【レポート】令和4年度木材コーディネート基礎講座第3回

木材コーディネート基礎講座第3回を開催しましたので

事務局下前がレポートします。

 

【講座概要】
日時:      令和4年10月12日(水)
講師:      井上淳治
事務局:  藤田良子、下前仁美
開催地:  オンライン

 

 

【内容】

講義前 ディスカッション (18:00~18:30)
第一部 ディスカッション結果共有 (18:35~18:45)
第二部 森林・林業と原木の品質(3) (18:45~20:20)

 

 

■第一部

今回のディスカッションテーマは

「柱・床板をとるときに立木を選び、造材する各工程の作業指示を考える」です。

 

「構造材をとれるよう選木し、構造材以外は集成材を活用することで余すことなく使用する」

「まずどんな製品の需要があるかを把握し、選木を行い、

目標林型を決めて施業に反映させる」

「節が無い直材は化粧材に、節や曲がりがある原木は床材に使用し

立木一本まるごと使い切るよう工夫する。選木から外れた木は

数年後太らせてから収穫する」

 

講座が始まって間もない受講者には、難しいテーマでしたが、

次回の埼玉演習で、実際に山の木が、どのように価値を生み出すのか、

将来の山の姿を想像しながら演習に参加する、受講者の心得に気付かせる、講師の狙いが課題として設定されていることに気付きました。

 

■第二部

森林・林業と原木の品質(3)

・製材品の測定

・各種融資制度、補助制度

・森林認証制度

 

 

製材品を正しく理解するための寸法の表記や呼称を解説。

受講生は原木と製材品の材積計算、歩留まり計算の練習問題に取り組みました。

歩留まりを上げることが山側に収益をもたらすこと、

利用側にも考慮した発注や設計ができることを伝えました。

 

 

 

井上講師の所有林でも取り入れている森林認証制度と

認証を受けるための取組も紹介。

質疑応答では、認証取得によるメリットについての

質問が多く、関心の高さが伺えました。

 

 

 

【次回の内容】

 

開催日時: 令和4年10月22日(土)(10:00~17:00)
内容: 演習① 森林と施業と原木の品質
講師: 井上淳治(林業家・認定木材コーディネーター)
開催方法: 現地演習(埼玉)