2023/9/30
【レポート】令和5年度木材コーディネート基礎講座第1回
令和5年度木材コーディネート基礎講座がいよいよ始まりました。
昨年と同様に、まず初回は顔合わせも兼ねて対面座学です。
みなさん、少し緊張した面持ちでスタートです。インターンの伊藤がレポートします。
【講座概要】
日時: | 令和5年9月23日(土)13:00~16:40 |
講師: | 井上淳治(認定木材コーディネーター) |
安田哲也(NPO法人サウンドウッズ代表理事) | |
進行 : | 安田哲也 |
事務局: | 若林知伸 |
インターン: | 伊藤和樹 |
開催地: | 機械振興会館(東京都港区) |
【内容】
はじめに | (13:00-13:05) |
第1部 オリエンテーション | (13:05-14:00) |
第2部 木材コーディネート事例紹介 | (14:10-15:10) |
第3部 森林・林業と原木の品質(1) | (16:15-16:25) |
【講座詳細】
第1部 オリエンテーション
オリエンテーションでは受講の注意事項について読み合わせを行いました。
続いて、参加者一人一人の1分間自己紹介がありました。
設計事務所や家具のメーカーで働いている方、行政の方など、幅広い分野の方がおり、様々な思いをもってこの講座に参加されていると感じました。
また、休憩時間は名刺交換タイムとなり、参加者同士、参加者と講師、それぞれ親睦を深められていました。
第2部 木材コーディネート事例紹介
木材コーディネート事例を通して、森づくりとまちづくりの双方が成果を生む仕組みや、木材コーディネーターの社会的な役割を学びました。
まずは森づくりとまちづくりの関係性や、「立木定価販売価格の設定」、中大規模木造建築の促進の難しさなどの説明がありました。
その後、木材コーディネーターが関わった事例とともに、材工分離発注や地域材利用によって森づくりとまちづくりを如何に関係づけるか学びました。
なかでも、
「木材を使わなければならないから使うのではなく、適材適所、木造の価値を見出して使うことで、民間建築物においても木造が定着していく。」という説明が印象に残りました。
これから木造建築に関わっていく人にとって重要な考え方だと思うからです。
また、「地域の関係事業者をつなげて場をつくること、それが木材コーディネーターの役割である。」とありましたが、
この講座に参加されている方が目指す姿の一つであると感じました。
第3部 森林・林業と原木の品質(1)
森林に関する法改正や環境税などの法的な情報、地域ごとの特徴に合った山を育て、
立木の品質を見定める方法について学びました。
まずはウォーミングアップとして、林業業界で使われている用語の説明がありました。
その後、森林法の改正や環境税などの森林の情報、森林による木材の育林事例や立木品質を読む方法などを学びました。
林業地の歴史とも関係し、とても深い話だと思ったのは次の言葉でした。
「密林と疎林とがあり、何を育てるかで育林の手法が異なる。」
そして、次の井上講師の熱い言葉は、とても印象的でした。
「その場所に合った木の育て方をし、木が育ったらその時の人が使い方を考える。これが木材コーディネーターの役割の一つである。」
この考え方は今後も心に留めておきたいと思いました。
【次回】
日 時: | 令和5年10月7日(土)13:30~17:30 |
講 師: | 井上淳治(認定木材コーディネーター) |
事務局: | 安田哲也 |
インターン: | 伊藤和樹 |
開催方法: | オンライン |
内 容: | 第1部 森林・林業と原木の品質(2)13:30-17:30 |