【レポート】令和6年度木材コーディネート基礎講座第9回

第9回は、引き続き兵庫県丹波市にて兵庫演習の2日目です。
本日もインターン生にお手伝いいただき運営を進めていきます。
 
 

【講座概要】

日時: 令和6年12月1日(日) 9:00~16:00
講師: 能口秀一(木材コーディネーター)
事務局: 安田哲也
インターン: 藤田広大
開催地: 丹波市立幸世交流施設、有限会社ウッズ(丹波市)

 

【内容】演習4 製材体験・歩留まり計算

演習4-1  製材体験
演習4-2  製材結果検証

 

【講座詳細】

本日はインターン生の本田さんがお休みのため、藤田さんのレポートを掲載します。
 

■ 受講レポート (藤田広大)

 

演習4-1製材体験

 

 
午前は、はじめに帯鋸や製材機の種類について説明を受けました。
 

 
各班の原木を製材する前に、製材機の種類や中心・側面定規の違いを説明して頂きました。
有限会社ウッズの帯鋸はシングルソーで、
大量生産を行う製材所に多いダブルソーに比べ生産速度は遅いものの、
狙った位置を引くことができるため品質を重視する小規模製材所に向いているとのことでした。
 

 
班ごとに木取り主旨・木取り位置について解説して頂き、
受講生は自分達が選んだ原木が製材されていく様子を撮影するなどして
真剣に見学していました。
 

 
黒芯をあえて選んだ班の製材直後から徐々に変色していく様子や
形成層が赤紫色のものなど、現場でしかわからない体験をすることができました。
 

 
午前で3班目まで製材を終え、昼食を挟んで午後に残り1班の製材が行われました。
 

演習4-2製材結果検証

 

 
製材結果をもとに歩留まり計算を行い、原木から製材加工することで
価値がどのように変化するかを学びました。
 
製材後の製品を並べ、計画と実際の材を検証しました。
また、今回の粗挽きから修正挽き後の節の出方も予想しました。
その後、班ごとに歩掛り計算を行いました。
 

 
無節のフローリング材に製材した班が突出して歩留まりが良かったのが驚きでした。
枝払いなど手間をかけることの大切さを実感しました。
 
再度に立木から製材品になるまで関わる人達の利益配分バランスについて、
ディスカッションしました。
 

 
また、フェアトレード応援型消費の実験的取り組みを紹介して頂き、
今回製材した材がどれくらいの割合で関わった業者に利益分配し
山主に還元できるかを考えました。
 
講師からは「黒芯は含水率が高く出る」と解説がありました。
「中身がわからない物を競りで買う仕組みから脱却できるかどうか」
丸太の購入を「賭け」にしないためにも、
知識が伴ったモノを見る目が必要なのだと実感しました。
 

【次回】

日時: 令和7年1月18日(土) 9:00~18:00
ゲスト講師: 戸田昌司(認定木材コーディネーター)
講師: 井上淳治(認定木材コーディネーター)
能口秀一(木材コーディネーター)
司会: 能口秀一(NPO法人サウンドウッズ代表理事)
事務局: 藤田良子
インターン: 本田久瑠美、藤田広大
開催方法: オンライン
内容: ビジネスプラン・プレゼンテーション