「誰が日本の森を救うのか2015」セミナーレポート

2015年7月22日
2015/08/11 更新

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7月18日・8月9日に開催いたしました「誰が日本の森を救うのか2015」
セミナーレポートをお届けします。

金沢会場プログラム

日時:平成27年7月18日(土曜日) 13:30-16:30
場所:ITビジネスプラザ武蔵 交流室1
主催:NPO法人サウンドウッズ

◇第1部:講演
タイトル: 「森と街をつなぐ木材コーディネートの実践」
有限会社ウッズ(兵庫県丹波市)の取り組み
講師:


能口秀一氏(木材コーディネーター・有限会社ウッズ代表)
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コメンテーター・田中淳夫氏からの質疑

◇第2部:パネルディスカッション
テーマ: 「森の価値を決めるのは誰か」
パネラー:田中淳夫氏・能口秀一氏
司会:安田哲也(NPO法人サウンドウッズ代表理事)
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◇第1部:講演
タイトル:「森と街をつなぐ木材コーディネートの実践」
有限会社ウッズ(兵庫県丹波市)の取り組み
講師:能口秀一氏(木材コーディネーター・有限会社ウッズ代表)
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地域に森林経営の意欲を生み出し、継続的な森林資源の活用を行って
いくためには、新しい木材流通の仕組みが必要だという視点のもと、
その仕組の一端を担う木材コーディネーターについて、その重要性と
具体的な業務内容についてお話いただきました。

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「木材コーディネーターは地域の木材流通全体を把握し、素材生産者
・製材業者・建設業者などに木材調達をスムーズに行うための情報の
提供を行う」

「林業の施業集約化による木材の量産化は、高品質な木材でさえ一律
低価格で取引されてしまう危険がある。量産化だけを行うのではなく
、木材1本1本の価値を高める利用を、量産化と合わせて運用していく
ことが必要」

◇第1部:コメンテーター・田中淳夫氏からの質疑
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森林ジャーナリスト田中氏からの第一部の講演に関する質問に対して、
木材コーディネーター能口氏に回答していただきました。

「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」により、公
共建築物が地域の木材で建設されることが多くなっているが、地域の
人々にとって地域材で建設することのメリットにはどのようなものが
あるか」

◇第2部:パネルディスカッション
テーマ:「森の価値を決めるのは誰か」
パネラー:田中淳夫氏・能口秀一氏
司会:安田哲也(NPO法人サウンドウッズ代表理事)
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第2部では、参加者の皆さまからいただいた質問に対して、田中淳夫氏、
能口秀一氏から回答をいただきました。

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下記のような質問が挙がりました。

・森林資源の把握には調査が必要だが、具体的な調査の内容や方法
 にはどのようなものがあるか

・木質バイオマスの現状はどうなっているのか。今後、大規模バイオマ
 ス工場の稼働が控えているようだが、燃料の確保など問題となってい
 ることはないか

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当日は、台風の接近に伴う悪天候にも関わらず、
北陸・関西などから沢山の皆さまにご参加いただき、盛況のうちに
終了することが出来ました。
皆さま、ご参加ありがとうございました。
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大阪会場プログラム

日時:平成27年8月9日(日曜日) 13:30-16:30
場所:エル・おおさか 606室
主催:NPO法人サウンドウッズ

◇第1部:講演
タイトル:「木造建築とMOKスクールの20年」
講師:


三澤文子氏(建築家・Ms建築設計事務所)
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コメンテーター・赤堀楠雄氏からの質疑

◇第2部:パネルディスカッション
テーマ:「木造建築は日本の森を救うのか」
パネラー:三澤文子氏・赤堀楠雄氏・能口秀一氏
司会:安田哲也(NPO法人サウンドウッズ代表理事)
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◇第1部:講演
タイトル:「木造建築とMOKスクールの20年」
講師:三澤文子氏(建築家・Ms建築設計事務所)
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地域の山に貢献できる木の家づくりとはどのようなものか。
「sustainable」と「relationship」をテーマに活動される建築家の
三澤文子氏に、地域の山を元気にする木の家づくりの実践事例と、
これからの木の家づくりを担う人材育成の場である「MOKスクール」
についてお話いただきました。

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「地域の木材を活用することが、地域の山を元気にすると仮定すれば、
外国産材よりも地域材を使用する方が望ましいだろう。その場合、外
国産材より地域材を利用することの優位性を定量的に説明することが
必要。その1つとしてウッドマイルズ指標を使用している」

「MOKスクールでは建築に関わるコンテンツを主に提供しているが、
建築分野以外にも木材業界、大工、行政、学生などが参加しており、
専門分野を超えた繋がりが出来ている。各分野の人材が繋がること
で専門分野以外の知識の会得やネットワークを構築する機会となっ
ている」

◇第1部:コメンテーター・赤堀楠雄氏からの質疑

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林材ライター赤堀氏からの第一部の講演に関する質問に対して、
三澤文子氏に回答していただきました。

・住宅などを建築する場合に、流通品ではなく製材所から材を
 直接購入されているようだが、製材所ごとの品質の違いなど
 不安や問題はないか。ある場合には、どのように解決しているか

・建築分野では、山というと原材料や製材品までは考えられるが、
 その木をどのように育林したり、どのようなコストをかけているの
 かなどの林業経営までは意識がいかない人が多いように感じる
 が、どう思われるか

◇第2部:パネルディスカッション
テーマ:「木造建築は日本の森を救うのか」
パネラー:三澤文子氏・赤堀楠雄氏・能口秀一氏
司会:安田哲也(NPO法人サウンドウッズ代表理事)

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第2部では、参加者の皆さまからいただいた質問に対して、
三澤文子氏、赤堀楠雄氏、木材コーディネーター能口秀一氏から
回答をいただきました。

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下記のような質問が挙がりました。

・ウッドマイルズでは距離が短いほど良いという判断になるが、
 地域の市場規模などを考慮すると短いことが必ずしも良いとは
 限らないのではないか(三澤氏への質問)

・今後、省エネ法の基準義務化により伝統工法(真壁、数寄屋など)
 建築は厳しい状況へ置かれるのではないかと感じている。
 伝統工法に対して今後どのような対策が必要だと思われるか
 (赤堀氏、三澤氏への質問)

・木材業界から見た住宅建築への木材供給の現状について、
 所感を聞かせて欲しい(能口氏への質問)

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大阪講座では「木造建築は日本の森を救うのか」をテーマに
地域材を利用した木造建築について議論を展開いたしました。

建築分野のみならず、森林林業分野、木材製造・流通分野からも
様々なご意見が挙げられ、それらを共有することで皆様には新たな
知見を得ていただけたのではないかと感じております。

多数のご参加ありがとうございました。