【レポート】令和7年度木材コーディネート基礎講座第3回

【講座概要】

日時  : 令和7年10月18日(土)13:30~16:30
講師  : 井上淳治(認定木材コーディネーター)
事務局 : 藤田良子
インターン: 小田幸奈
方法  : オンライン
内容  : 森林・林業と原木の品質(2)

 

【内容】

はじめに (13:30-13:40)
森林・林業と原木の品質(2) (13:40-16:10)
おわりに (16:10-16:30)

 

【講座詳細】

第3回はオンライン講座。森林林業分野の続きです。
本日もインターンの小田よりレポートします。

■講座レポート

 

森林・林業と原木の品質(2)


 
丸太の材積計算方法と製材品の材積量計算方法を自分自身で手を動かしながら学んだ。
木材は完全な円柱ではなく円錐に近いため、
材積計算では、末口の直径を一辺とした正方形の立方体と見なして計算する。
 
末口では丸太断面が正方形に含まれてしまうので空気まで計算に入れているが、
元口では、丸太断面が正方形を上回るので、
材積としては末口と相殺して算出結果とするそうだ。
 
製材品の材積は、直方体の算出式になるが小数点以下第四位で四捨五入する点が、
丸太の材積とは異なる。丸太は、第三位で四捨五入して材積を表現する。
 
受講者は実際に歩留まりを計算する問題にも取り組み、
歩留まりが高くなるよう、丸太から木取りを行うときに
未利用部分が少なくなるよう工夫の重要性を学んだ。
 
後半の講義では、井上講師が森林認証の重要性について紹介した。
伐採後十分な植林が行われない「未植栽地」が増加していると説明があった。
 

 
また、故意に無断伐採を行うといった森林犯罪が増加していることも指摘した。
しかし、これを故意であるかを証明することは難しいため、
森林犯罪を防止する効果を持つ森林認証を取得することで、
適切に管理された森から合法的に搬出された木であることを証明して
木材流通で優位性を取ることが重要だと説明があった。
 
参加者からは、認証を取得した場合、価格にも反映されるのかという質問が上がった。
井上講師は「現状では、価格には反映されていない」と回答。
しかし、取得には費用が掛かるが、森林認証を取得することは、
持続可能な森林経営につながると重要性を強調した。
 
認証制度の普及が遅れている背景には、
認証制度は森林の管理方法だけでなく、流通の透明性も求められることがある。
 
認証材とそうでない木材を仕分ける機能が川下の業者になく、
混在した状態で保管されてしまうと認証材ではなくなるためである。
森林所有者から材木店まで木材産業に関わる業者が協力が必要であり、
取得の難しさを感じた。
 

【次回】

日時  : 第4回:令和7年10月25日(土)10:00~17:00
第5回:令和7年10月26日(日)9:00~16:00
講師  : 井上淳治(認定木材コーディネーター)
能口秀一(木材コーディネーター)第5回
事務局 : 若林知伸、井上峻太郎(第4回)
インターン: 小田幸奈
会場  : わせがく夢育高等学校(埼玉県飯能市)
井上氏所有林(埼玉県飯能市)
内容  : 第4回:埼玉演習(1)
第5回:埼玉演習(2)