【レポート】令和7年度木材コーディネート基礎講座第10回

 

【講座概要】

日時 :令和7年12月10日(水)18:30~21:00
講師 :梅田晶子(認定木材コーディネーター)
:山崎正夫(認定木材コーディネーター)
司会進行 :安田哲也(NPO法人サウンドウッズ代表理事)
事務局 :藤田良子
インターン :小田幸奈
方法 :オンライン
内容 :木材コーディネート事例

 

【内容】

はじめに (18:30-18:40)
第一部 木材コーディネート事例(1) (13:40-14:50)
「空間づくりを通じた人と自然の縁結び」 梅田晶子(令和3年度認定)
第二部 木材コーディネート事例(2) (19:35-20:20)
「六甲山や里山の森林資源を活用した木材利用の取り組み」 山崎正夫(令和4年度認定)
質疑応答・おわりに (20:20-21:00)

 

【講座詳細】

 
第10回は認定木材コーディネーターによる事例紹介です。
大企業の中で木材利用の推進に力を入れている梅田氏と、
木工所を経営し行政と協力して活動を行っている山崎氏。楽しみです。
本日もインターンの小田よりレポートします。
 

■講座レポート

 
本日は、認定木材コーディネーターである梅田氏と山崎氏をお迎えして、
講座の受講を経て現在どのような活動をされているのか紹介いただきました。
 

木材コーディネート事例

 
第一部では、梅田氏より「空間づくりを通じた人と自然の縁結び」と題して活動紹介がありました。
梅田氏は、仕事で博物館や展示会の企画の空間デザインに取り組んでいるそうで、
その中で木材利用の推進を進めていらっしゃいます。
 

 
「建物を建てるとき自然を壊して建てるが、
もとあった環境よりもよりよいものが作れるか」という思いがあるそうです。
 
サウンドウッズの講座を受講するまでは、
木材が好きだから利用を推進したいが、どのくらい、どのように使用すれば良いのか
具体的なイメージが湧かなかったとのこと。
 
当初は、会社内に“木材の原体験”を持っている人は少なかったためなのか、
木材を使いたいと考える空間クリエーターやデザイナーは少なかったそうです。
 
そこで、梅田氏はデザイナーを引き連れ、
日本国内3カ所の林業地や製材所を訪問し、実際の体験を提供することで、
木材生産の実情や現場のリアルな声といった情報を
社内のデザイナーに響く形にして発信する仕組みづくりを行ったそうです。
 

 
この体験を通じて、
「国産材を使用する意義が分かった、自分事に感じられるようになった」という感想があげられ、
社内の木材利用の機運が高まったそうです。
 
「木材を使いたい」という思いを、
社内全体に波及させていく梅田氏の行動力に感銘を受けました。
 
 
第二部では、山崎氏より「六甲山や里山の森林資源を活用した木材利用の取り組み」と
題して活動紹介がありました。
 
山崎氏は、もともと日本の森を元気にしたいという思いから
カホンプロジェクトを立ち上げたそうですが、“地域と山を繋げる重要性”を感じ、
木材コーディネーター基礎講座の受講を決めたそうです。
 
山崎氏が活動する兵庫県神戸市では、六甲山の整備の計画が立てられたそうです。
しかし、神戸市には森林事業体がないため、山崎氏は人材育成や林業がまわる
地域循環の仕組みを整える活動に取り組んでおられるそうです。
 

 
神戸市にある六甲山では建築用材に適しているスギやヒノキよりも、
広葉樹が多いとのこと。
曲がりや割れも起こりやすい広葉樹ですが、そういった材とデザイナーを繋げ、
欠点とみなされてきた特徴を新しい価値として捉え、家具を製造しているそうです。
 

 
山崎氏の活動は、木材産業の川下から森林整備といった川上まで多岐にわたり、
とても興味深かったです。
 
 
第三部では質疑応答が行われました。
 
予定時間をオーバーするほどたくさんの質問が上がっていました。
大企業の中で木材利用の取り組みを進める梅田氏には組織内の活動の難しさに関する質問が、
幅広い活動を行っている山崎氏には資金調達に関する質問が特に多かったです。
 

 
バックグラウンドの異なるお二人でしたが、
森を大切に思う気持ちを活動で表現している姿に刺激を受け、
そして、木をきっかけとしてコミュニティが広がっていく素晴らしさを感じました。
 
 

【次回】

日時 :令和8年1月24日(土)9:00-17:00
ゲスト講師 :宮村太(認定木材コーディネーター)
講師 :井上淳治(認定木材コーディネーター)
:能口秀一(木材コーディネーター)
事務局 :安田哲也(NPO法人サウンドウッズ代表理事)
:藤田良子
インターン :小田幸奈
方法 :オンライン
内容 :ビジネスプラン・プレゼンテーション