【レポート】令和5年度木材コーディネート基礎講座第3回

第3回は埼玉県飯能市に移して、現地演習です。
穏やかに晴れた日の演習になりました。
 

【講座概要】

日時: 令和5年10月28日(土)10:00~17:00
講師: 井上淳治(認定木材コーディネーター)
事務局: 安田哲也
若林知伸
インターン: 伊藤和樹
開催地: 埼玉県飯能市

 

【内容】森林と施業と原木の品質

第1部 森林散策 (10:30~11:45)
第2部 森林測定・プロット調査 (13:15~15:30)
第3部 プロット調査まとめ (15:30~16:40)

 

【講座詳細】

 

第1部 森林散策

 
井上講師が所有する森林を歩きながら、森林の見方や立木の見方を学びました。


 
スギ・ヒノキ・サワラを葉や枝、幹の特徴から見分ける方法や、樹種ごとの適地に育つ下層植物などを学びました。
また立木を観察し、原木の品質に関わるキズやモメ、節、気根など説明がありました。
 
「幹が円柱のように真っすぐ伸びている木が多い森林は量より質を重視しており、幹が円錐のように伸びている木が多い森林は質より量を重視している。」
森林の育成を考える上で、印象に残った言葉でした。
 
「スギの適地には、タマアジサイやリョウメンシダが生息している。」
前回の講義でもあった「適地適木」とも関係しており、この言葉に興味を持ちました。
 
 

第2部 森林測定

 
昼食のあと、もう一度森に入り、
森林測定に使う輪尺や測定器の使い方を班ごとの実際の測定を通して学びました。
 


まず井上講師より、木の胸高直径や樹高を測定する際に用いる輪尺や測定機の説明がありました。
その後、各班1本の立木を選び、実際に測定を行いました。
皆さん、測定器で樹頂点を探す作業に苦労しているようでした。
 
講座を通して、実際の間伐の際に用いられる方法を学ぶことができました。
特に下の2点については印象に残っています。
「樹高から間伐の間隔を出す相対間距離が現場で取り組みやすい手法である」
「測定器で樹高を測定する際、山側から測定すると良い」
 
 

第3部 プロット調査

 
実際に測定を行い、プロット調査の手法やその難しさを学びました。


 
まず班ごとに100㎡のプロットを設定しました。
プロットの中にある立木を1本ずつ胸高直径、樹高を測定しました。
 
講師から山の手入れについてテーマが発表されました。
そのテーマに沿って、プロット調査した木について立木間隔やキズなどの欠点から、伐採対象にするかどうか話し合い、間伐する立木を選定しました。
 
 

第4部 プロット調査まとめ

 
森林から公民館に戻り、材積の求め方や材積と間伐の関係について学びました。
 


プロット調査で得られたデータをもとに、間伐材に選んだ立木の材積を求め、間伐本数や間伐材積、間伐率を整理しました。
そして、他のグループと比較し、間伐の考え方を学びました。
 
「レーザーでの測定は毎木調査よりも効率が良いが、費用や精度などの面から、費用対効果が合わない」
講座でも聞いていましたが、毎木調査の後でもう一度聞くと、費用対効果に課題でも役立てたいような複雑な気持ちになりました。
 
「樹木には陰樹と陽樹とがあり、陰樹が多くなってきたら間伐を行う目安となる」
日向を好むか樹種かどうかで決まる陽樹と陰樹という存在を初めて知りました。
その樹種が間伐の目安にもなっていることに興味を持ちました。
 
 
明日の立木伐採、原木の材積と価格の検討、とても楽しみです!
 
 

【次回】

日時: 令和5年10月29日(日)9:00~16:00
講師: 井上淳治(認定木材コーディネーター)
事務局: 安田哲也、能口秀一、若林知伸、井上峻太郎
インターン: 伊藤和樹
開催: 現地演習(埼玉)
内容: 木材の計量・木材のグレーディング手法