【レポート】令和4年度木材コーディネート基礎講座第4回

第4回は埼玉で演習を実施しました。

事務局の下前がレポートします。

 

【講座概要】
日時:      令和4年10月22日(土)  10:00~17:00
講師:      井上淳治
事務局:  若林知伸、井上峻太郎、藤田良子、下前仁美
開催地:  埼玉県飯能市

 

 

【内容】

森林散策・立木の見方 (10:30~11:45)
森林測定・プロット調査 (13:35~15:30)
プロット調査まとめ (15:45~16:40)

 

井上講師の先導で人工林を歩きながら樹種の見分け方、

立木の外見と品質の関係を解説しました。

植栽木だけでなく、低木や草本からも林内の環境の情報を読み取れることを紹介しました。

受講生は普段気にかけない低木にも情報が得られることに興味津々の様子でした。

 

 

 

午後は4人1班でれぞれ100m²の調査区画(プロット)を設定し毎木調査を行いました。

胸高直径と樹高を測定・記録し、間伐する木を選定します。

受講生の皆さんに、輪尺、樹高測定器などを実際に使用していただきました。

 

伐採せず残した木が将来高い価格で取引されることを見越して、今回は欠点のある木を選ぶことになりました。
また、伐採後の立木と立木の距離など考慮するポイントについて講師のアドバイスを受け、班で相談しながら決定していきました。

 

 

 

 

記録したデータを用いて材積を計算し、

1ヘクタール当たりの森林の資源量を推定しました。

 

 

この日のまとめとして、

間伐した木を搬出した場合の売り上げを材積から算出し、

搬出にかかる経費と山主へ返す金額を比較し、原木の適正価格を考えるきっかけとしました。

受講生の方々は、計算結果だけでなく現場の状況と実際の費用の経路を知り、考えを深めているようでした。

 

日差しの少ない1日でしたが、外での演習お疲れ様でした。
次回、翌日の演習をレポートします。

 

 

【次回の内容】

開催日時: 令和4年10月23日(日)(09:00~16:00)
内容: 演習② 木材の計量・木材のグレーディング手法
講師: 井上淳治(林業家・認定木材コーディネーター)
開催方法: 現地演習(埼玉)