2022/10/10

【レポート】令和4年度木材コーディネート基礎講座第2回

今年度は、第2回オンライン開催です。水曜日の夜に開催することになりました。
第1回を対面で開催しているので、少し和らいだ空気になるのでしょうか。
本日のレポートは、事務局の藤田よりお届けします。

 

【講座概要】

日時: 令和4年10月5日(水)18:00~20:30
講師: 井上淳治(林業家・認定木材コーディネーター)
事務局: 安田哲也、藤田良子、下前仁美
開催方法: オンライン

 

【内容】

講座前 ワークショップ(ディスカッション) (18:00~18:30)
第一部 ディスカッション結果の発表 (18:35~18:45)
第二部 森林・林業と原木の品質(2) (18:45~20:25)

 

■第一部 ディスカッション結果の発表

本日のディスカッションのテーマは、第1回の最後に出題されました。
「あなたの好きな森林、木、木でできたもの(木製品、建物etc.)は何ですか?
なぜ好きなのですか? どこが好きですか?理由を添えてご説明ください。」

基礎講座は第2回ですが、オンライン講座としては今回が初回。

前回が緊張の中での講座だったことを思えば緊張感は幾分薄れていたようです。
4班に分かれてブレイクアウトルームでのディスカッションも、
時間オーバーで終了する班もあったことから、大いに盛り上がった様子がわかります。

 

各班より次のような発表がありました。
・実家の民家や祖父母の家の裏庭の森など、子ども時代に遊んだ森や家。
・カラマツの森や色んな木々が育つ森。生態系が豊かで美しい。
・木のおもちゃ。子どもと遊ぶ時間を作ってくれる。
・家具。木目が読めなくて面白い。作りこまれているのがわかる。

 

その中でも「いろんな切り口があって裾野の広さを感じる」とコメントした
受講生に講師が共感していました。

 

■第二部 森林・林業と原木の品質(2)

森林の測定、立木の測定、原木の測定について紹介しました。
測定方法については技術の進歩により取得できる情報など説明がありましたが、
一方で取得したデータをどのように使用するのか課題にも触れていました。

 

森林の測定では、高額な設備や簡易アプリなど
様々な測量機器やソフトが開発されていると説明がありましたが、
施業面積を計算する場合など現場では、
昔から使用されているコンパス測量が主流とのことでした。

測量機器が高額であったり、取得した膨大なデータの使途が定まっていなかったり、
費用対効果の問題で現場の模索が続いているそうです。

立木の測定では、原木の測定方法との違いについて説明がありました。
例えば、直径についてプラスマイナス1cm許容があるのは立木測定の特徴。

計測方法についても、輪尺を持ち歩く代わりに昔からの算出方法が紹介されました。

原木の測定は、製品化を見据えて現金化に直結する作業なので
プラスマイナスの許容はないと説明がありました。

材積計算について計算式が示され、例題を使っての練習がありました。

「立木の測定について進化が続いているが、
実際の現場では立木単木の管理がまだまだされていない。
しかし、どこにどのような木があるのか山の現場でわかることが大事で、
これからの時代は、求められると思う。」
と今後を見据えて述べられたことがとても印象的でした。

 

【次回の内容】

開催日時 令和4年11月12日(水) (18:00~20:30)
講座前 ワークショップ(ディスカッション) (18:00~18:30)
第一部 ディスカッション結果の発表 (18:35~18:45)
第二部 森林・林業と原木の品質(3) (18:45~20:25)
開催方法 オンライン