には枝付の磨き丸太が好評だそうです。
施設の真ん中に設置するケースが多いそうです。

日も陰ってきて明日のワークショップの題材にできるか思案する人もいたのではないでしょうか。

20180422photo09.JPG


第2日目

ワークショップ「木材販売戦略の立案」

翌朝より、昨日視察した森林を思い出しながら、ワークショップが始まりました。
昨日視察に同行していただいた方の他、別の方も、アドバイザーとして参加いただきました。

20180422photo15.JPG

まずは、事前に事務局がヒアリングした「天竜林業会がいだいている課題と現状」を
共有したうえで、さらに、昨日見学した視察地の印象を共有を図ります。
4グループに分かれて、グループごとにまとめ発表して会場全体で共有します。

20180422photo11.JPG

販売物となる「立木」だけでなく、森林や施業・立地・携わる人について、と
包括的に意見が出され、この時点で「木材」以上のものを販売戦略に盛り込んでいこう
という意識が醸成されたように思います。

20180422photo12.JPG

次に、強みを活かした商品・サービスとターゲットについてメンバーの意見を
グループの意見をまとめていきます。
これがなかなか時間がかかります。
これまでの取り組みや施業についての補足などは、二日目にご参加いただいた
鈴木耕治様、太田誠様、そして初日より同行いただいている森下広樹様に
グループ間を回遊しながら説明いただきました。


各グループに、森林林業分野・流通分野・利用分野とそれぞれメンバーがいるので
過去の経験や凡庸な意見にするどいツッコミが入り合いまとまりません。
「天竜材」のメリットを考え抜いて、なんとかカタチができたでしょうか。
第1回目で学習した「森林経営計画」にそれぞれどのように反映させるか、
盛り込んでいただきました。


制限時間いっぱいになり、用意できた班から発表することになりました。
建築への展開 2グループ
企業への連携展開 1グループ
芸術家との融合展開 1グループ

20180422photo130.JPG

最後に、天竜林業研究会の方からは次のような講評を頂きました

・川下の視点の意見を聞く機会が少なかったので良かった

・外部の提案を聞くことにより山主の保守化や発想の硬直化を防ぎたい

・建築を通して、幼少期からの木材利用者の育成は興味深い

・建材以外の木材利用の可能性について興味深い  ほか

20180422photo140.JPG

内容の濃い二日間でした。
2月から続けてきた連続講座の研修会は、
座学の後の視察は大変有意義で得るものが多かったと思います。

天竜林業研究会のみなさま、視察を受け入れていただきありがとうございました。
今後是非とも木材コーディネーターと連携いただければと思います。

今年度3回にわたって開催した研修会については木材コーディネート研究会まとめをいたします。