お知らせアーカイブ

座学5・6木材コーディネート基礎講座(平成30年度)

2018年11月08日
木材コーディネート基礎講座の第5回が行われました。
今回は、インターンシップ生の福田、井上の順でレポートいたします。

今年度より、修了課題のビジネスプラン・プレゼンテーションが、准木材コーディネート試験に加味されることになりました。
受講生より、ビジネスプランの作成について質問を受けたため、急遽午前中に講義を行うことになりました。

【講座概要】
日時 :11月3日(土) 10:00~17:00
講師 :安田哲也(NPO法人サウンドウッズ代表理事)
能口秀一(有限会社ウッズ・木材コーディネーター)
事務局:安田哲也
インターンシップ生:井上峻太郎、福田花梨
場所 :近畿中国森林管理局
内容 : ビジネスプレゼン資料作成説明会(10:00~12:00)
座学5 木材の利用・カスケード利用(13:00~14:15)
座学6 木材の価値と価格(14:30~15:45)
考査3(16:00~16:30)
ビジネスプレゼン資料作成説明会(予備)(16:30~17:00)

【講座内容】

<講座レポート1 作成者:福田花梨>

ビジネスプレゼン資料説明会

事務局の安田氏より、木材コーディネート基礎講座の修了課題であるプレゼンについての説明がありました。

課題内容は、自身が木材コーディネーターの素養を持った専門家として、具体的な商品、サービス等を考え、企画としてまとめるというものです。
企画作成の要領やプレゼンの目的や、企画内容に求められること等について説明がありました。

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具体例として、安田氏より昨年度の提案したプレゼン発表2例の紹介がありました。
9枚のスライドと、8分という限られた時間の中で企画を伝えることはとても難しく思われました。
メディア活用講座で学んだ、「相手に伝わる言葉」を考えながら、作成していきたいです。


座学5 木材の利用・カスケード利用

座学の講師は能口秀一氏が務めます。
木材は、高付加価値がついたものから燃料利用に向いたものまで幅広くあります。
しかし木材としてではなく樹木として考えると、建築用材だけでなく、植物資源としての可能性が多くあります。

例えば、ヒノキの樹皮は日本の伝統建築に使われる、桧皮ぶき(ひわだぶき)という屋根に使われます。
オガ粉は牧場で需要があったり、広葉樹の葉からはアロマオイルがとれるものもあります。
そのような原木以外の活用に目を向けることも大切なことです。

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また、原木には用途別にランクがつけられています。
建築用材として使われる直材から燃料材料まであり、正しく区分して効率よく木材を利用することが求められています。

CLTやLVLなど、最近よく生産されている木材加工製品の紹介もありました。
利用目的にあわせて適切に利用することが求められますが、できていないのが現状です。
山からの木材の情報と建築から求められる用材の情報を聞いて整理することや、森林をデータとして管理したりすることができれば、木材が正しく活用できるようになるかもしれません。


座学6 木材の価値と価格

引き続き、講師は能口秀一氏です。
日本農林規格(JAS規格)の製材品等級の種類について学びました。

造作用製材の品質基準は節の数や大きさが細かく規定されていますが、実際の現場では曖昧であるなど、専門分野の参加者の方が教えてくださいました。

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次に、木材価格試算シートという表を使い、木材流通段階毎にかかるコストについて学びました。
本日使った木材価格試算シートには育林費用を記入する欄はありませんが、育林から始まり、木材の伐採から販売まで様々な過程があり、多くの人が関わっているため、木材の価格設定はとても難しいと感じました。

最後に、木材の売上金のうち山主さんへ返す金額はどのくらいが妥当かという質問があり、全員が悩んでいました。
正解はないのですが、長時間参加者の皆さんで議論されていました。



<講座レポート2 作成者:井上峻太郎>

ビジネスプレゼン資料説明会

事務局の安田氏が講師となり、木材コーディネート基礎講座修了課題について説明がありました。

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木材コーディネート基礎講座では、講座の締めくくりとして受講者が各自事業企画をまとめて発表することになります。
受講者各々がそれぞれの専門分野で「木材コーディネーターの素養を持った専門家」として活躍できる場面を想定し、具体的な事業企画として説明することが求められます。

ここでは実際に安田氏自らが作成した事業企画を例に、まとめる際のポイントを教わりました。
注意点としては「発表内容は、あくまで具体的なビジネスプランでなければならず、決意表明にならないように」とのことでした。

木材コーディネート基礎講座の総決算として、受講者の皆さんがどのような企画を提案されるのか、今からとても楽しみです。


座学5 木材の利用・カスケード利用

ここからは木材コーディネーターの能口秀一氏が講師を務めます。
ここでは木材の活用方法、利用方法について学びました。

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木材は建築用材だけではなく、様々な利用の仕方があります。
葉や皮なども活用でき、新たな利用の可能性もあるそうです。
また、木材の用途による値段の違いについて原木価格と製造コストの観点から解説がありました。
単価に使われる単位m3(体積)とt(重量)の使われ方や、製品ごとの特長についても細かく説明していただきました。

木材の品質や製材方法について
「品質の基準を満たしていないのもまずいが、過剰な手間をかけてもいけない。
現状ではその選別ができていない。」
「一本の木の価値を最大限に活かすには、常に需要の変化も考えなければいけない」

とのことで、木材コーディネーターは時代の変化も考慮した適材適所ができる必要があると感じました。


座学6 木材の価値と価格

ここでは製材品の等級の種類や流通段階でかかるコストについて学びました。
JASの等級区分では製材品によって区分が異なり、例えば構造用製材では1級・2級・3級、造作用製材では無地・上小節・小節・並と分かれます。

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造作用製材では品質基準として節の大きさや数が定められている分、選別がややこしいとのことでした。
また通称として使われる等級区分の表現には地域差があることを、全国から来られている受講者の皆さんに確認して確かめました。

流通コストについては「木材価格試算シート」を使って、原木から工務店が販売するまでの間でどのようなコストがかかるのか、流通の段階ごとに見ていきました。
ここでも実務に携わっている受講者の方の実情も交えて、規模や技術レベル、流通経路によるコストの違いを確認できました。

最後に、
「(山主も含めた)木材流通の各工程における適正な対価について、どのように判断するのか」と問われました。
この問いは修了課題にも関わるもので、各流通段階での様々な要素を踏まえて木材流通全体を見渡した上で、各自が考えていかなければならないと思いました。



【次回のお知らせ】
日時 :平成30年12月1日 (土) 10:00~16:30
講師 :二階堂薫 (コピーライター)
能口秀一(有限会社ウッズ・木材コーディネーター)
事務局:安田哲也、藤田良子
インターンシップ生:井上峻太郎、福田花梨
場所 :近畿中国森林管理局
内容 : メディア活用講座2(コピーライティング講座2) (10:00~12:00)
座学7 木取りと木材価値(13:00~14:45)
座学8 木材の乾燥(14:30~15:45)
考査2(16:00~16:30)

実習1・2木材コーディネート基礎講座(平成30年度)

2018年10月15日
木材コーディネート基礎講座の第3回・第4回が丹波市で一泊二日の合宿形式で行われました。
今回は、インターンシップ生の井上、福田の順でレポートいたします。

大阪方面からの電車が遅延した影響で、予定より遅れてのスタートになりました。

第3回と第4回の講座は以下の通りです。

【講座概要】

第3回
日時 :10月13日(土) 10:00~21:00
講師 : 能口秀一(有限会社ウッズ・木材コーディネーター)
中島彩(有限会社ウッズ)
宮川五十雄(NPO法人森の都研究所)
事務局:安田哲也、井上淳治
インターンシップ生:井上峻太郎、福田花梨
場所 : 前山コミュニティセンター
前山(さきやま)地区
丹波市立休養施設やすら樹・研修室
内容 : 森の健康診断11:00~16:30
ワークショップ19:00~21:00
第4回
日時 :10月14日(日) 08:30~16:30
講師 : 能口秀一(有限会社ウッズ・木材コーディネーター)
事務局:安田哲也、井上淳治
インターンシップ生:井上峻太郎、福田花梨
場所 : 丹波市立休養施設やすら樹・研修室
サウンドウッズの森
有限会社ウッズ製材所
内容 : 演習講座1・208:30~12:00
演習講座3・413:00~16:30


【講座内容】

<講座レポート1 作成者:井上峻太郎>

第3回マーケティング実習「森の健康診断」

最初に午後の実習に向けて講師の中島氏による「森の健康診断」についての座学を受けました。
森の健康診断とは、「(林業に対する知識のない)一般の人が、人工林の健康状態を、身近な道具と、簡単にできる方法で、楽しみながら調査する」という調査方法です。
データの集積だけが目的ではなく、一般の人々が人工林に入る機会を増やすことで、人工林の現状を広く認識してもらおうという意図があるそうです。

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講義では間伐の必要性、間伐する際の判断基準などを教わり、健康な森林とはどんな状態で、その程度をどう判断すればよいかイメージできました。
ただ闇雲に間伐をすれば良い訳ではなく、現況を知って将来の目標林型を定めた上で、それに向けた間伐計画を立てることの大切さを教わりました。

昼休憩を挟んでから、調査地へ移動して実際に森の健康診断を行います。
調査地は駐車場から10分ほど山を登ったヒノキの人工林でした。

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午前の講義で習ったことを基に、斜面や土壌の状態、下層植生、植栽木の胸高直径、樹高などを調べます。
ここで驚いたのが、様々な道具類のほとんどが、100円ショップで売っている道具など身近なものを使って工夫して作られている点です。
専門的な道具ではなくても、工夫次第で森林の健全度をかなり正確に知ることができるのです。
一通り計測を終えて林分形状比と相対幹距を求めると、どうやらこの林分は過密気味であることが分かりました。

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また講師の宮川氏には下層植生の種類を判別する際の、同定のコツを教わりました。
今回調査した林分は種数は多くありませんでしたが、そのほとんどがとても小さな稚樹や草本だったので見分けるのに苦労しました。


第3回ワークショップ

夜は森林をフィールドとした市民参加のイベントを計画して、事業コンセプトの立案手法を学ぶワークショップを行いました。

まず森林の所有主体をグループごとに決めて、そこで考え得る現状の課題を洗い出します。
その森林の将来像を考えたときに、現状での課題解決のためにどのようなイベントを企画したらよいか案を出します。
私のグループでは間伐体験、ツリークライミング、ジビエ料理を組み合わせたイベントにしようというところまでは決まりましたが、参加費や定員など細かいところまで詰めるのに苦労しました。

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最後にグループごとに発表し、講師の方から講評を受けました。
「参加者と、森林の課題解決ばかりに目が行きがち。主催者は誰でどんな目的を持っているのか?」と指摘があったことが印象的でした。
参加者を満足させることと森林のことを考えていても、主催者が明確に定まっていなければ運営できません。

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実際にやってみるとなるとまだまだ検討すべきところはありそうです。



第4回演習1・2 森林の施業と原木の品質

初めに能口氏から本日の演習の流れと使う道具の紹介があり、これから見学に行く山林の所有者である山口氏からも山林の概要を説明していただきました。
その後サウンドウッズの森へ移動し、山口氏の所有林の中で演習が行われました。
ここではグループごとに森の中の木を選び、よく観察して計測することで、立木状態で把握できる品質特性について学びました。

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今回は専用の機器を使って、木の胸高直径や樹高、枝下高などを計りました。
また、機械での計測だけでなく木の曲がりや節の跡の確認方法も教わりました。

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どのあたりでどのように曲がっているのか、かつて枝がどこにあって節になっているのか、よく見ないと分からないので、受講者の皆さんはじっくりと木に向き合っていました。
立木の段階でもその品質をよく見極めることでその利用価値を予想することはできるのです。


第4回演習3・4 木材の計算・木材のグレーディング

午後は有限会社ウッズの製材所へ場所を移して、今度は原木や製材品について、品質の特性を学びました。

まず、原木を切った際の木目や節の出方を教わり、実際にたくさん並んだ丸太の曲がりや節などを確認しました。
欠点の中にはモメ、葉節といった一見分かりにくいものもあり、原木の段階でも評価は簡単ではないと感じました。

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次に、グループごとに一本原木を選んで、木取りをどうすべきか考えました。
材の状態を見ながら製品をどのように切り出せば良いか相談しながら試行錯誤を重ねます。
歩留まりを少しでも良くしようとしましたが、原木の僅かな歪みなどが相まってなかなか思い通りにはいきません。

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さらに、「ただ歩留まりを高めればよいわけではなく、それぞれの材の利点、欠点を考えて製品になった時の価値を考慮しなければならない」と能口氏に言われ、木取りの難しさが身に沁みました。

製材所の中では、製材された製品のヤング係数や含水率の測定についても実物で確認できました。
本来製材された製品には乗ってはいけないそうですが、今回は年輪幅の異なる角材のヤング係数の違いを体感するために、上に乗ってたわみ具合を確かめました。

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角材の上で軽くジャンプしてみると、確かに目の粗いものの方が歪みが大きいことを実感できました。
また含水率についても、乾燥の有無や、節の多少で値が変化することを確認できました。



<講座レポート2 作成者:福田花梨>

第3回マーケティング実習「森の健康診断」

講師は中島彩氏です。午前中は、午後から実際に行う「森の健康診断」について基本的な知識を座学によって学びました。
「森の健康診断」とは一般の人が人工林の健康状態を身近な道具を使って簡単に楽しみながら行う調査のことです。
調査方法はマニュアル化されており、誰でも簡単に行うことができます。

中島氏は、木の間伐が必要な理由や森の保水力の仕組み、森の状態によって変わる木の特徴などを、小さい子供にもわかるイラストを用いて説明してくださいました。

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木材コーディネーターは専門の知識のない方にもわかりやすく説明することが求められます。
小さな子供にも伝えられることは、とても大切なことです。
この講義では「森の健康診断」の予備知識だけでなくわかりやすく伝える方法も、学ぶことができました。

午後から調査現場の山のまえで、調査対象の森林について話があり、
不慣れな人には歩きにくい山道を進み、目的地のヒノキ林に到着しました。

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早速座学で説明のあったマニュアルに沿って調査を進めていきます。
調査は大きく分けて、調査地の設定・人工林の植栽木以外の植生調査・植栽木の混み具合調査、の3段階に分かれます。
どの段階でも、距離や立木の樹高を1人や2人では測定できないので全員で協力して調査を進めました。また、使用する道具は身近なものを使うという「森の健康診断」のコンセプト通り、ほとんどが100円ショップで揃うものでした。

植生調査では宮川五十雄氏が講師となって、まだ大きく成長していない植生の分類や特徴の見分け方など細かく説明してくださいました。

最初に採取した時は同じように見えた植生も葉の表面に生えている毛の色や葉の裏の色など、細かい部分に注目すると、全く違う植生でした。

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混み具合調査で最も難しかったのは、樹高の測定です。
立木の高さは測ることができないと思っていたので、道具を使えば測定できると知り驚きました。

まず梢が見える位置を探すのですが、林の中なので難しく、協力して探しました。
測定には尺蔵と呼ばれる道具を使います。
この操作も難しく、苦戦しましたが、何人か測定しておおよその樹高を調べることができました。
私たちが調査したヒノキ林は20m前後の樹高がありました。

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調査した結果、調査地のヒノキ林は過密状態であることがわかりました。
木を伐採して適切な密度にすることによって低木が育ち、森林の植生の多様性が出、災害に強い森林ができます。


第3回ワークショップ

能口氏、中島氏、宮川氏が講師となり、森林に関するイベントの企画を提案するワークショップが行われました。

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A、B、Cの3つのグループに分かれ、それぞれに担当の講師がついて指導を受けながら進めていきました。
最初にどのような規模の森林を対象として企画するのかグループごとに決定し、話し合いを進めていきます。
Aグループは自治体が所有する山、Bグループは40戸程の集落所有林、Cグループは5haの個人所有林を設定しました。

それぞれの森林が抱えている現状と課題を明確にし、主催者、参加者、森林の全てに利益のある企画を提案します。
最終的に、森林の課題、イベントのタイトル、キャッチコピー、プログラム、参加費の設定、定員、広告媒体などを発表しました。

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講師からの講評によって、企画したイベントを開催するにあたっての問題点や見落としを発見することができました。
今回のワークショップは、今後、参加者の皆様がそれぞれの地域で森林に関するイベントを開催するときに活かせる内容でした。



第4回演習1・2 森林の施業と原木の品質

サウンドウッズの理事である山口氏より、所有林の歴史についての説明がありました。
多可郡の林の話はとても興味深く、皆さん真剣に聞いておられました。

次に山口氏の森林に移動し、演習を行いました。講師は能口氏です。
山口氏の森林は写真にもある通り、第3回で森の健康診断を行った森林よりも人工林以外の広葉樹が多く、明るい森林でした。

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杉林に到着すると、3人1組になって木の観察を行いました。
1グループにつき1本、観察する木を決め、曲がりの特徴や樹皮の状態、節跡の状態をじっくり見て特徴を記録しました。
立木観察の演習では見られなかった木の先端部分まで見ることができました。

まっすぐに見える木も根元から真上を見ると先端が少し曲がっていたり、節跡がないように見えてもよく見るとあったり、じっくり木を観察することで、立木の段階で推測できることも多々有ることがわかりました。


第4回演習3・4 木材の計算・木材のグレーディング

午後からは有限会社ウッズの製材所にて、グループごとに原木材積の計算や歩留まりの計算をしました。

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座学で学んだ計測の方法や計算を、実際の原木の数値を使って計算することができ、より理解が深まりました。

次に、製材した2本の木材の強度を示すヤング係数を測定する様子を見学しました。
測定する機械は、木材を叩いた時の音の周波数を測ることで、ヤング係数を算出します。
強度のある木材はない木材よりも年輪の幅が狭く、時間をかけて成長したものでした。

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2本の木材の強度を機械で測った後に、木材の上に乗ってたわみの大きさの違いを体感しました。

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次に、木材の含水率を調べる機械を使い、乾燥させた木材の含水率を測りました。
機械を木材に当てるだけで簡単に測定できるもので、節跡の部分は水分量が多いことなどがひと目でわかりました。

一通り演習が終わり、グループで出した原木の材積計算の結果や歩留まり率を全員で共有し、能口氏より、全体の振り返りがあり、解散となりました。



【次回の講座】

日時 : 11月3日(土) 13:00~16:30
講師 : 能口秀一 (有限会社ウッズ・木材コーディネーター)
場所 : 近畿中国森林管理局
内容 :座学5 木材の利用・カスケード利用(13:00~14:30)
座学6 木材の価値と価格(14:30~16:00)
考査3(16:00~16:30)

座学3・4木材コーディネート基礎講座(平成30年度)

2018年10月10日
木材コーディネート基礎講座の第2回目が開催されました。
日付をよくよく見ると、第1回目の翌日です。
受講生のみなさんの緊張がほぐれたところで次の講座です。

今回は、インターンシップ生の福田、井上の順でレポートしていきます。
第2回の講座は以下のとおりです。

【講座概要】

日時 :平成30年9月23日 (日) 10:00~16:30
講師 :二階堂薫 (コピーライター)
            能口秀一(木材コーディネーター)
事務局:安田哲也、井上淳治
インターンシップ生:井上峻太郎、福田花梨
場所 :近畿中国森林管理局
内容 : メディア活用講座(コピーライティング講座1) (10:00~12:00)
座学3 森林の計量・木材の計量 (13:00~14:40)
座学4 木材のグレーディング(14:55~15:50)
考査2(16:00~16:30)


【講座内容】

<講座レポート1 作成者:福田花梨>

メディア活用講座1 コピーライティング講座1

コピーライターとして活躍する二階堂薫氏を迎えて
メディア活用講座が始まりました。

受講者の方が先生、
と呼ぶと「集まっている方皆さんプロの方なのにわたしだけ先生と言われるのはおかしい」とおっしゃる素敵な方でした。

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人に伝わる言葉と伝わらない言葉の違いは何なのか、
という内容をメインにレクチャーが始まりました。
自分は伝えた気になっていても実は伝わっていないかもしれない。
という言葉が心に響きました。

講義はレクチャーとワークを交互に進んでいきます。
最初は普段私たちが目にする広告を広げ、どの広告が伝わりやすいか伝わりにくいか、
なぜそう思うのかをグループで話し合い、最後は出た意見を皆さんで共有していただきました。

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次に自己紹介を書いてみるというワークを行いました。
伝わる自己紹介を書くために丁寧に手順を追って説明を受け、
皆さん悩みながらも真剣に書き進めていきました。
言葉の受け手になる時は広告を見て情報量が多すぎる、
と感じましたが自分が伝える側になると多くの情報を伝えたくなるということを実感することができました。
最後にはそれぞれがユニークで印象深いよく伝わる自己紹介文を完成させることができました。

座学3:森林の計量・木材の計量

ここからは能口秀一が講義を担当します。
森林に関する法律や森林を測定する方法、データを活用する方法、
実際にJASの規格にのっとった測定の方法やルールについて学びました。

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丸太の計量や木材の計量の計算式について解説がありましたが、
客観的に数字で判断するためにも、知っておかなければならない内容ばかりでした。
森林のデータを取得するためのGIS地図データは森林の状態を地図上で確認することができます。
森林データ活用事例などの紹介もあり、
これからの技術発展に伴って活用する力もつけていかなければならないと感じました。


座学4:木材のグレーディング

木材JAS規格の区分や強度の等級、木材の含水率について学びました。
木材が乾燥するときに縮むことを考慮して少し長めに裁断しますが、
その寸法まで細かく規格されていたり、
強度の等級や含水率も木材の用途ごとに細かく区分されているのを知りました。
建材にもなる木材なので、強度に関する規格はやはりしっかりしているべきなのだと納得しました。

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また、含水率を求められる機械も実際に触ることができました。
次回のスクーリングの際には本格的に使うことになるそうなので楽しみです。

講義の終盤には、「ニーズに応えることが大切。
強度がある木材、意匠的に美しい木材をニーズに合った部分に届けることが理想」
とありました。

現状では、建築現場ではその正確な使い分けが徹底されていないそうです。
受講者の皆さんとその点について意見を交換しながら講義がすすめられました。




<講座レポート2 作成者:井上峻太郎>

メディア活用講座1 コピーライティング講座1

コピーライターの二階堂薫氏によりメディア活用講座が始まりました。
「伝える」と「伝わる」の違いって?情報の受け手の心に響き、実際の行動を促すような言葉とは?
今後木材コーディネーターとして必要になる相手に「伝わる」ための技術を学びました。

まず、3つのグループに分かれ、
それぞれに様々な種類の広告やポスターが配られます。
これらの中から言葉が「伝わる」ものと「伝わらない」ものを選んで、
それぞれなぜ「伝わる(伝わらない)」のかを書き出していきます。
そして最後にグループごとに発表して意見を共有します。
「伝わる」ものには「伝えたいことが端的な言葉でシンプルに表現されている」、
「伝える対象者を意識している」、「強調する言葉が的確ではっきりしている」といった意見が挙がる一方、
「伝わらない」ものは「タイトルが専門的で目を引かない」、
「紙面構成が悪い」、「文字が多くて伝えたいポイントが強調できていない」と批判されました。

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様々な具体例を見ることで、受け手の立場ではどのような言葉が伝わるのか、徐々に分かってきました。

次に行ったのは、「伝わる」ことを意識して自己紹介を書くというものでした。
最初はとにかくたくさん書き出し、優先順位を決めて徐々に絞り、最終的にはたった20文字。
いざ自分が書くとなると、先ほどは受け手として批評したことが自分に降りかかります。

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木材コーディネーターとして、どのような言葉で発信したら良いのか。
ただひたすら詳しく説明すれば良いというわけではないのです。
頭をひねって「伝える」言葉を考える、疲れるけれど楽しい講座でした。

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座学3:森林の計量・木材の計量

木材コーディネーターの能口秀一氏により講座が進められました。
森林や木材、製材品の計量の仕方について学びました。
森林の計測にはGPSやドローンの活用、レーザー測量など新たな手法が出てきています。
その際、どのようなデータが必要なのか、
また集めたデータをどのように活用していくのかを事例も交えて解説していただきました。


また日本農林規格(JAS)の用語の定義とそれに基づく原木採寸のルールを教わり、
丸太の直径に応じた材積の計算方法を学びました。
余尺を取引の材積に含むか含まないか、という話題では、
受講者の出身地域によって含むかどうかが異なっており、取引の仕方にも地域差があるようでした。


座学4:木材のグレーディング

木材の価値を高める品質区分とは?ここではJAS規格の等級区分について学びました。

構造用製材には目視等級区分と機械等級区分があります。
目視等級区分は節や丸身など材の欠点を目視により測定して区分するもので、
一方機械等級区分は機械によりヤング係数を測定して区分するものです。
ヤング係数は樹種によって異なるのはもちろん、同じ樹種でも地域差があるとのことでした。

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また木材の含水率についても、その計算方法やなぜ乾燥させる必要があるのかを教わりました。
人工乾燥と天然乾燥では含水率基準が異なることや、
繊維の方向による収縮率の差などもデータを基に解説していただきました。

「データを理解するだけでなく品質を見る目を養い、
それぞれの用途に応じて材を活かせるようにしなければならない」とのことでした。


【次回の講座内容】

日時 : 第3回 10月13日(土)(10:00~21:00)
第4回 10月14日(日)(08:30~16:30)
講師 : 能口秀一(有限会社ウッズ・木材コーディネーター)
中島彩(有限会社ウッズ)
宮川五十雄(NPO法人森の都研究所)
場所 : 第3回 10月13日(土)
 前山(さきやま)コミュニティーセンター
 丹波市立休養施設やすら樹
第4回 10月14日(日)
 丹波市立休養施設やすら樹
 サウンドウッズの森
 有限会社ウッズ製材所
内容 : 第3回 10月13日(土)
 森の健康診断(10:00~16:30)
 ワークショップ(19:00~21:00)
第4回 10月14日(日)
 演習講座1・2(08:30~12:00)
 演習講座3・4(13:00~16:30)





平成30年度木材コーディネート基礎講座が始まりました

2018年10月05日
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今年で9年目になる
木材コーディネート基礎講座がいよいよ始まりました。

全国の、森林や木材に関わる各分野から2名の方が集まりました。
これから約半年をかけて、木材コーディネートの基礎を学んできます。

【講座概要】

日時 :平成30年9月22日(土)10:00~16:30
講師 :能口秀一(木材コーディネーター)
事務局:安田哲也、井上淳治
インターンシップ生:井上峻太郎、福田花梨
内容 :オリエンテーション(10:00~12:00)
座学1 木材コーディネート概論 (13:00~14:15)
座学2 原木の特性(14:30~15:45)
考査1(16:00~16:30)

【講座内容】

今年度もインターンシップ生それぞれのレポートを掲載いたします。

<講座レポート1  作成者:井上峻太郎>

オリエンテーション

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講師、スタッフ、受講者の自己紹介をした後、
まずは個々の話題に入る前の下準備としてワークショップを行いました。
3つのグループに分かれて、
「この基礎講座で身に付けたいこと」と「学んだことを基にして取り組みたいこと」
を各自書き出していきます。
それをグループ内で模造紙にまとめて整理し、
最後にグループごとに発表します。
木材コーディネーターとして目指す方向は同じでも、
具体的な取り組み方は人それぞれ。
様々な考えが見られます。

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私のグループでは、例えば
「ニーズに合った木材の生産を学びたい」
「国産材流通を効率化するICTの仕組みを構築したい」
「木材の流通段階での品質管理や価格の決定要因を知りたい」といった意見が出ました。

グループごとの発表の段階でも、受講者の方々がそれぞれ強い問題意識を持って、
それらを解決すべく参加されていることがうかがえました。


座学1:木材コーディネート概論

ここからの講義は木材コーディネーターの能口秀一氏が務めます。

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この概論では、改めて木材コーディネーターの役割を確認し、
人工林や地域産木材流通現状、問題点について学びました。
木材コーディネーターの役割には
「森林と消費者をつなぐ」、
「木材の高付加価値化を目指す」、
「持続可能な森林資源の活用を啓発する」
などが挙げられます。

そこでいくつか問いかけがされます。
「人工林を見たときに何と言いますか?森林?山林?山?」
「そもそも消費者とは誰なのでしょうか?木製品を求める人?」

これに正解があるわけではありません。
木材コーディネーターの役割といっても答えがあるわけではなく、
各人の立場、専門分野によって
さまざまな捉え方が可能であることが分かります。

人工林の現状については、
森林蓄積や高齢級林の増加といったデータや
木材利用の需要の変化について解説していただきました。
そして地域産材の流通を考える際に、
この森林を活かすには、どのような木材利用が最適なのかを
常に念頭に置くことが必要とした上で、
「利用した後の森林をどうしていくのかが重要」
であるとのことでした。


座学2:原木の特性

ここでは木材の品質の見方を学びました。
最初に林業・林産業の業界用語をどれだけ知っているかチェックします。
梢殺?杢?ハチカミ?モメ?何のことだか分かりますか?

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木材は立木の段階、原木の段階、製材の段階で
それぞれ品質を読む必要があります。
品質を適正に評価し、
木材の価値を高めるにはどうすれば良いのでしょうか。

「曲がっているか、真っすぐかといった形状だけが品質の基準ではない。
様々な評価基準を持つことが大切」

「木材の目利きをできる人がいないと良い木にも値が付かず、
山の価値が下がる」う点が印象的でした。

原木に見られる欠点についても、
例えば風倒被害によるものは、
原木段階での被害の程度が分かりにくく判断が難しいそうです。


<講座レポート2  作成者:福田花梨>

オリエンテーション

まず、受講にあたっての説明やスタッフの紹介があった後に、
受講生がそれぞれ自己紹介をしました。
様々な分野から受講生が集まっていることがわかり、
楽しい半年間になりそうです。

その後、3つのグループに分かれて「講座を通して身につけたいこと」
「身につけたことで取り組みたいこと」をグループで話し合い、
グループごとに模造紙にまとめて発表しました。

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私のグループでは、木育の促進や事業の海外進出、環境保護などがでました。
皆さんがそれぞれ想いをもって参加されているということがとてもよく伝わるオリエンテーションでした。
また、グループ作業の合間には、自己紹介や談笑をして、交流を深めることができました。


座学1:木材コーディネート概論

木材コーディネーターである能口秀一が講師となり、座学がスタートしました。
木材コーディネーターの役割の説明のほか、人工林の現状など、半年間、学ぶに当たってベースとなる講座でした。

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今の林業の問題点やこれからについて、
その分野では専門出ない方にも理解しやすい内容でした。
専門分野の方にとっては基本的な内容だそうですが、
木材コーディネーターは取り扱う立木・製材品または需要側のニーズについて
専門的ではない相手方に説明することもあります。
普段その分野で専門的に仕事をされている方も、
その分野のことをあまり知らない方に「伝える」ことを意識して、
真剣に受講されていました。


座学2:原木の特性

まず業界用語の紹介があり、講義の中でその用語の説明がされました。

木材の品質を読むための目利きや、
原木の品質をコントロールするための立木育成環境と人為的要因、
品質を左右する原木の特徴など学びました。

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用途によって木材に求められる品質や特徴は異なるため、
適切な木材を選ぶことも、良い木材を安すぎず適正価格で売ることも、
木材コーディネーターに求められることだと学びました。


【次回の講座概要】

日時 :9月23日(日) 10:00~16:30
講師 :二階堂薫(コピーライター)
能口秀一(木材コーディネーター)
事務局:安田哲也、井上淳治
インターンシップ生:井上峻太郎、福田花梨
場所 :近畿中国森林管理局
内容 : メディア活用講座(コピーライティング講座1) (10:00~12:00)
座学3 森林の計量・木材の計量 (13:00~14:15)
座学4 木材のグレーディング(14:30~15:45)
考査2(16:00~16:30)


木材コーディネート基礎講座2018説明会・大阪会場レポート

2018年8月08日
西日本豪雨のため、7月7日開催予定の木材コーディネート基礎講座説明会は
7月21日順延いたしました。
7月21日に開催いたしました説明会の様子をレポートいたします。
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【説明会の概要】

日時  :平成30年7月21日(土)14:30~16:30 (14:00受付開始)
場所  :大阪木材仲買会館 大会議室
プログラム:
   開会の挨拶
   第1部 木材コーディネーターの解説、講座紹介
   第2部 基礎講座修了生のパネルディスカッション
   募集要項の説明
   閉会 (個別相談対応あり)
登壇者 :
   山田真弓(平成27年度受講生)
   田中良平(平成25年度受講生)
   宮村 太(平成27年度受講生)
第2部ディスカッション司会:
   能口秀一(基礎講座講師)


【説明会の詳細】

説明会の前に、会場の大阪木材仲買会館について、
大阪木材仲買会館の事務局長であり、平成28年度修了生の大町さんが
ご案内くださいました。

木材がふんだんに使われた会館を隅々まで拝見することができました。
木材が醸し出す上品な仕上がりが、思わず参加者のため息を誘います。


<第1部 木材コーディネーターの解説、講座紹介>

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代表の安田より、サウンドウッズの概要と、木材コーディネートの必要性や、
木材コーディネーターの仕事について、説明がありました。

「価値ある森の資源を」「街で暮らしに役立て」「収益を森に還元し」
「次世代に森を継承する」「"仕組み"をつくる」

このサウンドウッズの理念を行動に移すと、

「森を育てる」「利用先を開拓する」「木材コーディネート」
「持続的経営」「事業プロデュース」

だとサウンドウッズは考えている、と解説。

そして「森を育てる」ために必要な意欲を高める仕組みを
木材コーディネートで実現していくことができると説明がありました。

つまり、木材コーディネーターは日本の木の文化と林業を
未来につなぐ仕事である、と締めくくりました。


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次に事務局より、木材コーディネート基礎講座の概要と、
木材コーディネーター認定制度について説明がありました。

基礎講座で目指すところは、森林から街まで木材を届けるために必要な
各分野の知識を習得し、ご自身の立場で得た知識を活用すること。

そのために、知識をどのように活用するかプレゼンテーションを最後に行い、
習熟度をはかるとのことでした。

テキストベースの座学、計測・製材など実技を含む演習、
ワークショップやプレゼンテーションとバラエティに富んだ講座の紹介があり、
日本全国から様々な業種の方が集まり、フラットなネットワークができる、と
さらなる魅力について紹介がありました。

基礎知識を習得していることを示す「准木材コーディネーター」、
プロジェクトを主導できる実力を持つ上級資格「認定木材コーディネーター」
いずれも基礎講座を修了することが、資格取得への入り口になると、
説明がありました。

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最後に、受講後に任意で所属することになる木材コーディネート研究会について
平成29年度代表の野間氏より、説明がありました。

受講することで受講生とネットワークができるが、所属することで
別の年度の受講生とも知り合うことができ、ネットワークがさらに広がること、
さらに、毎年企画してワークショップや視察研修など開催していること、など
自主的な活動について説明がありました。

ご自身も、基礎講座での知識が業務で役に立っているとのこと。
基礎講座の受講が、すべての入り口になることがよくわかります。


<第2部 基礎講座修了生のパネルディスカッション>

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まずパネラーの自己紹介です。

宮村氏:11年前に設計事務所を独立。地域の林業家に巡りあう機会があり、
    林業家や地元の製材所と「安曇川流域森と家づくりの会」を設立。
    木造住宅設計の仕事と家づくりの会で木とかかわる仕事に
    携わっています。(滋賀県)
田中氏:木材流通に携わっていて主な顧客は工務店、デザイナー、施主。
    山側はどのような木を育て、町側は何を欲しているのか、きちんと
    橋渡しができればと思い、基礎講座を受講。
    本業のほかにはカホンプロジェクトで木材で打楽器を製作する
    ワークショップを全国で実施しています。(大阪府)
山田氏:フリーのフォレスター。教職、青年海外協力隊を経て、森林組合
    民間の林業事業体でプランナーを経験し、昨年度独立。
    林業学校で教師をし、モクイク事業も行っています。(静岡県)

能口氏:本業と、それ以外の仕事として木材と人をつなぐ活動されています。
    専門性を習得すると広い視野が必要になってくるので、
    視野を広げるうえで大変有効だと考えます。
    基礎講座は、同じような課題を持つ受講生と、その課題に向き合って
    ディスカッションしながら解決策を練っていく授業形態になっています。

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次に、受講後の変化について聞きました。

宮村氏:木材コーディネート基礎講座を受講したのは、
    「木材コーディネーター」という勉強したという肩書きがあれば、
    山主さんとより深い話ができるのではないかと思ったため。
    実際に、受講したことで自信がついたし、肩書きを期待されて
    木材の有効利用方法について相談を受けるようになしました。
    立木の取引値段について値段の仕組みが分かるようになったので
    標準価格と比較して、山主に良い値で提案できるようになりました。
能口氏:取引の間でどのような状況なのか把握することは難しいが、
    さらに飛び越えてその先の状況を把握することはもっと難しい。
    講座を受講して、各分野での言葉を持つと理解して聞き取れる
    ようになります。情報の聞き取り能力があがります。

田中氏:木材コーディネート基礎講座を受講してからは、
    お客のニーズをヒアリングして情報を整理して適材を提案できる
    ようになりました。これまでだと、安直に使いやすい材を提供してきた
    が、出回る情報を整理することができるようになり、提案に結び
    つけられるようになりました。
能口氏:流通している木材はすべて地域材ではないし、製材もそうではない。
    一般には、販売側の人はみな同じ情報を持っていて、自分にあった
    木材を提案してもらっていると思いがちです。実は、情報は分断
    されていることが多いです。
    基礎講座では、実際に具体事例をもとに勉強します。
    一般消費者に情報を提供することで仕事に幅が生じてきます。

山田氏:木材コーディネート基礎講座を受講して、各業界、特に木材関係者と
    木育関係に信頼感が増しました。
    受講前は、丸太の価格が四分の1や五分の1にまで下がっている
    状況について誰が儲けているのか、懐疑心でいっぱいだったが、
    受講して、価格の成り立ちについて納得し、各業者を信頼できる
    ようになりました。木材の販売までかかわったほうがおもしろいことに
    気づき、プランナーの資格を取得しました。
    また受講することで、同期ができ、山に収益を還元すべきだと
    考えている人はこんなにいるんだと刺激を受けました。
能口氏:木材の価格は、利益率や加工費など積み上げで成り立っていますが、
    山主に収益を還元できているのか、意欲を持っていただいているの
    でしょうか。
    基礎講座では、生産コストを下げるべきか、高く販売するのか、
    製材実習で取り組んでもらい、細かく計算し、結果をもとに検討を
    していきます。

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さらに、木材コーディネーターの視点がどのように役立っているのか
話していただきました。

宮村氏:山の木を活かすことを念頭に置いて設計や部材の調達をするように
    なりました。「山側に軸足を置いた活動」ですね。値段や木材の
    使い方をちゃんと説明できるようになりました。
    お客さまに対しても、値段についてきちんと説明しています。       
田中氏:お客さまである工務店に、国産材を使う理由について正しい情報を
    提供できるようになりました。材木屋の仕入れ先は市場や問屋
    ですが、実はどこの材木かわからないことが多いです。
    そこで産地を追跡できる国産材を製品にしたいことについて
    山側に理解していただき、その山から出した立木を製材して
    お客さまにすすめられるようになりました。
山田氏:山側と町側の通訳でしょうか。
    以前、山側の方と工務店の間の取引に立ち会ったのですが、
    山側は丸太の材積について販売価格を提示し、工務店は製材の
    立米単価について買取希望価格を提示し、まったくかみ合わず
    取引が成立しませんでした。今では双方が希望することが何か
    理解できているので、値段交渉に役立てています。

能口氏:基礎講座を受講すると、具体的な話ができるようになります。
    また、他の地域の例にであい、取り入れることで新しい組み合わせ
    を発見することができます。

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最後に今後の活動について話していただきました。

宮村氏:山の森林経営計画を作っていきたい。知識が足りていないところも
    あるので、能口さんや山田さんや木材コーディネート研究会の
    ネットワークの中のよく知った人に相談して作り上げていきたいです。
    そして、「安曇川流域森と家づくりの会」で林業・木材生産を一貫した
    本格的な木材流通を作り上げていきたいです。
    個人的には、「認定木材コーディネーター」資格を取得したいです。
田中氏:木材の流通についてエンドユーザーにきちんと説明していきたいです。
    近頃は、「どこで木材が調達できるかわからん」「木材の使い方が
    わからん」「木材のメンテナンス方法がわからん」とわからん尽くし
    ですが、これを解消することによって山の材がスムーズに流れれば
    木材コーディネーターとして役割を果たすことになると考えています。
山田氏:地元天竜の自伐林家の木を付加価値をつけて販売していきたい
    です。高級材は見合った金額で販売していきたいです。
    どのように販売するか提案しているのですが、一方で建築向けでは
    なく家具やおもちゃの用途で木材を使うワークショップを開催し、
    一般の方に天竜の木に触れてもらう機会を持っと作っていきたいです。

能口氏:木材コーディネーターはいろんな形でいろんな分野で活躍のし方が
    変わってくる。長期計画で木を育てていく中で、常に新たな需要を
    見出し、木資源の使い方についてこれでいいのか確認していく必要が
    あります。それは、私たちの「未来への責任」であります。
    未来へ順送りしていく資源なので、流通を俯瞰してこの先を俯瞰して、
    次に取り組んで、いろんな木材コーディネートの活動をしていきながら
    認知度を上げることで次の木づかい・森づくりへつながっていく。 

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会場より質問がありました。

1.(田中さんへ)製材所で流通に携わっている中で、山に目覚めたのはいつですか?
  製材業を営んでいるが、山側に関与しようとしたときに門前払いだったことがあり
  山側と流通の間に溝があるのでは?と感じたことがあった。

田中氏:カホンプロジェクトを始めるようになって森林組合に木材利用の相談を
    いただいたことがあって、山を意識するようになりました。

能口氏:業者間で連携が必要な時代に入ってきている。
    製材所がもうかっている時代ではなく、小規模の製材所は特に高い付加
    価値をもたないと生き残れない。
    地域ごとの課題は地域の資源を使いながら森林をどうしていくのか
    木材コーディネーターが直面している。関われるのは地元の人なので
    みなさんの意識が変わるような活動につなげていく必要がある。

2.基礎講座の最後にビジネスプレゼンをすると説明がありましたが、パネラーの方は
  プレゼンの内容と現在の活動はつながっているものなのでしょうか?

宮村氏:プレゼンでは柱を作ることを提案しました。成果は、目標年間700本のところ
    2‐3割になっていて、量産できない原因を探ると、結局、森林経営計画を
    きちんと立てて、供給できる体制をつくることが必要だとわかりました。
    そこで、目下の目標は森林経営計画をつくることなのですが、当時のプレゼン
    に由来していることになります。
田中氏:プレゼンではカホンプロジェクトのワークショップを通して環境教育を提案しま
    した。ここ最近、大阪かわち材を使った保育所の提案に関わることになり
    そうで、直接ではないですが、志した教育関連に関与できているかと考えて
    います。
山田氏:プレゼンでは森林教育と自伐林家の支援について提案しました。森林教育に
    ついて学校の出前授業のほか教員向けの授業を企画しています。自伐林家
    の販売支援については販売にまでこぎつけていないですが、地道に活動中
    です。


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最後は、次のように締めくくりました。

能口氏:基礎講座では、自分の専門知識と比較しながら、異業種においてどの程度
    基礎レベルを学習しているのか測りながら臨んでいただきたい。
    まさに、横の知識を拡げていく講座となる。

    知識を横へ広げた結果、どうするのか?
    森林を50年後どの形にしていくのか?
    所有者がどういう思いを抱いているのか?
    木材利用という形のメンテナンスをどのように関わり、考えていくか?
    自分がかかわる地域の方との情報共有を図るための基礎知識を学ぶ。
    
    全然予備知識がない人にどのように伝えればいいのか、
    情報を拡げていくためには全体を視野に入れながら、
    どういうポイントを聞けばいいのか探りながら、
    わからないこともその場で確認しながら前進して習得する、
    基礎講座ではそのような訓練もできる。

    その次に、理念を持って価値に見合った材木利用を考え、
    目先のことにとらわれず、
    次のビジョンをもってビジネスをどのように作っていくか。
    「業」としてつながりをもって次の担い手を育て、
    役割を再構築していく上で、木材コーディネーターが求められている。


<募集要項の説明>

最後に、事務局より募集要項のパンフレットについて説明がありました。
募集期間は、7月31日から8月20日
申し込み用紙は、ホームページよりダウンロードしていただきたいとのことです。

募集要項と申込用紙はこちら(募集ページへリンクします)


<閉会>

時間いっぱいで、閉会いたしました。
個別相談については、スタッフや登壇者の周りに参加者が集まり、
おのおの質問していました。


本日は大変お暑い中、お集まりいただきありがとうございました。
悪天候のため、急遽日程変更になったにもかかわらず、
足をはこんでいただき、本当にありがとうございました。

ぜひとも木材コーディネート基礎講座にお申込みください!
ご応募お待ちしております。

【募集情報】木材コーディネート基礎講座2018
こちら↓