【レポート】サウンドウッズチャンネル第2回

 

サウンドウッズチャンネル第2回を開催しました。

開催の様子をレポートします。

 

 

【概要】
日時:       令和4年12月17日(土)
登壇者 :  井上淳治、能口秀一
修了生 :  竹内優二、山田真弓
司会進行:安田哲也
参加者 :  木材コーディネート基礎講座修了者または受講者限定
事務局:   藤田良子、下前仁美
開催地:  オンライン

 

【内容】

第一部 木材コーディネート基礎講師の活動紹介 (14:00~14:50)
第二部 木材コーディネート基礎講座講師と修了生の対話 (15:00~15:50)
第三部 視聴者からの質問・オンライン交流会 (16:00~17:25)

 

■第一部

第一部は木材コーディネート基礎講座の講師の活動紹介です。

 

最初に井上講師の活動紹介を行いました。

 

井上講師が代表を務めるNPO法人西川森の市場について紹介しました。
良い木材からどんな家を作るかを施主と考えるIPPONプロジェクトを解説。
木材価格の下落に危機感を覚えたことから、消費者へのPRの一つとして開始したプロジェクトです。
施主と山へ行き林業の説明を行い、施主が選び、製材まで見学した木が家に使われます。

 

また、森育・木育にも力を入れており、保育園児から大人までを対象に開催している
森で楽しめるツアーや家具づくりなどの活動も紹介しました。
森育を行うと木材を買いたいという問い合わせをもらうことがあるそうです。

西川森の市場は木材コーディネーターとして地域の林業と利用を繋ぐ情報を管理する体制を構築していきたいと今後の展望を語りました。

 

次に、能口講師の活動紹介を行いました。

 

 

経営している製材所から波及している地域の森林管理、地域の木材活用について紹介しました。
現在ウッズが管理している山は、昔は地域の共有の薪炭林として管理されていましたが
スギやヒノキが植林されてからは次第に管理者が減り、ウッズが管理を始めた時は山は荒れていました。

 

整備を初めて今年で5年目ですが、森林の品質と資源量をデータとして蓄積し、
森林のエリアごとに用途を決めて製材し、品質を重視した小規模一貫生産していることを解説しました。

 

 

■第二部

木材コーディネート基礎講座修了生のお二人を招いて、基礎講座修了後の活動について話していただきました。

 

一人目:竹内優二さん

  • 平成24年度修了 木材利用分野 キノアル建築設計事務所(京都)

 

 

建築の学校を卒業後、建設業界で働いていましたが木造住宅や林業に興味を持ち受講を決めたとのこと。

基礎講座終了後はウッズの製材所で5年修業し、京丹後市に事務所を開業。
基礎講座で学んだ知識や人脈を活かし、京丹波庁舎などの公共建築の木材調達支援や
製材所の生産体制支援を行っていることを紹介しました。

 

二人目:山田真弓さん

  • 平成27年度修了 森林林業分野 もりさぽ、MORI・IKU代表、天竜林業研究会副会長(静岡)

 

高校教員、青年海外協力隊、森林組合、フォレスターの合同会社起業と異色の経歴の持ち主。
基礎講座修了後は、工務店と連携し天竜の木の活用のためコーディネートや、
補助金申請や境界不明地の相談に乗ったり、
講座で知り合った受講生の活動地見学に行き現在の普及啓発活動の参考にしたりと
基礎講座によって活躍の幅がさらに広がったとのことです。

次に、修了生二人が活動の中で気になっている点について講師に尋ねました。
活動や人とのつながりの広げ方、活動資金の獲得方法などについて質問が出され、
参加者の皆様も参考になったのではないでしょうか。

 

 

 

■第三部

参加者と登壇者が交流できる場として、ブレイクアウトルームで少人数に分かれて

自己紹介や質問、情報交換を行いました。

 

オンラインで受講生同士の交流を行う企画は今回が初めての試みでした。

終了後のアンケートでは、新しい受講生と知り合えたことを喜ぶ声をいただいています。

オンラインの交流会は移動時間の制限が無く、

様々な活動拠点の人と顔を見て会話できる利点がありました。

今後も全国に広がる木材コーディネートの受講生の活躍を発信し、

受講後も新たなつながりが生まれるよう、取り組みを続けてまいります。