12/16/2012

島崎淳二さん 一級建築士事務所 島崎淳二建築設計室

■平成22年度修了者

 

木材コーディネーター養成基礎講座を修了し、現在木材コーディネーターとして活躍されている島崎淳二さんに、木材コーディネーターになろうと思ったきっかけや今後の抱負についてお聞きしました。

 

 

設計図の中で森を想像することを心がけ、天然資源を使った家を提案しています。

 

 

幼少期より、ものづくりや自給自足に興味を持ち、建築士の道へ進む。

大学を卒業し、東京の建築事務所に勤務をした後、地元の兵庫県加古川市にて一級建築士事務所 島崎淳二建築設計室を開設。

 

–森に興味を持ったきっかけは何でしょうか。

 

持続可能な天然資源を使った家を作りたいという思いで活動をしてきました。

漆喰や土壁、石材等の循環資源を扱ううち、このような部材の源流にも関心の対象が広がるようになりました。

木材もそのうちの一つで、木材の源流である原木に関心を持つようになりました。

ちょうどその頃、サウンドウッズの前身である加古川流域森林資源活用検討協議会に委員として参加することとなり、地域林産業の活性化と消費者参加型の森づくりについて考え始めたのがきっかけです。

 

 

–木材コーディネート基礎講座を知ったきっかけを教えてください。

 

養成講座では、森林から木材として消費者に提供されるまでの流通過程をトータルで学ぶことができるので、私の活動テーマである天然素材にこだわった家づくりや関心のある森林林業の分野についても学べると感じ受講しました。

 

 

–基礎講座を受講されていかがでしたか。

 

木取りやまっすぐな柱材を原木から選ぶなど、知識としては知っていてもこれまでやったことのないことを実習で行いました。

普段プロの方が、いとも簡単そうにされていることが実はたくさんの知恵や工夫が詰まっているのだと改めて感じさせられました。

 

 

–お忙しいなかでの受講でしたが、苦労はされませんでしたか。

 

普段、土日の多くはいくつかの地域づくり活動を行っているのですが、受講期間中は養成講座を優先し、日程調整を行いました。

また、丹波研修では車で片道2時間でしたので帰りはきつかったです。

途中のサービスエリアで仮眠を取りながら帰っていました。

ただ、講座には同じ想いを持った人が集まっていますし、回を重ねるごとに親しくなっていったので、仲間と一緒に修了したいという思いが強かったです。

 

 

–講座で学んだこと、お仕事で役立っているところはありますか。

 

お客様に提案できる幅が広がりました。以前では地元の木材を使って家を建てたいという要望があった場合、見積提示に苦労したのですが、受講してからは価格面を含め自信を持ってお客様に提案できるようになりました。

また、独立して最初に建てた両親の家は兵庫県多可町加美区にある森林の木を使って建てました。材料となる原木はその森林を管轄する森林組合長と一緒に山に入って調達したのですが、その時はまだ原木についての知識が浅く森林組合長の指示を仰ぐばかりでした。

受講して初めて森林組合長がどのような思いで原木を選んでいたのか、わかるようになりました。

今では設計図の中で森を想像するということを心がけて仕事をしています。

 

 

–今後の抱負をお聞かせ下さい。

 

天然無垢の木をはじめ、天然素材をお客様に使っていただけるような提案をしていきたいと思います。

建築士として仕事をしていて、まち側のお客様に木の家のニーズは確かにあると感じるのですが、その家で使われている木材と木材の大元である森林がイメージとして結びついていないように感じます。

現在、木の家を求めるお客様には柱材や床材を見ていただけるようにしているのですが、今後はツアーを組んで森へ入り、木材の源流を紹介するような機会を設けるなど提案の幅を広げ、自分が良いと感じている木の良さやその背景を伝えていくようにしたいです。

 

 

–木材コーディネート基礎講座の受講を検討されている方に一言お願いします。

 

知らない世界に飛び込むことは勇気がいることと思いますが、木材コーディネート基礎講座を受講する人は、サウンドウッズの理念に共感して集まってきている志のある人ばかりなので心配はいらないと思います。

講座はとても有意義でしたし受講者メンバーは受講が終わってからも貴重なネットワークそして仲間となっています。

受講を検討されている方は、是非一歩を踏み出してほしいと思います。

 

 

ありがとうございました。

(2012.12.16インタビュー)