【レポート】令和5年度木材コーディネート基礎講座第10回

本日は、受講生がメインとなる「ビジネスプラン・プレゼンテーション」
どのようなプランが発表されるのでしょうか。
本日も、インターン伊藤より受講レポートです。
 

【講座概要】

日時: 令和6年2月3日(土)10:00~17:30
ゲスト講師: 戸田昌志(認定木材コーディネーター)
講師 井上淳治(林業家・認定木材コーディネーター・基礎講座講師)
能口秀一(基礎講座講師)
進行: 安田哲也(基礎講座講師)
事務局: 藤田良子
インターン: 伊藤和樹
開催方法: オンライン

 

【内容】

はじめに (10:00~10:15)
第1部 プレゼンテーション (10:15~11:15)
第2部 プレゼンテーション (11:20~12:20)
第3部 プレゼンテーション (13:10~14:00)
第4部 プレゼンテーション (14:05~15:05)
第5部 プレゼンテーション (15:10~16:10)
第6部 プレゼンテーション (16:15~17:15)
全体講評 (17:15~17:25)

 

【講座詳細】

 
これまでの座学や森林・製材実習を通して学んだことをもとに、
受講生の皆様が考えたビジネスプランのプレゼンテーションです。
 
お互いのプレゼンテーションを聴き、また各講師からコメントを頂くことで、
より実践的な木材コーディネーターについて考えていく機会になりました。
 

はじめに

 

 
まず初めにくじを引いて発表順を決定しました。
ここで初めて自分の発表順を知るので、受講生の皆さん、少し緊張されている様子でした。
順番が決定してから、本日の注意事項など説明がありました。
一人につき、「発表8分、各講師2分の質疑応答」という流れで進めていきます。
 

ビジネスプラン・プレゼンテーション

 
第1部から第6部まで分かれていますが、各部には2~3名がくじで割り当てられ、
視聴している受講生は、各発表者の入れ替え時間中に、
プレゼンの講評をWEBフォームに記入して送信するというハードスケジュールです。
 

 
建築設計をご専門とされている方は、既存にある人やシステムを組み合わせる取り組みのご提案が多く、
一方、情報データ処理をご専門とする方は、GPS等を用いた新しい技術開発による林業への貢献というご提案をされていました。
 

また、全国に支社がある企業で務めている方は、対象地域を広く捉えていたり、
既に自社で持っている施設を用いて木に触れてもらう機会を増やす、などのご提案もありました。
 

 
他にも、様々な視点から木材コーディネーターとして活動をご提案されており、
他の受講生の発表を聴くことで、専門領域を超えて刺激しあえるとても良い機会になったと思います。
視点の豊かさに私自身、とても興味を持ちました。
木材コーディネーターの姿は一つではなく、自分の専門を組み合わせることで多様なコーディネートができることに気が付きます。
 

 

全体講評

 
講師からは次のように好評いただきました。
 

「基礎講座では針葉樹を中心に触れてきましたが、実際には広葉樹もあり、天然林も原生林もあり多種多様です。
基礎講座の知識の上にさらなる知識を重ねることで、視野が広がります。がんばってください。」
 
「木に欠点があっても、それは見方によっては個性であり、表裏一体です。
その裏側を見ることも大切です。
まず木を使ってもらって生き物として触れてもらうことが大切であり、
実際に森林の現場に行って五感で感じ取っていただきたいです。」
 

 
「木材を見る視点について、普段から考えながら見ていくと蓄積が増えていきますが、
意識せずに見ていては、長年かけたとしても、身についているわけではありません。
この先、深い点に気づいて見ていくにつれて、次第により細かく見えてきて、より大きな課題が見えてきます。
基礎講座で得たことをチャンスととらえ、それぞれの専門性のあるところと地域性のあるところを高めていって、
これから先、見えてきた課題に連携してお互いアドバイスできるような関係を、
木材コーディネーターの集まりの中で実現できれば、と思います。」
 
全国で唯一の解は存在せず、地域ごとに解が異なることを理解して、その地域に合った形で専門性を使うということを、
木材コーディネーターの在り方として印象に残りました。
 
 

【次回】

日時: 令和 6年 2月 17日(土)13:00~17:00
ゲスト講師: 戸田昌司(認定木材コーディネーター)
講師 井上淳治(林業家・認定木材コーディネーター・基礎講座講師)
能口秀一(基礎講座講師)
司会: 安田哲也(基礎講座講師)
事務局: 藤田良子
インターン: 伊藤和樹
会場: ドーンセンター大阪(大阪市)
内容: 第11回ワークショップ・令和5年度修了式