2022/1/19

【レポート】令和3年度木材コーディネート基礎講座第12回

今日の講師は、サウンドウッズ代表理事の安田です。
初回の担当でしたが、まとめということもあって、流通を俯瞰して関係者との関係について講義です。
これまでも盛りだくさんで、なかなかディスカッションが取れなかったのですが、
今回はなんとか質問ができる時間を取りたいものです。
 
【講座概要】
 

日時: 令和4年1月13日(木)18:30~20:30
内容: 関係者ネットワーク構築と配慮すべき事項
ビジネスプランの作成について
講師: 安田哲也(NPO法人サウンドウッズ代表理事)
事務局: 藤田良子
インターンシップ生: 齋藤智比呂
開催方法: オンライン

 
【内容】オンライン座学8 関係者ネットワーク構築と配慮すべき事項
 

オンライン座学8-1:ネットワーク構築の方法 (18:30-19:05)
オンライン座学8-2:連携事業者の種類と体制 (19:05-19:35)
オンライン座学8-3:材料製造におけるリスクヘッジ (19:35-19:40)

 
<講座レポート 作成者:齋藤智比呂>
 
■オンライン座学8 関係者ネットワーク構築と配慮すべき事項
 
座学の最終回である今回は、今後「木材コーディネーター」として活動していく際に
重要になる、関係者ネットワークの構築と配慮すべき事項について学びました。
 

 
山で伐られた木が木材として流通し、消費者の手元に届くまでには
様々な業種の人たちが関わっており、それぞれの仕事に専門性があり、
見ている世界も異なります。
 
地域材に付加価値をつけて流通させるためには、
木材コーディネーターはそれら木材に関わる様々な人たちの
つなぎ役となる必要があります。
 
今回は、どのようにして地域材流通のネットワークを構築するのか、
木材に関わるプレーヤーにはどのような人たちがいるのか、
様々な業種の人が関わる中でどのようなことに留意する必要があるか学びました。
 
「様々なプレーヤーがいる中で、それぞれがどのような関心ごとを持っているか」
「トラブルがあった際、フォローアップできる体制をつくる」
と講師の言葉を聞いて、コミュニケーションが大切だとつくづく思いました。
 

 
 
休憩後は、3班に分かれて、本日の講座の疑問を解消するための質問を作って
講師に回答いただくワークショップでした。
 
時間が短くグループによっては質問がまとまらなかったところもあったのですが、
安田講師が、上がった質問を発表するよう進めたため、意外と多くの質問が集まりました。
本日の講座は全流通に関与する業者が登場するので、
事実上「大・質疑応答時間」になっていました。
 
「木材コーディネータを仕事としてやる場合、どうやって利益を確保しているのか?」
「業者間の連携、地域差があると思うが、特徴的な地域差があれば教えてほしい」
「森林の情報をどのようにして収集しているのか?」
「山、製材にそれぞれのリスクがある、リスクをどのように解消しているのか?」
「評価をどうしているのか?」などの質問が受講生からあり、それぞれに回答していただきました。
 

 
その中でも次の解説は印象に残りました。
「木材コーディネートの仕事は単発的なものではなく、
その後もその地域で持続可能な木材の良い流通を作ることが大事」
「短期的な儲かった、儲かっていないだけでなく、
次の仕事、ビジョンに繋げることができたか、というのも大事」
「過去の受講生のネットワークを活用して情報を集めることも大事」
 
 
■ 感想
 
最終回のビジネスプラン発表を目前にした今回は、
実際にコーディネートをしていく際に、どのようなプレーヤーがいて、
どのようなことに留意する必要があるのか、学びました。
 
木材に関わるプレーヤーには様々な業種の人がおり、
この講座に参加している人の立場も様々です。
 
山から、製材から、設計から、行政から、様々な視点で木材をコーディネートをする人がおり、
それぞれの立場や地域の特徴によって、木材コーディネートする内容がきっと異なります。
 
半年という短い期間ではありましたが、これまでの講座を通して
自分がどのようなコーディネートをしたいのか見えたような気がします。
また、受講生それぞれの立場でどのようなコーディネートをしていくのか、
皆さんの今後も楽しみです。
 
 

【次回について】
 

日時: 令和4年2月12日(土)10:00~16:00
内容: ビジネスプラン・プレゼンテーション
ゲスト講師: 赤堀楠雄(林材ライター)
講師: 能口秀一(木材コーディネーター)
井上淳治(認定木材コーディネーター)
司会: 安田哲也(NPO法人サウンドウッズ代表理事)
開催方法: オンライン