【レポート】令和5年度木材コーディネート基礎講座第5回
第5回は、第3回第4回の埼玉演習の興奮冷めやらぬ中でのオンライン講座です。
本日もインターン生の伊藤より受講レポートです。
【講座概要】
日時: | 令和5年11月1日(水)18:00~21:00 |
講師: | 能口秀一(木材コーディネーター) |
事務局: | 安田哲也 |
インターン: | 伊藤和樹 |
開催方法: | オンライン |
【内容】
第1部 製材の役割(1)前編 | (18:10~19:20) |
第2部 製材の役割(1)後編 | (19:30~20:40) |
質疑応答 | (20:45~21:00) |
【講座詳細】
製材の役割(1)前半
木材のグレーディングに関して学びました。
木材の品質測定の際に用いられる等級区分、ヤング係数、含水率、また現状のJAS品質区分についてです。
はじめに、製材の仕方によって木材の価値が変わり、森林の価値を高めることにつながるということなど、製材の意義の説明がありました。
その後、製材JAS規格の区分表を参考に、用途での区分や特に構造用製材における目視等級区分と機械等級区分について詳しく学びました。
最後に含水率について、木材の品質との関係や計算方法の説明があり、含水率計の紹介があって前半の講義は終了しました。
「立木を見れば、どのように製材すると強度が上がるか、わかる」と能口講師。
立木の状態で何を見極めていけば良かったのか、思わず森林演習を思い返していました。
木を見る目を養っていくことが必要だとわかります。
製材の役割(1)後半
木材のカスケード利用について学びました。
木材といえば製材のイメージが強いですが、そのほかにも、様々な利用方法や利用目的に応じた木材品質について知っておくべきことがあります。
まず、木材を適材適所で利用するために多様な原木の選別、部位による特性の区分など、説明があり、各用途における木材の価格として、ABCD材や各木質構造材料での木材の価値について学びました。
最後に、適材適所を行う上で必要な木材の適性について説明がありました。
建築の用途に合わせた部位の選択として、能口講師が実際に行っている原木生産計画や製材計画について紹介していただきました。
「林業と製材を一緒にやることで販路を持つことができ、木材の利用可能性を判断できる」
「利用目的によって、量を増やす技術や価値を高める技術を伸ばす」
木の価値を無駄なく最大限に生かすために、必要な視点だと思いました。
その後の質疑応答では、製材所でできることについて多くの質問がありました。
受講生には設計士も多く、製材を発注することを自分事として捉えている方が多かったようです。
とても、熱い時間になりました。
【次回】
日時: | 令和5年11月11日(土)13:30~17:30 |
講師: | 能口秀一(木材コーディネーター) |
事務局: | 安田哲也 |
インターン: | 伊藤和樹 |
開催方法: | オンライン |
内容: | 製材の役割(2) |