【レポート】令和6年度木材コーディネート基礎講座第11回
ついに最終回・第11回になりました。
大阪市の会場にて、ワークショップと修了式を執り行います。
ワークショップはいつも盛り上がってしまい時間が押してしまうのですが
本日はうまく収まるでしょうか。
【講座概要】
日時: | 令和7年1月25日(土) 13:00~17:00 |
ゲスト講師: | 戸田昌志(認定木材コーディネーター) |
講師: | 井上淳治(認定木材コーディネーター) |
能口秀一(木材コーディネーター) | |
司会: | 安田哲也(NPO法人サウンドウッズ代表理事) |
事務局: | 藤田良子 |
インターン: | 本田久瑠美 |
開催地: | エルおおさか(大阪府立労働センター・大阪市) |
【内容】第11回ワークショップ、令和6年度修了式
オリエンテーション | |
第一部 | ワークショップ |
第二部 | 講師賞発表 |
令和6年度 | 木材コーディネート基礎講座修了式 |
【講座詳細】
今回は、事務局の藤田がインターン生に代わってレポートします。
■ 講座レポート
オリエンテーション
最初に、ゲスト講師の戸田昌志氏に自己紹介のプレゼンをいただきました。
第一部 ワークショップ
続いてワークショップです。
ワークショップでは、前回プレゼンいただいた方の中より選抜した2件について、
受講生のみなさんに実現するためのアイデアをいただきます。
この2件は、受講生の皆さんにも考えていけそうなテーマであったり、
受講生と共有しておきたいテーマという観点で講師陣が選抜したものです。
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まず1題目は山口祐貴子氏。
企業をターゲットとし、森を利用した社員研修や
地域の間伐材を企業のアメニティグッズとして販売し
企業と森をつなぐビジネスプランです。
山口氏にビジネスプランをもう一度発表していただきました。
その後4班に分かれてブランの疑問点を話し合い、
どうしても質問すべき1問を選んでいきます。
実は、ワークショップのための宿題があり、受講生のみなさまには、
プランへの疑問点と実現するためのアイデアを考えていただいています。
ワークショップでは、その宿題の成果をすり合わせます。
ポストイットに書き出して、頭の中を視覚化してから話し合います。
同じ質問が寄せられていたり、新たな視点が紹介されて一同納得したり。
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ディスカッションの中では、外部講師のクオリティや安全性の問題、
目標参加人数と受け入れ態勢のギャップなど質問が上がっていました。
次にアイデアを煮詰めていきます。
宿題でアイデアだしのウォーミングアップが終了しているところに
班のメンバーからの意見も取り入れて、各班作り上げていっていました。
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その中でも、毎年新入社員に実施するだけでなく、
経験済みの社員にも参加していただく上級プログラムの準備など
事業が持続的に続けられる仕組みが提案の中にあったのは、
さすが、事業を長く続けてこられている先輩方のアドバイスだなと思いました。
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続いて2題目は木原裕也氏。
施設建設において、木造と鉄筋/鉄骨造の二酸化炭素排出量などの違いを明確にし、
木造を選択して生じる収益を
植林や森林整備に確実に充てたいというビジネスプラン。
このプランの胆は、二酸化炭素排出量の計算とカーボンクレジット取引です。
二酸化炭素排出量やカーボンクレジットについて
基礎講座のカリキュラムに組み込んでいないこともあり、
宿題の一環で林野庁などの関連サイトを紹介して、予習していただきました。
前回のプレゼンでは9ページと制約があったのですが、
もう一度発表いただくということで16ページにパワーアップした資料で
プレゼンしていただきました。
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木材コーディネーター一人では進めるにはハードルが高く、
研究機関によるお墨付きを得たうえで、
行政、大企業、森林経営計画策定規模の森林所有者と三大役者がそろわないと、
実現が難しいことが、受講生全員の共通認識になったようです。
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「まずはどうやってこの仕組みに取り組む機運を盛り上げるか。」
その点にアイデア出しが集中しました。
小さく始めて事例を積み上げるためのアイデアは、
受講生がそれぞれ新しく始めようと考えていることのヒントにもなったようです。
木原氏がこの仕組みを立ち上げ、旗振り役になるときには、
全国のまずは同期からそして木材コーディネーターネットワークからの協力が
届くのではないかと思いました。
ワークショップは、盛り上がりすぎて時間オーバーになってしまいました。
駆け足で第二部以降進めていくことに。
第二部 講師賞発表
講師賞の発表です。それぞれ副賞の図書が手渡されました。
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戸田講師からは、高橋安奈さん。
井上講師からは、荒山あゆみさん。
能口講師からは、井上慎也さん。
講師からは、ビジネスプランをどのように実現させていくか、
ここで得られたものを活かして次につなげていっていただきたい、
そして、同期の受講生・修了生と多岐にわたる木材コーディネーターとともに
実現に向かっていただきたい、と熱いエールが贈られました。
令和6年度木材コーディネート基礎講座修了式
修了式が執り行われました。
9月から1月の4か月間でしたが、講座出席・考査提出、お疲れさまでした。
木材コーディネーターとして森林木材業界の共通認識・共通言語が得られたことと思います。
発表いただいたビジネスプランの実現に向けて、邁進してください。